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モルモットに「芸」を教える方法

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可愛くて知性溢れるモルモットは、上手に褒めてあげるとスゴイ能力や芸を身に付けることができるのです。
モルモットに「芸」を教える方法
最後の更新: 24 1月, 2019

モルモットはとっても可愛い「げっ歯類」の動物です。そんなに大きくないので場所も取らず、ペットに最適です。たくさんの愛情を注いでくれますので、こちらからもたくさんの愛情を注いであげましょう。また、それ以外に何か特別なお世話が必要なんてこともありません。つまり、忙しい生活を送っている人にもぴったりなのです。一方、もしモルモットと多くの時間を過ごしたいなら、「芸」を覚えさせるのはどうでしょう?

 

モルモットは恩に厚く、表現力豊かで、とても可愛らしい動物として知られていますが、その知性についてはどうも過小評価されている気がします。実のところ、彼らは色々なものを見つけては分析し、理解する能力が非常に高いのです。

つまり、ちゃんとしたトレーニングプランと少しの忍耐力さえあれば、モルモットにスゴイ芸を覚えさせることだって出来るという訳です。しかし、ここで大切なのがご褒美のあげ方です。例えば彼らはベジタリアンでレタスやバジルも大好きです。が、これらは消化不良や中毒を引き起こす可能性があるって知っていましたか?

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と言うわけで、トレーニングを始める前に、モルモットの好きなものは何か、食べても良いものは何か、ご褒美にあげやすい食べ物はあるか、などを下調べしておきましょう。モルモットも十匹十色ですから、その子にあった食べ物を試行錯誤して見つけてあげてください。

モルモットに新しい芸を教える方法

さて、まず最初は「どんな芸を覚えさせたいか」をハッキリさせなければ始まりません。ということで、まずは学ばせたい技をリストアップして、それを難易度順に並び替えてみてください。あとは簡単なものから始めて、だんだんと難易度をあげていけば良いのです。それが出来たら次に、一つずつ技の動きを分解してみましょう。技にある動きの全てを一気に教えるより、一つ一つの動きを段階的に教えていく方がはるかに効率的です。

そうして、適切な動きをした時にはご褒美をあげましょう。これはその動きをした直後にあげないといけませんよ。遅過ぎたら、なんで褒められてるのか分かりませんからね。すると、その動きを繰り返そうという発想にもならない訳です。

それと技には名前をつけておきましょう。それも長い言葉だと理解できませんので、短い言葉の方が良いでしょう。ちなみに、同時に2つ以上の技を教えようとしても徒労に終わると思いますのでオススメいたしません。

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さて、まずは技名を言ってからモルモットが技通り動けるようにガイドしてあげましょう。それを何度か繰り返すだけで、言葉を聞いた時にあなたの「して欲しい動き」が理解出来るようになります。

仮にモルモットがミスをしたとしても、叱ってはいけません。むしろミスは学習プロセスの一部なのです。また始めからやり直せば良いだけです。芸は楽しいものでなくてはなりませんので、決した怒鳴ったり、怒りをあらわにしないようにしましょう。また時にはモルモットにもやる気の無い時はありますから、そういう時は強制しないようにしてください。

立て

モルモットに教えられる芸は山ほどありますが、中でもシンプルなものが「立て」です。コツとしては、オヤツを手に持ってモルモットの口元に近づけてからゆっくり手を持ち上げてみてください。自然とモルモットが後ろ足で立とうとするでしょう。

 

そしてモルモットが後ろ足を使った瞬間にご褒美をあげる、というのを何度か繰り返したら、今度はもう少し高く立てるようになるまで待ちましょう。これを繰り返していると最終的には、ご褒美をあげる前から完全に後ろ足だけで立てるようになります。

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しかしこの時、モルモットを立たせる前に「立て (ほかにも短い言葉があればなんでも構いません)」と言うのを忘れてはいけません。芸としては、指示があってから立つのが正解です。ずっと立ちっぱなしでご褒美を待つようになっても大変ですからね。

360度ターン

360度ターンも簡単な技です。これもまずはオヤツを手に持って、それを鼻元に持っていってから円を描くように回すことから始めましょう。するとモルモットはオヤツを追って、ぐるぐる周り始めます。

しかし、ここでも技名を口にするのを忘れてはなりません。それから手を回し、ご褒美は周り終わる前にあげるようにしましょう。そうして慣れてくるに従って、ご褒美を上げるタイミングをどんどん遅らせます。数周まわってからは、オヤツを目の前にちらつかせずとも、ジェスチャーと技名だけで周れるようにトレーニングします。

そうしてしばらくすると、いずれは技名だけでも技を出せるようになります。しかし、動物の学習速度は個体によってバラバラですから、すぐに出来なくても辛抱強くやり続けましょう。

ジグザグ歩行

この技には下準備が必要となります。棒を4~5本立ててある台を作るのです。棒はそれぞれ5インチほど間隔を空けて立たせて、その間をモルモットがスルスル通れるようにしましょう。

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あとは他のトレーニング方法と同じ論理です。短い言葉で指示を与えて、モルモットを棒をジグザグにくぐり抜けるようにガイドしてあげるのです。最初から全部すり抜けさせようとするのではなく、ちょっとずつから始めましょう。

また、この技にはもう一つコツが要ります。それは、常にスタート地点は同じサイドからにするという点です。棒の右側を通るのか、左側を通るのかは大きな違いですからね。

さて、これまで見てきた以外にもモルモットはたくさんのことを学習します。輪っかをくぐってボールに体当たりすることも、何かを飛び越えることも、モルモットサイズのショッピングカートを押すことも、中にはハイタッチできるモルモットもいるのです。

どれもこれも、全てはモルモットの学習速度に合わせてあげられるか、が鍵となります。あと、モチベーションが上がるご褒美を用意することも。とにかく何か新しい芸を思いついたら、怖がらずに試してみましょう。ただ、それがあなたとモルモットにとって楽しくなければ意味がないということも忘れないでくださいね。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。