飼い犬同士を仲良くさせるには?
犬を飼っていると、他にもう一匹飼いたい、という気持ちは日を追う毎に強くなっていきます。また、自分が仕事で家にいない間も一緒に遊ぶお友達がいて欲しい、というのも理由の一つかもしれません。ではどうすれば2匹目の犬を飼った場合、その2匹を仲良くさせられるでしょうか? 今回はそれをご紹介します。
もちろん、全ての犬はそれぞれ違う性格を持っているため、思っているほど簡単に行かないことがあることは覚えておきましょう。複数の犬たちを共同生活させるのに役立つアドバイスを、いくつか載せておきます。
犬の社会化:仲良くするために
犬たちがお互いに楽しく、平和に共存するためには、社会化は必要不可欠です。一匹での生活に慣れてしまった犬は、他の犬が来ることをよく思わないものです。
新しく入ってくる犬は、他の犬と共に暮らすことに慣れていること、そして家族の一員となりその家族のルールに従うことが必要です。
何の犬種を飼うかはしっかりと考えましょう。社交的な動物である一方で、他の犬とは仲良くなるのが難しい犬種も中にはいるため、無計画に複数匹飼い始めることは勧めません。ですが、ちゃんと社会化された飼い犬のもとに、新しく入ってくるのが他の犬との接し方を教えられた子犬である場合は、何も問題は起こらないでしょう。
とはいっても、完全に仲良く、とはいきません。例えば、飼い主からの愛情を取り合うこともあるでしょう。そういった場合はどうすれば良いのでしょうか?
愛の奪い合い
どちらの犬も、飼い主に可愛がって貰いたいと思うでしょう。その取り合いを防ぐために、それぞれが自分のスペースを確保しておくことが重要です。もとから居た方の犬が、自分の家が侵略されていると感じてはいけませんし、新しく飼われる方が、自分がよそ者だと感じてしまってもいけません。そのためには、
- それぞれにベッドを与えましょう。お友達になりたくて一緒に寝ようとすることには全く問題はありませんが、強制的にそうさせることは止めましょう。一匹に一つ、そして違う場所にベッドを設けるのです。
- 食器も別々にしましょう。ベッドと同じく食べ物を入れるボウル・器も、違ったものを違った場所に設けましょう。犬たちの年齢も違う場合は、それぞれに合った食べ物にもしなければなりません。
- 片方にだけ過剰に愛情を与えてはいけません。多くの人は新しくできた家族の方を可愛たがります。子犬であればなおさら、もっとよく知りたいからと常に抱っこしているかもしれません。しかし、片方だけを可愛がってしまい、今まで長い時間を共に過ごしてきた友を見捨ててしまうと、2匹のペットの間には必ず問題が発生します。
仲良くなるにはまず知ることから
その一方で、複数の犬たちが自分のテリトリーを共有するには、お互いのことをよく知っておくということが重要なのです。それには、
- どちらの犬にも属さない、静かな場所で会わせましょう。公園やビーチなど家の外で会えることが望ましいです。
- リードを放してはいけません。ゆっくり近付いてお互いのにおいを嗅げるように、そして何か問題が発生したらすぐに引き離せるように、リードは繋げて持っておきましょう。犬たちに任せてはいけません。
- 同時に家に入れてあげましょう。2匹が上手くいっている、もしくは逆に上手くいっていないと感じたら、同時に家に入れてみましょう。1匹ずつ入れてしまうと、先に入った方は自分の方が立場が上だと思い込み、後から入る方は先に入った方を敵だと見なしてしまいます。
- 必要があれば年上の飼い犬を取り囲んで、新しい家族に歩き回らせて家に慣れさせましょう。
先を見越して物事を考え、忍耐強くいることで、2匹のお友達を平和に共存させ、飼い主だけでなくお互いも愛するようにできるのです。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Dogs Act Jealously Even When They Don’t See Their Rival, Association of Psychological Science. Recogido a 12 de enero de 2022 en https://www.psychologicalscience.org/news/releases/2021-april-dogs-jealous.html