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警戒色を持つ生き物:警戒色はどう機能するのか?

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警戒色や警告音とは、昆虫、爬虫類、および両生類の持つ防御のメカニズムです。相手にわかるほど顕著な特徴を通じて、他の動物に警告します。言い換えれば、警戒色が現れることは、潜在的に有毒な動物であることを捕食者に対して警告してるということなのです。
警戒色を持つ生き物:警戒色はどう機能するのか?
最後の更新: 06 9月, 2019

警戒色(または警告色)の生き物というのは、大まかにいうと明るく鮮やかな色を指し、有毒な腺などを持っています。色以外の「警告」の方法としては、ガラガラヘビなどが持つ相手に聞こえるほどの音が挙げられます。

生き物の警戒色はどう機能するのか?

生き物の持つ警戒色や警戒音は、ほとんどの場合は自己防御のためのテクニックです。潜在的に危険な捕食者に対して、自分は毒を持っているなどと警告するのです。

この警告信号が有効に作用するためには、視覚的な警告や音声による警告が何を示すのかという事前の知識を捕食者が持っていることが前提です。

この知識というのは本能的なものであり、以前の経験や継承された遺伝的な反応と言えるでしょう。

警戒色はとても効果的な自己防御法で、前述したように鮮やかな色を使って潜在的な捕食者に警告します。

警戒色を持つ生き物は多くのケースでこれ以外の防御機能を発達させませんが、音や色を使うことでエネルギーを使うことなく相手に警告を発するので、捕食者がほとんどいません。

ただし例外があり、これらの生き物が持つ毒に適応する捕食者も存在します。

 

擬態

無毒の生き物の中には、警戒色を持つ生き物の外観に擬態するものがあり、これは警戒色とは異なる防御メガニズムです。

警戒色を装う動物は、鮮やかな色で自分が危険であることを捕食者に信じさせますが、実際は無害な生き物です。その良い例がニセサンゴヘビです。実際のサンゴヘビと同色ですが、色の配置が異なります。

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また、植物の中にも警戒色を持つものがあります。有毒な植物の中には嫌な味のものやトゲがあるものがあり、実際に動物に食べられることはありません。

警戒色を持つ生き物

ハチ

最も一般的でよく知られているのは、ハチやミツバチで、はっきりとした黄色と黒の輪のパターンで、有毒な針があることを警告しています。

ハチは、自らが危険にさらされているときや、巣が攻撃されているときには躊躇せずに針を使います。

毛虫

毛虫は捕食者に食べられないように、警戒色を活用しています。

毛虫にはその種類によって様々な色や配色があり、毒を持っていることを警告する働きがあります。

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ヤドクガエル

中南米に生息するヤドクガエル(Dendrobatidae)は、警戒色を持った生き物の一例です。

鮮やかで印象的な色を通じて、自分が有毒であることを警告し、体の表面から有毒な物質を排出します。

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サンゴヘビ

警戒色のもう一つの例がサンゴヘビで、非常に有毒な色鮮やかな輪の模様を持つヘビで、最もよく知られているのが、赤、黒、そして白の配色とリングを持つものです。

西半球では73種、東半球では16種がと熱帯地域に生息しています。

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ネッタイミノカサゴ

インド洋と太平洋に生息するネッタイミノカサゴ (Pterois antennata)も、警戒色を持つ生き物で、赤と白の際立った縞模様が特徴的です。

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背びれから突き出ている棘には、強力な毒を含む有毒な腺があり、大型の哺乳類にまで深刻な影響を与える可能性があります。


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Mappes, J.; Marples, N. &  J. Endler (2005). “The complex business of survival by aposematism”. Trends in Ecology & Evolution, Vol. 20, N° 11: 598-603.


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。