絶滅の危機に瀕しているイベリアオオカミについて

2019年5月5日
イベリアオオカミはイベリア半島の北西部では特に、長い間捕食者という存在で、草食動物を獲物とする生態系における重要な役割を示してきました。

スペイン北西部とポルトガル北部を含むイベリア半島に生息するイベリアオオカミは、現在絶滅の危機に瀕しています。

欧州連合によるEU生息地指令によりイベリアオオカミは保護されていますが、スペインにおいては、保護や保全への取り組みは標準化も統一もされていません。

生態系を維持するためには、スペインがこの取り組みのイニシアチブを取ることが不可欠です。

イベリアオオカミ:自然の生息地と人間との関係

イベリアオオカミはイベリア半島の北西部では特に、長い間捕食者という存在で、草食動物を獲物とする生態系における重要な役割を示してきました。

またこのイベリアオオカミは犬の祖先でもあると考えられています。

イベリアオオカミは、人間が少なく、鹿、ノロジカ、イノシシなどの獲物が多くいる場所に生息する傾向があります。

またイベリアオオカミは、自分たちが住んでいる場所に応じて、獲物を変えることができるため、前述した獲物がいないエサの乏しい場所では、鶏、牛、ウサギなどで食事を補完します。

このため、農村地帯にイベリアオオカミが現れると、人間が飼育している家畜を狙うことがありますが、大切なのは、イベリアオオカミを保護しながら、家畜を狙われないような防止策を立てることです。

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絶滅の危機に瀕しているイベリアオオカミ

欧州連合はEU全体にとってもイベリアオオカミの保護が大切であると決定しましたが、スペインにはイベリアオオカミを保護する統一的な規制はありません。

子供の顔を舐めるオオカミ

さらに、密猟や毒殺などによりイベリアオオカミは絶滅の危機に瀕しています。

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補助データ

イベリアオオカミに関する調査(2012-2014)による推定では、イベリアオオカミのパックは2005年以降、250から297まで増加していると発表されましたが、環境保護団体と専門家はこのデータは正確ではないと主張しています。

またパックと呼ばれる群の数だけを調べても、大切な群れの中の個体数が把握できていないため、重要な側面が欠けていると考えています。

さらに、すべて研究や調査が同じ基準や方法を用いているわけではないため、現時点でスペインに生息するイベリアオオカミの正確な数を把握するのは困難です。

密猟により毎年推定800匹の動物が殺されており、イベリアオオカミもイベリア半島にいる半分は消えてしまったと考えられています。

2015年、環境保護団体はイベリアオオカミをアンダルシアの絶滅危惧種と認定しましたが、4〜56頭のオオカミしかいなかったと言われています。

現在では、サモラのムエラス・デ・ロス・カバレロス自治体に最も多くのイベリアオオカミが生息し、他の50%がカスティーリャ・イ・レオンの北部に、そして35%未満がガリシアに生息していると言われています。

さらにシエラモレナ(ハエンとクエンカ)には、いくつかのパックが存在しています。

保護への取り組み

スペインにおけるイベリアオオカミの保護を訴えるため、市民団体は国家の介入を要求しています。

スペインがこの問題に関連して行っているいくつかのイニシアチブ:

イベリアオオカミを守るために政治団体が具体的な提案をし、ASCEL(イベリアオオカミの保存と研究協会)、エコロジスト・イン・アクション、ウルフ・マーリー、そしてWWFは、その提案を発展させてきました。

非合法の提案が、農業食料環境委員会において承認されました。

今後この規制は、イベリアオオカミの保護に貢献し、スペインとその領土全体を通じて保護すべき種であることを宣言するでしょう。