犬は寝ている時にどんな夢を見ているのか?

· 2018年11月3日
彼らが寝ている時には邪魔しないようにするのが一番です。

信じがたいかもしれませんが、犬が見るは人間が見る夢ととても似ていると言われています。しかし冷静になって考えてみると、犬の脳は人間の脳と非常に似ていますので、これは当然のような気もします。

さて、犬が睡眠中に無意識にとる行動というのは、世界中の研究者の興味をそそり続けてきました。そして実際に、犬の夢を観察しようと立ち上がった研究者も数多くいます。彼らが用いた方法で一般的なのが、脳波の観測や臨床試験です。

その結果、犬は間違いなく夢を見ていること、そして時には悪夢をみることもあるということが科学的に証明されることとなりました。まあこれは、普段から寝ている犬を見ている飼い主さんたちからすると、いささか自明の事実だったような気もします。彼らは寝ながら足や顎を動かしたり、吠えるワンちゃんだっているぐらいですから。また他にもまぶたの裏側で目をしきりに動かしているだけのワンちゃんもいます。

犬が見る夢の内容

犬がどんな夢を見ているかを正確に把握することは現状不可能です。しかし、脳のスキャンによって少しだけ分かったこともあります。それは、寝ている時の犬の脳の動きは、人間のそれと非常に似ているということです。このことから、犬は私たち人間が見るような夢を見ているだろうと推測できます。

草むらで横になる犬

例えばもし愛犬が寝ながら足を動かしていたら、もしかしたら夢の中で誰かと追いかけっこしているのかもしれません。もし、何かを食べるように顎を動かしていたら、本当に何かを食べる夢を見ているのかもしれません。そしてもし、何か寝苦しそうだったり攻撃的になっていたりしたら、悪夢にうなされているのかもしれませんね。

また人間と同じように、犬も睡眠に通して脳に蓄えられた学習や経験を整理していることが分かっています。これはつまり、犬にとって睡眠は単なる休憩ではなく、脳内の情報を処理するための行動でもあるということです。

犬における睡眠ステージの違い

寝ている時は脳の活動が鈍化すると考えている人が多いようですが、実際には逆です。これは犬も人間も同じで、覚醒時より睡眠時の方が脳の活動が活発なケースもあるぐらいです。このような現象は、徐波睡眠と呼ばれる睡眠の第一段階で見られます。

犬の睡眠においては、この徐波睡眠は何度もレム睡眠(眼球活動が活発になる段階)によって中断します。レム睡眠では脳の活動が非常に活発となり、この段階で夢を見るようになります。

また、ワンちゃんが寝ながら足をジタバタさせたり、吠えたりするのもこのレム睡眠の段階です。深く眠っているので、体はリラックスしている一方、脳はまだ働いており、その活動は覚醒時よりも活発な時もあるほどです。

犬が夢を見る時の特徴

全ての犬が同じ要領で夢を見るわけではありません。例えば、小型犬は大型犬に比べて夢を見やすい傾向にあることが科学的に証明されています。ちなみに子犬も成犬に比べてより夢を見やすいとされていますが、これに関しては未だ原因が分かっていません。

例えば小型犬とされるトイプードルは、10分おきに夢を見ることができる一方、ゴールデンレトリーバーのような大型犬は平均して90分おきに夢を見ると言われています。

また子犬の場合、彼らが成犬に比べて夢を見やすいというのは正しいようですが、なぜそのようになるかは詳しく証明されていません。一説では、成犬に比べて新しいことを学んだり経験することが多いため、脳が処理すべき情報量が多いのが原因ではないかとささやかれています。

断続的な睡眠

ここで一つ大切なポイントとしては、犬の睡眠時間が全てREM睡眠であったり、夢を見ているわけではない、ということです。仮にここに8時間眠りこけているワンちゃんがいるとしても、実際に彼らが夢を見られる時間は3分の1程度にも満たないでしょう。

またオオカミと同じように、犬も覚醒と睡眠の狭間を行き来する動物です。これに関しては、遺伝的に人間と大きく異なっている要素と言えるでしょう。一般的には、犬はおよそ5分から20分程度連続で睡眠し、その後5分程度覚醒します。ワンちゃんはこのようなサイクルを何度も繰り返しているのです。

このような習性は、彼らの「狩人」としての本能に由来しています。長い間人間と共に暮らしてきたとは言え、未だ彼らの中には「常に周りに警戒しておく」という本能が宿っているのです。このため、頻繁に覚醒して周りの状況を把握できるようになっています。

起こさない方が吉

ワンちゃんにも適切な休息が必要ですので、寝ている時は起こさないようにしましょう。睡眠不足は体にも精神的にもよくありません。ですので、彼らが寝ている時には邪魔しないようにするのが一番です。

夢 を見る犬

また、普段はとっても友好的なワンちゃんでも、無理に起こされたら機嫌を損ねて攻撃的になったりすることもあります。しかも急に起こされたら、動悸が激しくなったり、そうでなくとも驚いた拍子に野生の本能で攻撃体制に入ることも考えられます。

このようなリアクションは、特に深いレム睡眠の状態で無理に起こされた時などに取りやすいものです。そしてレム睡眠では、寝ながらにして小さな物音を立てたり体が少し動いたりしますので、はたから見ても分かりやすいでしょう。もし、愛犬がこのような状態で、そして呼吸もリラックスしているようなら、出来るだけ起こさないようにしてあげましょう。