ネコを育てるときに犯しがちなミス

ネコを育てるのは一見簡単そうかもしれませんが、実はそうでもありません。犬と違って独立志向が強いので、何かに気づくだけでも一苦労なのです。彼らは子猫の頃、母猫から行動などを学び取ります。もし、ブリーダーから子猫を買うような際には、一度とどまってしっかり考えましょう。
ネコを育てるときに犯しがちなミス

最後の更新: 14 4月, 2019

ネコを育てるのは決して簡単ではありません。むしろ、しっかりしつけて仲良く共生出来るようになるまでには、なかなかの時間と労力が必要となるでしょう。そしてその中で、どうやら犯しやすいミスというのもいくつかある模様です。

もちろん、ネコを飼おうと、犬を飼おうと、他の動物を飼おうと、ペットを幸せにするのがあなたの責務となります。ということで、今日の記事では、ネコを育てる際に犯しやすいミスと、それを克服する方法をご紹介しましょう。

ネコを育てる際に犯しがちなミス

牛乳をあげてしまう

実は、離乳してからもミルクを飲めるのは人間だけって知っていましたか?実際、人間も離乳後は別に、ミルクを絶対に必要としているというわけではなく、単に好きだから、そして体もそれに耐えられるから、という理由からでしかありません。

しかし、ネコの場合は違います。彼らは生後2ヶ月ほどは母乳を必要としますが、それ以降は胃などの消化器官にとってあまり良くありません。(年齢にかかわらず)ネコがミルクを飲む姿は、なんとなく容易に想像出来ると思いますが、実はそれはただの迷信なのです。

ネコを犬扱いしてしまう

ネコと犬には共通点が多いと思い、同じように扱ってしまう人も中にはいます。でも、実際は全く別の動物なのです。性格や行動にも大きな違いが見られますので、当然お世話の方法も変わってきます。

例えば、犬は飼い主に依存する傾向が強く、反対にネコは独立志向が強い傾向にあります。犬は群れ意識が強く、コミュニティに属したい欲が強い一方で、ネコは犬ほどそれらを必要としていません。その事から、犬は飼い主に対してより忠実になる為、命令を教えるのが比較的簡単であるとも言えます。

ネコに怒鳴る

ネコは割とお気楽な動物で、飼い主の命令に背くことも多々あります。それで、イライラしちゃう人が多いのも致し方ありません。しかし、たまにイライラが積もりすぎて愛猫に怒鳴ってしまう人も多いようです。これは残念ながら、ただネコを怖がらせているだけで根本的な解決にはなりません。

犬と違い、ネコは自意識が強く、少し意地っ張りな傾向があります。一度彼らを怒鳴ってしまうとネコはずっとそのことを根に持ち、それが続くといずれは胸に飛び込んでくることも無くなるでしょう。

ネコはしつけられない、という考え

ネコは、生まれた時から兄弟ネコや母猫から色々なことを学び取ります。だからと言って、なんの命令も教えなくて済むという訳ではありません。

ネコは、犬のようにお手をしたり、名前を呼んだらこちらに来たり、というようなしつけが出来ないと信じている人が多いようです。確かに、ネコと犬は大きく違う動物ですし、犬の方が学習速度も早い傾向にあるように思います。しかし、ネコもトレーニング出来るのです。というより、人間と一緒に共生していく上で、トレーニングは必要不可欠です

ネコを引き取るのが早すぎる

母猫から子猫を取り上げるのが早すぎた、というのはネコを引き取る際に犯しがちなミスです。これは特に血統書付きのネコの場合に多い気がします。さっさと現金に変えたいだけのブリーダーさんもいますからね。

子猫を引き取るのが早すぎると、本来彼らが母猫から学ぶことが出来たはずの多くを学べないままになってしまいます。犬の場合、この早期の段階は「刷り込み」と呼ばれますが、ネコの場合はこの言葉は使われないようです。とは言え、基本的な考えはこれと同じで、この「刷り込み」の時期には子猫は兄弟や母猫との関わり合いから、どんな行動はOKで、どんな行動はNGかという概念を学んでいきます。

これは、ネコの社会化プロセスにおいてとても重要で、この先のお行儀や社交性、愛情深さ、幸福度などにも大きな影響を与えます

エサを与えすぎる

満腹になることはない無限の胃袋持っているのか、と錯覚してしまうほど、彼らはいつもご飯を欲しています。でもここで大事な点は、ネコは肥満になりやすいという点です。犬に比べて運動量も少ないですしね。

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そして肥満は、糖尿病や腎臓結石、関節痛や皮膚病などあらゆる病気の元になる状態です。ということで、ネコのご飯は栄養バランスの取れたものを用意し、炭水化物や脂肪分には特に気をつけるようにしましょう。

覚えておいてください、ペットを飼うということには大きな責任が伴います。ということで、ネコを育てる際にも出来るだけミスは少なくしていきたいところです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。