首輪とハーネス:あなたの愛犬にはどっちが良い?
ワンちゃんを飼い始めた人が最初に抱く疑問の一つが「うちのワンちゃんには首輪かハーネスのどっちが良いんだろう」だと思います。これに関しては賛否両論色々な意見が飛び交っていますので、飼い主さんたちはそんな意見の中から自分で愛犬のために何がベストかを考え出さなければいけません。
そんな難しい問題に少しでも役に立てればと思い、今日は首輪とハーネスそれぞれの長所と短所をご紹介しましょう。
首輪かハーネス
流行に敏感な人はハーネスを選ぶことでしょう。でも一方で首輪には長い歴史があります。ではどうして、伝統的な首輪からハーネスに移行する人たちが出てきたのでしょうか?それぞれの側面をご紹介しますので、首輪かハーネスで悩んでいらっしゃるなら、是非参考にしてみてください。
首輪
首輪かハーネスで悩むことさえ無い飼い主さんもたくさんいます。確かに首輪はバリエーションも豊富で、ずっと使われてきた装具でもあるので、中にはそこで考えることを止めてしまった人も多いでしょう。
獣医師さんも近頃はあまり首輪をオススメしませんので、首輪の人気は年々落ちてきています。というのも、犬の首はデリケートなので首輪は適していないようです。
首輪をすることによって、犬の首周りにある筋肉や骨がダメージを受ける可能性があります。もし過度にリードを引っ張っていると、愛犬の首が怪我するだけでなく、筋肉の痙攣や神経系の異常、息がしにくかったり甲状腺の問題に発展するリスクもあるわけです。
残酷なことに、中には犬に罰として首輪をつけて縛る人たちもおり、そんなことをしたらワンちゃんの首は簡単に壊れてしまいます。また「トレーニング」中に、ワンちゃんを叱る意味でリードを強く引っ張る人も多くいるようですが、そんなトレーニング方法では犬は何も学習しませんし、飼い主の望みも理解できないままです。したがってこれは不必要なやり方ですし、それ以前に虐待です。
また中には「短いリード」の使い方を間違っている飼い主さんもおり、ワンちゃんが何かを嗅ぎに行こうとするたびに首を痛めつけてしまっています。もし愛犬が社交的だったしても、短いリードをつけていたら他のワンちゃんに挨拶をすることもできません。そうするとワンちゃんも散歩を「嫌なもの」として捉え始めて、いずれ散歩に行きたがらなくなるかもしれません。
ということで首輪は、落ち着いていて指示にもちゃんと従ってくれるワンちゃんだけにオススメできます。つまりリードを引っ張る回数が少なくてすむワンちゃんです。ワンちゃんが落ち着いてさえいれば、首輪は最早苦痛のタネでも何でもなく、ただのアクセサリーです。もしワンちゃんが活動的な場合、少なくともリードは長くしておいた方が良いでしょう。
ハーネス
さあ、ではハーネスの利点について見ていきましょう。ハーネスは首輪と比べると、間違いなくダメージが少ないと言えます。というのも、力をワンちゃんの体全体させる構造になっていますので、首や背中を痛めつける心配も無いのです。
愛犬が散歩中、何かに興奮してリードを引っ張ったとしても、ハーネスなら首が締まったりしません。しかも、ハーネスをつけていたらワンちゃんも自由が制限されている事を悟りますので、そもそもリードを引っ張ることが少なくなります。
しかし、ちゃんと息ができるような適切なハーネス選びは大切です。また、しっかり後ろ側の紐も結び、力がちゃんと体全体に分散するようにしておかないと、関節や筋肉を痛めてしまいます。かといって、ワンちゃんの体の大部分を包んでしまうようなハーネスは逆にNGです。
またハーネスを締めすぎると脇の下あたりが擦れて痛いので、ほどほどに緩めておきましょう。そして付けるときは必ず胸の周りにつけ、間違っても首回りにつけてはいけません。
ということで、ワンちゃんの大きさにあったハーネスを選ぶことがとても大事になると言えます。もし大きすぎたら逃げ出しちゃうかもしれませんし、もし小さすぎたら締め付けすぎてしまいます。
愛犬にはどっちが良いの?
もし愛犬にぴったりのハーネスがあるのなら、疑いようもなく首輪よりもハーネスの方が良いでしょう。ハーネスを使えば、仮にリードを引っ張ったとしても力が分散されるので、首輪のように深刻なダメージを負わせてしまう心配が少なくて済みます。
もし首輪をお使いになるのであれば、しっかり中に「詰め物」が敷いてあり、十分に大きくて付け心地の良いものを選び、首を締め付けないよう心がけましょう。一番大事なのは、愛犬の性格や習性にあったモノを選ぶことです!
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。