アニマルシェルターからの訴え:「動物の飼育放棄はやめて!」

2020年3月1日
飼育放棄された動物の10匹中8匹は雑種です。半数以上はシニア犬で、子犬は3割程度です。この悲惨な状況を解決するのは不妊手術、マイクロチップの装着、そしてペットを購入ではなくもらってくることです。

アフィニティ財団法人の調査によると、2016年にスペインの動物保護施設では104,447匹の犬と33,335匹の猫が保護されました。2015年も同等の数値でした。そして、2017年もその数値の減少は望めないことが示されています。この状況から脱するには一体どうしたらいいのでしょうか。

 

飼育放棄された動物のプロフィールと飼育放棄の理由

同じ研究では、シェルターにやってきた動物について調べました。いわゆる「純血種」よりも多くの雑種が捨てられているのは本当なのでしょうか。

  • 飼い主により捨てられた犬の81%は雑種です。これは今日でも純血種を飼う方が好まれるという信念を裏付けています。
  • 飼育放棄される犬や猫の30%は子犬や子猫です。57%は成犬・成猫で、残りの32%はシニア犬・シニア猫です。子犬や子猫は家庭で人気がありますが、犬の場合、想像以上の大きさに育つと放棄されます。子犬や子猫がシェルターに留まる期間は、シニア犬・シニア猫のそれの1/4と言われています。
  • 飼育放棄は飼い主がペットの医療費が払えなくなると起きると言われていますが、この研究によると病気になった動物の32%が放棄されていることが分かっています。
飼育放棄

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飼育放棄の原因は、望まない妊娠や、最悪の場合、子犬や役目を終えた働く犬たちを安楽死させることに関連していることが多いのです。

子犬のころにきちんとしつけを受けなかったために成犬になって問題行動が目立ち飼い主に捨てられてしまう犬もいます。

この状況を改善するためにできること

まず、多くの動物保護団体の活動は寄付とボランティアによって成り立っているということを忘れないでください。つまり、飼育放棄がこのまま続くと動物保護団体では手に負えなくなってくるということです。

多くのシェルターでは、数時間のボランティア活動と引き換えにECTC(ヨーロッパ単位互換評価制度:ヨーロッパ各国で共通に使われている大学の単位)を大学生に与えたり、地元の人々に資金集めを支援するラッフル(慈善を目的としたくじ)やチャリティーイベントに参加したりするよう促しています。

しかし、動物たちの生活を向上させる唯一の長期的な解決策は飼い主の責任と支援行動です。たとえば、次のようなことを指します。

  • 子犬の頃に不妊手術を受けさせ、望まない妊娠や生殖やホルモン関連の合併症を防ぐ
  • シェルターに保護されても飼い主のもとに戻るようにマイクロチップを埋め込む
  • ペットを飼い始める前に、飼った後の生活を想像してみる。猫や犬は時間やお金を必要とします。また、生き物は「物」のように扱うことができないことを忘れないようにしましょう。
  • ペットは買うのではなく、里親として迎え入れる前述の通り、アニマルシェルターには十分な財源がありません。ペットを里親として迎え入れることは、その子が過ごす環境の質を上げることに繋がるのです。
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法律の小さな進歩

2017年12月、代議員会は動物が「物」ではなく生き物だとみなす法律を全会一致で可決しました。

この法律により、動物を生き物と長い間認識していたイタリアとフランスの民法を手本にすることになったのです。これは、動物の権利および飼育に関する責任や義務を周知するための一歩なのです。

Slater, M. R., Di Nardo, A., Pediconi, O., Villa, P. D., Candeloro, L., Alessandrini, B., & Del Papa, S. (2008). Free-roaming dogs and cats in central Italy: Public perceptions of the problem. Preventive Veterinary Medicine. https://doi.org/10.1016/j.prevetmed.2007.10.002