発情期の犬をお風呂に入れても大丈夫?
生理中の女性はお風呂に入るのを控えるべき、なんてことを聞いたことはありませんか?これに関しては本当だという人も入れば、ただの迷信だと考えている人もいます。それでは発情期の犬の場合はどうでしょう?この記事で詳しくお話していきます。
発情期のメス犬
メスのワンちゃんは、生後9~12ヶ月頃に初めて発情期を経験し、それからは1年に2回程度のサイクルで入ります。発情期には4つのステージがあり、それぞれ発情前期、発情、発情間期、そして発情休止期と呼ばれます。
発情前期は、およそ9日から15日程度続き、焦げ茶色の分泌物が流出されます。その後、発情の期間が9日ほど続き、外陰部が赤っぽく腫れてきます。発情間期はおよそ80日程度続き、この際にワンちゃんは妊娠を行います。実のところ、この期間に想像妊娠をするワンちゃんもいるんですよ。
最後に一番長いステージ、発情休止期が訪れます。これは女性の排卵期と似たものですが、最大で250日も続きます。一年に一度程度しか生理の来ない犬種のワンちゃんなどが、これに当てはまることが多いと聞きます。
愛犬が発情期にいるか見定める方法
愛犬が発情期に入ると、人間にも分かるようなサインが見られるようになります。以下のその一部をご紹介しておきましょう。
- 気分の変化が激しい。発情期のサイクルはホルモンによるものですので、当然、気分の上がり下がりも激しくなります。ホルモンが変化していますので、愛犬が今までとは違った態度を見せるかもしれません。
- 乳首が腫れる。愛犬が発情期に入ると、乳首が腫れて刺激に敏感になります。
- オス犬が独占欲を見せる。もしオスの犬が愛犬に興味を示し出したら、子犬が欲しい場合を除いては、基本的に追いやりましょう。しかし、これはあなたの愛犬が発情期に入っているというサインでもあります。
- 流血。上に挙げたようなサインは確かに見落とし易いものですが、これはどうでしょうか。発情期のメスのワンちゃんは性器から血を流すのです。おそらく、これが一番明確なサインと言えるでしょう。
もし愛犬が発情期に入ったと確認できたら、次はこの問題を考えてみましょう:「発情期の犬をお風呂に入れても大丈夫なのか?」です。
発情期の犬をお風呂に入れる。YesかNoか?
まずこれはハッキリさせておきましょう、答えはYesです。発情期だからといってお風呂に入れてはいけないなんてことはありません。少し事前に注意しておかないといけないことはありますが、お風呂は体の泥を落としたり、気分をリフレッシュさせたりなど衛生状態を完全するのに役立ってくれるのです。
しかし、愛犬がお風呂にストレスを感じてしまうことは十分考えられます。特に発情期は気分の上下が激しいので、あまり急いだり強制したりはしないようにしましょう。お風呂に入れる際も「褒めて伸ばす」が一番です。シャンプーもいつも通りのものを使って構いませんが、プライベートゾーンを洗う際には細心の注意を払いましょう。
お湯の温度は常に一定にし、ぬるま湯程度に保ちましょう。冷た過ぎたり熱すぎたりすると、ビックリして余計に嫌な気持ちになってしまうかもしれません。
プライベートゾーンはとても敏感になっており、簡単に感染症にかかってしまいます。なので、身体を拭いてあげる際は必ず綺麗なタオルを使いましょう。もし肌当たりの良い柔らかいタオルがあれば、なおよしです。
ちなみに、発情期の犬はいつもより多く毛が抜けます。なのでお風呂に入る前と後にはブラッシングをしてあげると良いでしょう。
これらのアドバイスを頭に入れておけば、発情期の犬だって問題なくお風呂に入れてあげることができるでしょう。色々な迷信が飛び交ってはいますが、たくさんの情報を吸収するのは良い意思決定をする上で欠かせないことです。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。