愛犬の分離不安障害を和らげる方法
どんなワンちゃんにも共通している事、それは「私たちに外出してほしくない」という事です。確かにそれと上手に向き合っていけるワンちゃんもいますが、でも一般的には多かれ少なかれ悲しんでいる事でしょう。中には「分離不安障害」と呼ばれる症状に発展するワンちゃんもいて、そうなると急に愛犬が破壊的、攻撃的になったりするなど、行動に変化が見られる場合もあります。
では、今日はもっと踏み込んで分離不安障害とは何か、愛犬にどんな影響を与えるのかなどについて一緒に見ていきましょう。
分離不安障害って?
分離不安障害とは、犬が家で孤独になった時不安を感じたり緊張したりする事を言います。そして、これによって性格が変わって攻撃的になったり破壊衝動が生まれたりする事もあるのです。よくある症状としては、
- 孤独になった時に吠えたり遠吠えしたり泣いたりする。もちろん、分離不安障害かどうかを疑う前に、他に吠えたり泣いたりする理由が無いかどうかも考えてみましょう。
- 孤独になった時に物を壊す。もちろん中には、元から破壊衝動の強いワンちゃんもいますし、特に子犬だったら物を噛んだりするのは普通のことです。ただ、もし何かに取り憑かれた様に破壊していたら、不安症のサインかもしれません。
- 帰宅時、異常なほど興奮する。あなたが帰ってきた時に、愛犬が喜ぶのは普通のことです。が、過度に跳ね回ったり、床にオシッコを漏らしたり、噛んだり、遠吠えしたりなど、そういう行き過ぎた行動が見られたら、分離不安障害によるものかもしれません。
- 外出前に攻撃的になる。愛犬が「家に置いていかれたくない」と思い、唸ったり噛んだりして、あなたの外出を阻止しようとするかもしれません。
分離不安障害を和らげる方法
もし愛犬が分離不安障害だと確信が持てたなら、次はどのようにそれを和らげてあげるかです。以下に、プロのドッグトレーナー直伝の大切なコツを5つご紹介いたします。
愛犬を散歩に連れて行く
外出前に愛犬を散歩に連れて行くと、随分と落ち着くことでしょう。何故か?まずワンちゃんはあなたと時間を過ごせて嬉しいと感じますよね。
次に、散歩によってワンちゃんは疲れます。なんならもっと疲れてもらうために、遊び道具などをリュックに詰めて散歩に行っても良いと思います。そして帰宅後に水と食べ物をあげると、多分愛犬は眠りにつくでしょう。すると家を出る頃には、随分と大人しくなっていると思います。
出発前に構い過ぎない
家を出る直前に愛犬の頭をいっぱい撫でたりするのは、逆効果の可能性が高いです。家を出るのはいつもの事で、そんなに重要な事柄ではないのですから大袈裟な別れを演出するのではなく、ただ簡単に「行ってきます」と言うだけでOKです。すると、いずれはワンちゃんも「別に普通のことなんだ。心配する必要はないんだ」と理解してくれます。
「行ってきます」と言う
出発直前で無ければ、愛犬とたくさん話して「寂しくなるよ」とか「愛してるよ」とか伝えてあげましょう。ワンちゃんもそれで悲しくなることは無いですし、何よりもあなたの気持ちも晴れると思うからです。
弱気にならない
愛犬が分離不安障害になったからといって、あなたが優柔不断になったり、悲しんだりしていると、ワンちゃんはそれを「自分が優位にある状況」と考えます。覚えておいてください、ワンちゃんにはリーダーが必要なのです。もしあなたが彼らのリーダーにならなければ、彼らは自分をリーダーにする他になくなるのです。
ゆっくり時間をかけて教えていく
最初から長時間孤独にさせることが無いようにしましょう。特に愛犬がまだ子犬ならなおさらです。最初は5分の外出、そして次は20分、次は1時間…みたいな感じでゆっくり時間をかけて教えていければベストです。そして最終的には8時間外出していても何も問題が起こらないのを目標としましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。