テリア犬について知っておくべき事

テリア犬について知っておくべき事

最後の更新: 25 7月, 2018

テリア犬に属するワンちゃんは、大半がイギリス諸島で誕生し、お互い親戚同士のような関係です。ちなみに、テリアという名前は地球を意味する「テッラ(Terra)」という単語に由来しています。また、ほとんどが小型もしくは中型犬に属していて性格は頑固なところがあり、ネズミなどの小動物を上手に狩ります。さて今日は、そんなテリア犬についてご紹介しましょう。

人気のテリア犬

一つの記事に全種類のテリア犬をまとめるには数が多すぎますので、今日は中でも人気の犬種をピックアップしてご紹介しましょう。
草むらで跳ねる犬

1. ジャック・ラッセル・テリア

ジャックラッセルはイギリス出身のワンちゃんですが、実はオーストラリアの犬から生まれました。体は白地ですが、顔や尻尾などに茶色のマークが付いているのが特徴です。また彼らは小さい割にとても強くて元気一杯で、性格も頑固で自立心が強く、フレンドリーで活発的です。名前の由来は、かつてデボン州に居た牧師「レヴェレンド・ジョン・ジャック・ラッセル(Reverend John Jack Russell)」氏から来ています。

2. ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

このワンちゃんは西スコットランドの高地で生まれ、名前もその場所に由来しています。体は完全に白色で、またとてもバランスのとれた性格と気質を持っています。そして大きさは重さ10kgで高さも28cm程度ですが、活気があって勇敢なワンちゃんです。ちなみに毛皮は二層になっていて、尻尾はまるでニンジンみたいなのが特徴です。彼らもまた頑固な性格で、一度獲物をロックオンしたらそれがどんな大きな獲物だろうと狩ってやろうとします。そのため番犬としても非常に優秀なワンちゃんと言えますが、たくさん運動をさせてやり必要もあります。

3. スコティッシュ・テリア

彼らは18世紀初頭にスコットランドで生まれたワンちゃんで、「スコティ(Scottie)」や「アバディーン・テリア(Aberdeen Terrier)」という名前で親しまれています。種が誕生した頃から山でアナグマを狩っていた事もあり、今でも穴掘りが大の得意です。
特徴である長い鼻とトンがった耳も、そのような狩りにうってつけでした。またスコティッシュテリアは縄張り意識や警戒心が強く、機敏かつ頑固な性格をしています。そしてなんと言っても、たくさんの有名人たちが彼らを飼っていた事でも知られています。(フランクリン・ルーズベルト、ジョージ・ブッシュ、ビクトリア女王、ラドヤード・キップリング、ジャクリーン・ケネディ・オナシスなど)

4. ヨークシャ・テリア

彼らもまた発祥はスコットランドですが、スコットランドとイングランド出身の犬種の血を継いでいます。というのも産業革命の真っ只中、スコットランド人がヨークシャやランカシャー(イングランドの都市)に移住した時に、交わったのではないかと考えられているのです。そして彼らは、ビクトリア朝時代に爆発的な人気となりました。見た目は小さくて重さも3kgほどですが、警戒心が強くとてもよく吠えます。毛皮は茶色か灰色、そして黒色のどれかで、とってもなめらかで細く長い毛並みをしています。

5. ブル・テリア

ブルテリアの特徴は、なんといってもその三角形の頭に小さな目です。体の大きさに対して、鼻も大きめですね。彼らはとっても活発的で、愛情深く、そして面白いワンちゃんです。性格もバランスがよくとれていて、勇敢かつ好戦的で飼い主に深い愛情を抱く一方、例のごとく頑固です。ちなみに、ブルテリアはさらにスタンダードとミニチュアの二種類に分けられます。

6. ピットブル・テリア

ヨーロッパから輸入された犬たちが、異国で交配を行なって生まれたのがこのピットブル・テリアです。つまり、珍しくもイギリス原産ではないテリア種と言えます。1976年にドッグファイトが禁止されるまで、彼らは闘犬として用いられて来た過去があります。
白いピットブルテリア
ピットブル・テリアは成犬なら重さ30kg高さ48cmにまで大きくなります。時々ピットブル・テリアは危険と思っている方もおりますが、実際は人間の仲間としては最高です。ただ確かに防衛本能が強く、しっかり訓練しないと攻撃的なワンちゃんになる事も事実です。また、見た目も大きな四角形の頭とハサミのような顎を持っており、テリアの中でも一歩抜きん出た存在だと言えるでしょう。

7. ミニチュア・イングリッシュ・テリア

ミニチュア・イングリッシュ・テリアは通常、身長30cm以下で、重さもおよそ3.5kgぐらいです。毛皮は黒地ですが胸や足に銅色の部分があり、まるで馬のように歩くのが特徴です。そして足がとても早く、俊敏なためネズミ取りにも重宝されていました。ちなみに、この子もビクトリア朝時代に一気に人気になりました。

 8. ボストン・テリア

ボストン・テリアはアメリカ発祥のテリアです (ただイギリス発祥の犬の間で生まれたとされています)。とってもフレンドリーで明るい性格の小型犬で、しかもお世話も比較的簡単ですので、一人暮らしのお供としてはピッタリです。また見た目としては、短い毛並みにペッチャンコのお鼻、そして元気な耳が特徴で、黒地にところどころ白い部分があります。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。