愛犬が車恐怖症だったらどうすればいいの?

もし愛犬の車恐怖症をなんとかしたいなら、まずは落ち着いて決して強要しないようにしましょう。そして段階的に、ゆっくりと車に慣らしていくようにしてください。
愛犬が車恐怖症だったらどうすればいいの?

最後の更新: 05 4月, 2019

車嫌いのワンちゃんは数知れません。散歩中に遭遇するのが怖いワンちゃんもいれば、その音だけでも震え上がってしまうワンちゃんもいると思います。こういった反応は心的外傷後ストレス障害、俗にトラウマと呼ばれるものに起因していることが多いですが、それが全てではありません。しかし幸運なことに、車嫌いは克服することが出来ると言われています。今日は、その方法をご紹介致しますので、是非参考にしてみてください。

 

車嫌いを治すまでのステップ

落ち着きましょう

愛犬が車を怖がっているとなると、おそらくあなた自身も車に対して非常に敏感になっていることでしょう。しかし、これだけでは愛犬の緊張状態を悪化させてしまいます。まずは、愛犬に落ち着いてもらうため、優しく落ち着いたトーンで話しかけ、怖いことは何もないよと言い聞かせましょう。

撫でてはいけません

愛犬が震えている時には撫でない方が良いでしょう。撫でるのはあくまで「ご褒美」の類であるべきですし、少なくともワンちゃんはそういう認識でいます。もし怖がっている時に撫でてしまうと、ワンちゃんにとっては「怯えること」を推奨されていると捉えてしまいかねません。

怒鳴るのもやめましょう

どんな動物も「恐怖」という感情を持っています。もし愛犬を叱ると、ただでさえ怖かったのに、もっとその恐怖が増幅されてしまい車の音を不吉なものとして捉えてしまうようになるのです。当然どんどん車の音が怖くなっていってしまいますので、車に対する恐怖を克服するという目標から遠ざかってしまいます。

強要しない

「恐怖を克服する為には、恐怖に立ち向かわなければいけない」という言葉もありますが、実はこれは動物はもちろん、人間にさえ効果がないと言われています。ですので犬に敢えて恐怖と向き合わせるという方法は絶対に取らないようにしてください。状況が悪化するだけです。

車の下に座る犬

車の音を日常に

特に都市部にお住いの方は、もはや車の音から逃げることは出来ないでしょう。ということで、いっそ窓を開けて、車の音を生活音の一部として受け入れさせるのはどうでしょうか。しかし、いきなり家中の窓を全開にするのではなく、どこか一つの窓を開けっ放しておくところから始めて、毎週どこか新しい窓を追加していくのがオススメです。

このプロセスで、愛犬の反応をしっかり観察しておくのは大事です。車の音に慣れてきているか?ただ恐怖を増幅させているだけか?このようなポイントを見極め、新しい窓を開けるのはまだ早いと感じたら、予定を延期するなどの柔軟な対応を心がけてみてください。

車のあるところに連れて行く

近寄りすぎてはいけません。まずは車の姿や音が遠くから確認出来るような公園から始めてみてください。愛犬の反応にはしっかり気を配り、不安がっていたらすぐに切り上げましょう。週に2~3回、たった30秒だけでも構いません。いつの日か効果が得られると思います。

もし車に慣れてきたなと感じたら、少しずつ滞在時間を伸ばしてみてください。

命令を作る

車が近づいてきた時、ワンちゃんが簡単に従ってくれる命令を用意しておくと便利です。というのも、命令を与えるとワンちゃんの注意を車から逸らすことが出来るのです。これは恐怖を克服するのにとてもオススメの方法です。

車移動の恐怖

さて、車に乗るのが怖いワンちゃんもいます。この場合まずは、乗り心地を良くする為にシートベルトきつく締めすぎないよう注意しましょう。またペットキャリーをお持ちの方は、それが車に載せるのに適したサイズであるかどうか、最初に確認しておきましょう。

車の中で座る犬 犬  車恐怖症 ワンちゃん

車に乗せたらまずは窓を開けて、車内を新鮮な空気に保ちましょう。ここで一つ注意点としては、エアコンをOFFにしておくという事です。エアコンから出る風は強い匂いを持っていますので、鼻が敏感なワンちゃんは酔ってしまうかもしれません

また、あまりにも車に乗るのを怖がっているワンちゃんには、決して強要したりせず、まずは落ち着かせて、ご褒美を使いながら停まっている状態の車に出入りする練習から始めましょう。こうする事で、いずれ車を「何か良いもの」として認識できるようになります。

という事で、心配しなくても大丈夫ですよ。愛犬にどんなトラウマや恐怖があろうとも、あなたの力でそれを克服させてあげられます。もちろん車に対する恐怖も例外ではありません。確かに、いくらか努力は必要になりますが、それは絶対に裏切ることはない類の努力だと思います。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。