【エサと健康】ペットに乳製品を食べさせるとどんなリスクがある?
人間は、他の種の乳を日常的に飲む唯一の種族だと言う人もいます。ですが、この習慣は、ペットの犬や猫にまで受け継がれようとしています。乳製品を犬や猫に与えるということは、大事なペットの健康を害してしまうリスクがあるという事を知っておきましょう。
生まれたての子犬や子猫には、母犬や母猫の母乳が必要です。代わりに牛乳や他の動物種のミルクを与えると、消化トラブルを引き起こすかもしれません。最も良くあるトラブルは、下痢や便秘です。
乳製品がペットの消化系に与えるリスク
子犬や子猫は、牛乳を飲んだ後でもお腹が空いている事があります。幼い場合は特にそうでしょう。母犬や母猫の母乳は、牛乳よりもずっと栄養価が高いのです。
ペットの犬や猫に牛乳を与える別のリスクに、乳糖があります。乳糖はタンパク質です。ラクターゼ酵素は消化に必要なものです。この酵素は腸管のタンパク質分解を可能にします。
犬や猫は、乳糖を消化するためのラクターゼの量が多くありません。つまり、コリックや下痢のような様々な消化トラブルを引き起こすことがあるのです。また、他の食物不耐症を引き起こすかもしれません。
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牛乳の乳糖にもっとも耐えられないのは子犬でしょう。また、猫はアレルギーを持っていたり、良くない反応を起こす事があります。こういった反応は、通常摂取した10〜12時間以内に起こるでしょう。
また、下痢を起こした場合、特に子犬はより複雑な問題を起こすこともあります。子犬や子猫が下痢になると、脱水症状や栄養失調を起こしやすいのです。
生まれたての子犬や子猫に何を与えていいのかわからないという人は、獣医に相談しましょう。また、動物用のミルクを販売している専門のペットショップで聞いて見るのも良いでしょう。パウダー状で販売されていることもあります。また乳糖フリーの牛乳もあるでしょう。
ペットにチーズやヨーグルトをあげてもいいの?
牛乳から作られるチーズやヨーグルトなどからくるリスクが低いでしょう。牛乳そのものよりも乳糖の量が少なくなり、犬や猫のお腹も耐えやすくなるからです。ですが、絶対に大丈夫だということではありません。過敏な犬や猫なら、チーズやヨーグルトでもネガティブな反応がおこるかもしれません。
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チーズやヨーグルトに含まれるカルシウム量が、ご自分のペットが必要とする量を越えていないかどうかには気をつけましょう。犬や猫がカルシウムやタンパク質を取りすぎると、骨の状態に影響を及ぼしてしまうかもしれません。
ヨーグルトを時折与える事を推奨する獣医もいます。ペットの腸内フローラに良いのは、善玉菌の一つ、アシドフィルス菌です。ペットが下痢やお腹のトラブルを抱えていたら、ヨーグルトを適量与えると状態が改善されるかもしれません。
与えるヨーグルトの量ですが、12時間ごとに大さじ1杯以上与える事は推奨されていません。ヨーグルトはナチュラルな無糖のものにしましょう。
チーズが好きなペットは多いでしょう。ですが、牛乳やヨーグルトと同じようなリスクがあります。チーズを犬や猫に与える場合、消化しやすい低脂肪のチーズを選びましょう。
クリームチーズも良いでしょう。ですが、乳製品はアレルギー反応を起こす可能性があることは常に覚えておきましょう。ですので、できるだけ与えないに越した事はないと言えるでしょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。