子猫レディー:何百もの猫を救うアメリカの女性とは?

世話の必要な親のいない猫は、とても弱い存在です。母猫や、何をしたら良いかを知っている人間抜きには、死ぬしかないのです。たとえ動物保護施設に引き取られたとしてもです。
子猫レディー:何百もの猫を救うアメリカの女性とは?

最後の更新: 11 5月, 2019

ソーシャルメディア上では子猫レディーとして良く知られているハナ・ショーは、親のない子猫を救うことに人生を捧げています。今までに100匹以上の子猫の世話をし、今ではその全てが新しい家族を見つけて彼女のもとを旅立っていきました。

ハナはいくつかの動物保護団体と共に作業していて、新しい子猫が見つかると彼女のもとに連絡が来るようになっています。現在、彼女はワシントンDCから少し離れたところにボーイフレンドと一緒に住んでいて、その彼も猫専門のプロの写真家です。

彼女たちの飼い猫も3匹います。(ココ、エロイーズ、そしてアルーンはハナのボーイフレンドの猫です。)もちろんその他にも、一時的に預かっている子猫たちが常にいて、彼女は哺乳瓶でミルクを与えます。

子猫レディーとは言っても、家にやってくる子猫だけを助けているわけではありません。彼女はまた、もしかしたらあなたも直面するかもしれない、生まれたばかりの子猫たちの世話の仕方を世界に向かって教えています。

生まれたばかりの子猫が安楽死させられる率は、動物シェルターにいる他の動物と比べて最も高いものの一つです。子猫は生後1ヶ月半にならないと自分自身で食べることができません。世話をするスタッフがいなければ、母猫のいない状態で見つかった子猫たちは死んでしまうしかないのです。

子猫レディーの素晴らしい行動

それが、子猫レディーが人生をかけてこの救い手のいない子猫たちを救おうと決めた理由でした。彼女は、まずは家に預けられてきた子猫たちにミルクを与え、世話をする事から始めました。

しかしその後すぐに、どうやって自分達でも同じことができるのか、彼女に情報を求める人が出てきました。このようにしてハナは、親のいない子猫たちをどうやって救うかを人々に教え始めたのです。

子猫レディー:何百もの猫を救う女性

出典:子猫レディー(Kitten Lady) Facebook

今では、ハナはどうやって哺乳瓶で子猫にミルクを与えるかどうやってトイレ箱を使うことを教えるか、基本的な獣医術の方法、どうやって健康に育ててあげるかを世界中の人々に教えています。

彼女はまた、一時的な預かり所である家の中で、子猫たちに安心してハッピーで、安全に感じさせてあげるかを教えています。これらすべてのことが、子猫たちが里親に出されるために十分なほど成長する前までに、起きなければならないことなのです。

トレーニング

子猫レディーはたくさんのソーシャルメディアを更新中で、世界中の人々が彼女の子猫たちが育つのを見守っています。また、彼女は今ウェブサイトを立ち上げて、私たちがいかにして親のいない子猫たちを救うことができるか、その詳細を一から説明しています。それでも十分ではないと言うように、彼女のYoutubeチャンネルは、どうやってこの弱々しくて小さな生き物の世話をするか、そのチュートリアルビデオであふれています。

ハナはまた、北米全土における動物保護団体にワークショップや教育コースを提供しています。彼女の目的は、何百というボランティアや専門家にトレーニングを提供し、子猫の安楽死を止めることです。また、生まれたばかりの子猫たちが必要とする施設を提供することも助けとなっています。彼女はまた、一時的に子猫たちを預かって世話をしてくれる人たちを、彼女が訪れるすべての都市でリクルートしています。

ムナイ:ペルーの子猫

2017年の夏、子猫レディーはペルーのマチュピチュで休日を過ごしていました。そこで間違いなく子猫のものと思われる鳴き声を聞きました。その声をたどっていくと、子供達が遊び道具にしている小さな子猫に対面しました。

彼女は子供達を説得してその子猫を預かり、48時間も経たないうちにアメリカへと連れて帰ることに成功し、ムナイという名前をつけました。

ムナイという名のそのペルーの子猫は、今ではお兄ちゃん猫のいる家族と生活しています。しかし、小さなうちにアメリカに連れてきたとはいえ、ハナはその猫のルーツを忘れることはありません。なぜなら、ムナイは何千ドルもの募金を動物保護団体のために集め、ペルーの子猫たちを救う現地での活動に貢献できたからです。

子猫レディー

出典:子猫レディー (Kitten Lady) Facebook

歩くことができなかった猫:クロエ

最後にご紹介するお話の主役は、クロエという名前の子猫です。ある日ハナは、共同で作業をしている動物保護団体の施設に、他の兄弟とは離れ離れになった1匹の子猫を引き取りに行きました。施設に着くと、保護されたばかりのクロエが手渡されました。

クロエは、子猫レディーがいつも引き取る猫たちよりも少し大きかったのですが、ある特別なことがあり安楽死の可能性がありました。下半身に麻痺があったのです。

どうしたら良いのか分からないまま、子猫レディーは家に連れて帰りました。約20回もの獣医や専門家への面会、たくさんの医療テストを受けた結果は、この猫はもう二度と歩くことはできないだろうというものでした。

しかしクロエとハナは、弱さと強さの両方を受け入れながら、お互いの命を大切にすることの重要性を教えてくれます。クロエは歩けないかもしれませんが、とても元気で、頭が良く、きちんと一人で独立できる猫です。

ムナイのようにクロエも、自分と同じような問題を抱える猫を救うために募金を募ることができました。さらに、体に麻痺のある他の子猫たちに必要なこのセラピー代を集めただけではなく、子猫レディーは麻痺のある猫の世話の仕方のトレーニングビデオも作りました。

命を救おう!

世話の必要な親のいない猫は、とても弱い存在です。母猫や、何をしたら良いかを知っている人間抜きには、死ぬしかないのです。たとえ動物保護施設に引き取られたとしてもです。

しかし子猫レディーは、1日にほんの数時間を費やすだけで、何百という子猫を救うことが可能だということを教えてくれます。多くの努力と愛情を持って、彼女は自分がやると決めたことを達成しているのです。そして今日もなお、続けているのです。

 

画像は主に Kitten Lady の Facebook より出典しています。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。