犬を精神科医に診てもらったほうがいいのはどんなとき?

· 2019年3月3日
多くの専門家は、ペットが精神的な問題を抱えていることを示す、赤信号の振る舞い方がいくつかあると言及しています。

多くの研究結果がペットは感情面のケアも必要としていることを示しています。食事、居場所、すべてのワクチン接種といった基本的なケアのほかに、感情面のケアをしてあげることも大事なのです。なので、どんなときにペットを精神科医に連れて行ったほうがいいのか知るのはとても重要です。

ペットというのは、あなたの家族の中できちんとした役割を持った社会的な動物です。ペットは家庭内での自分の役割や、ほかの家族の役割などを知っています。こうした家族構成の変化は、ペットを不安定にしてしまいかねません

人間と同じように、ペットも通常、変化に対応するのが不得意です。ペットの記憶の中に残っている未解決のトラウマは、現在の振る舞いに影響します。こうしたトラウマの問題があるのなら、精神科医に診てもらうことで解決策を探ることができるでしょう。

ペットが精神科医の受診を必要としているサイン

多くの専門家は、ペットが精神的な問題を抱えていることを示す、赤信号の振る舞い方がいくつかあると言います。以下の兆候の中で、あなたのペットが数日間にわたって当てはまるものがひとつでもあれば、それは精神科医の受診が必要なサインかもしれません。

 

  • 活力や興味の欠如。あなたの愛犬が一日中寝そべって一人でいるようなときです。遊びやいつもは好きな活動に興味を示さず、ずっと悲しくてつまらなそうにしています。
  • 食欲の欠如もし愛犬がごはんを食べないときは、ほかの食べ物を試してみてください。もしそれでも愛犬が反応しなければ、なにか問題があるかもしれません。
  • 過剰反応。何らかの愛情表現を受けたり突然のノイズを聞いたりしたとき、大げさにのけぞたり、激しく吠えたりうなったり、あるいは攻撃的になったりするような場合です。おそらくこうしたケースでは、愛犬がいつも理由もなく怖がっていたり神経質になっていたりすることに気付くでしょう。
  • 留守中に、ものを破壊する。帰宅したときに、枕がズタズタになっていたり、ほかのものが破壊されていたりするのであれば、もしかするとあなたのペットは留守中に精神的な問題を抱えているのかもしれません。
  • 急になにかから逃げようとする。あなたのペットが、突然変なときに逃げたり隠れたりしようとするような場合です。何かがあなたのペットを精神的安定から遠ざけていて、家にいたくないような仕草を見せます。こうしたケースでは、多くの場合、精神的な要素がペットを傷つけているのです。
精神科医に行った犬

ペットが精神科医の受診を必要としているかもしれない理由

たくさんの種類の事柄が、あなたのペットの精神的安定を奪います。あなたにとっては取るに足りないようなことがその要因になっていることも多いです。それが、ペットが精神科医の受診を必要としているかどうか見極めるのが難しい理由でもあります。

  • あなたのペットが強い独占欲を感じている。この場合、ペットは自分を周りの環境や飼い主に対する主人だと思っています。あなたが別の新しいペットを連れてきたり、赤ちゃんが生まれたり、あるいはお客さんが家に泊まったりすると、そのペットはそうしたことを自分のプライドや独立に対する攻撃だと受け止めてしまうのです。
  • 引っ越し。住んでいる家や街を変えることは、人間にとっても非常にストレスですよね。ペットであればなおさらです。引っ越しがあると、彼らの環境はまったく変わってしまい、慣れない新しい音や匂いに囲まれます。そのため新居に慣れるまでの期間、専門家の手助けが必要な場合もあります
  • 分離不安。飼い主と普段過ごす時間の変化は、ペットのメンタルに影響を与えます。飼い主の残業や旅行などはペットにとって辛いことにもなります。飼い主の死去ともなれば、耐え難いかもしれません。こうした事態が起こると、ペットはなぜ飼い主がそばにいなくなったのか分からず、その不安が行動に表れることがあります。
  • 昔のトラウマ事故や虐待は犬にとってトラウマになりかねません。彼らはそのトラウマを定期的に思い出し、突然予期せぬときにその感情に反応することがあります。これは過去のことがあまり分からない、施設からもらった犬などによくある現象。今では普段大人しくて愛情たっぷりになっていたとしても、突然そのトラウマによって攻撃的になったり行動がおかしくなったりするのです。こうした場合、犬を精神科医に診てもらったほうがいいのは言うまでもありません。
精神科医 に診てもらう前の 犬

自分のペットを精神科医に連れていくべき?

これは多くの人に共通する疑問です。中にはペットを精神科医に連れていくのが普通で、当たり前のことだという認識がある国もありますが、そのほかの場所では人々は未だに偏見を持っています。普通の獣医やあるいは飼い主自身が、必要なすべての精神的ケアを与えられると考えてしまうのです。

あなたのペットの精神的問題をケアしてあげるには、そのペットの周りにいるあらゆる人の協力が必要です。つまりこれはチーム作業だと言えます。普通の獣医さんも助けることができますが、それはあくまで専門的な精神科医のサポートとして、ということになります

そして何より重要なのは、あなた自身の行動です。何と言っても、精神科医に連れて行ってあげるのはあなたの役割なのですから。あとは、時間と辛抱の問題、そして最後に何よりペットにはありったけの愛を注いであげましょう。

Watanabe, S. (2007). How animal psychology contributes to animal welfare. Applied Animal Behaviour Science. https://doi.org/10.1016/j.applanim.2007.01.003