何にでも噛んでしまう犬:そんなワンちゃんへの対策は?

· 2019年5月12日
犬にとって、周囲で目にしたものを噛んで確かめるのはごく当たり前の行動です。また、子犬にとっては、色々なものを噛むのは歯が生えてくるときの圧迫感を解消する方法でもあります。

しつけが行き届いて、静かでおとなしくしていられる犬は誰にでも好かれます。周囲の人の関心を引きたい衝動を上手に抑えられるワンちゃんなら、なお好ましいでしょう。ですが、ものごとは常にそううまくいくとは限りません。非常によくあるケースとして、目に付いたものを何でも噛んでしまうということがあります。

これから説明するように、こういったことが起こってしまう理由には色々なものがあります。ごく単純な行動上の問題なので、あまり神経質にならないようにしましょう。

何にでも噛み付いてしまう犬

生後3ヶ月以上の子犬では、ごく普通に見られる問題ですこのくらいの年齢ではとても自然で当たり前の行動で、色々なものを噛んでみるのは、子犬にとって世界を知るための身近な方法なのです。ですが、理由はそれだけではありません。周囲のものを手当たり次第に噛むのは、歯が生えてくるときの不快感を紛らわすためでもあります。

何でも噛む子犬 何でも噛んでしまう 犬 しつけ

子犬はこうして自我を発達させていきます。自分が暮らしている環境を知って成長するにつれて、犬は行動の基準を獲得していきます。また、犬が口を使うのは人間がものに触って確かめるのと同じことですから、噛み癖はまったく正常なことなのです。

確かに子犬は何でも噛みたがります。では、大人の犬はどうでしょう?先の理屈で考えれば、大人の犬は周りの環境についてすでに十分知っているはずです。では、なぜ噛み癖がなくならないのでしょうか。それにはさまざまな理由があります。

「注意を引きたいから」、「退屈だから」、どう区別する?

犬はとても社会性の強い動物で、仲間と一緒に過ごしたり、楽しむことを好みます。ところが、私たちの生活では、いつもその要求を満足させてあげられるとは限りません。ですから退屈になったとき、飼い主の気を引くために色々なものを噛むのです。

噛み癖の現われる典型的な状況が2つあります。一つ目は、飼い主が帰宅してみると家中のものが散らかされているというケースです。もう一つは前の状況と似ていて、帰宅した飼い主を犬が出迎えにきて、その後すぐに周りのものを噛み始めるという場合です。

犬の行動が不安からのものか、飼い主の注意を引こうとしてやっているのかの区別はとても単純です。前者の場合、孤独になることに不安を感じている様子がはっきりと見て取れます。後者は飼い主の注目を得ようとしているときです。どちらのケースに対応するのもそれほど大変なことではありませんから、すぐに解決できるでしょう。

脅迫的な噛み癖への対処

まず、罰を与えるようなことは害の方が大きいということをよく理解しておかなければいけません。苦痛を与えられれば犬は報復しようとするからです。好ましい行動を褒めることで改善していくのが一番です。

別離不安 何でも噛んでしまう 犬 しつけ

 

このことを理解したうえで、具体的な対策を考えてみましょう。あなたは毎日長時間、家を留守にしますか?飼い主が外出している間、することもなく長時間の留守番をしている犬では、分離不安は頻繁に起こります。家に取り残された犬は、長い時間と不安をものを噛むことでやり過ごします。

深刻な場合には、自分の脚などを噛んでしまう自傷行為に発展することもあります。とはいえ、早期に適切な対処をすれば、そのような事態に発展することはほとんどありません。

  • 留守にするときは色々なおもちゃを用意しておいて、ワンちゃんの気が逸らせるようにしましょう。噛み癖があるけれどおもちゃを購入する余裕がないときは、不用品を使って自作する方法もあります。
  • ラジオや音楽を流してみましょう。そうすることで誰かが傍に居るような気分を演出できるので、多少は落ち着かせることができます。
  • 可能なら、他にもペットを飼うことを考えてみましょう。犬をもう一頭迎えるか、もしくは猫でも、留守番をしている間の素晴らしい連れ合いになってくれるはずです。

不安感が問題であれば、取るべき対応は比較的はっきりしています。一方、ワンちゃんが飼い主の注目を集めたがっているケースでは、話は少し変わります。この場合は、より直接的に行動を矯正する必要が出てきます。ただし、ワンちゃんがひどい扱いを受けたと感じないよう、くれぐれも注意してください。

  • まず、行儀良くすることを教えなければいけません。犬には元々ものを噛む習性があり、限度を理解していません。ですから、早いうちから何が良くて何が悪いのかを教えるのは飼い主の責任です。そうすれば、許容範囲を超えて大きく成長するまで噛み癖が残ることを避けられます。
  • 噛むのがどうしても必要なときは、噛んでも問題のないものを探してあげましょう。その際、使わなくなった靴や服などを与えると、犬は同じような形のものは「噛んでもいいもの」だと学習してしまうので、避けるようにしましょう。
  • ワンちゃんが噛み始める前に止めさせましょう。普通、飼い主が声を出せば十分な制止になります。どうしても触れる必要がある場合、鼻に軽く触れてあげれば効果的です。

ここまで見てきたように、噛み癖を直すのは多くの人が思っているよりも簡単です。ほんの少しの忍耐と意志の力があれば、ワンちゃんは私たちの要求を理解してくれます。