ネコの耳掃除について:ネコちゃんを綺麗にしてあげよう!
一般的に、愛情表現以外の理由で猫に触ろうとしても、触らせてくれないことがよくあります。そのため、飼い主が猫の耳を掃除するのは簡単ではありません。この記事を参考にして、安全で簡単な耳掃除のやり方を見につけましょう。
ご存知のように、猫は独立心がつよく自立した生き物です。とくに衛生面についてはその傾向が顕著ですが、耳は自力でケアすることができません。
そこで人間の出番です。ペットに何が必要か気付いてあげるのは、飼い主の大切な責任です。猫が自力で世話のできない範囲では、とくに重要だといえるでしょう。
猫の耳の穴は暗く湿気があり奥まっているため、バクテリアや寄生虫の格好の隠れ家となってしまいがちです。ですから、飼い猫の耳を清潔に保ってあげることは、健康維持のためにも不可欠なのです。
猫ちゃんの耳を毎日チェックしてあげるのもよいでしょう。どんなに間が空いたとしても、前回の確認から1ヶ月以内には必ず再度耳のチェックをしてあげましょう。
綿棒のようなものでの耳かきは絶対にしてはいけません。耳を傷つけたり、聴覚にダメージを与えてしまう可能性もあります。
猫の耳掃除
以下のポイントを踏まえて耳掃除をしてあげれば、まず問題は起こらないでしょう。次の手順に従ってください。
適切なタイミング
すでにお伝えしたように、もしも飼い主が気まぐれに猫ちゃんを捕まえて耳の中を覗き込もうとすれば、きっと逃げ出してしまって、十分な時間近くにいさせてはくれないでしょう。こうした事態を避けるためには、うまくタイミングを見極めることが有効です。
たとえば、猫が撫でてもらいに自分から近寄ってきたときです。他にも、眠たそうにしているときや昼寝中などもよいでしょう。チャンスが巡って来たら、耳の中に汚れやゴミがないか丁寧に確認しましょう。
ただし、耳掃除をするときには、必ず耳の外側である浅い部分だけをするようにしましょう。耳の奥を掃除するのは専門的な訓練を受けた獣医師の役目です。
専用のスプレーを使う
猫の耳掃除専用のスプレーはたいていの動物病院で手に入ります。適当なものを選び、表示されている用量を守って使用しましょう。どのくらいの頻度で利用すればよいか、事前に獣医からアドバイスをもらってください。
耳の中に液体が入ると、猫は目を覚まし嫌がって頭を振ることでしょうが、心配はいりません。むしろその動きによってスプレーの液体が耳の中で広がり、より効果を発揮できるのです。
ガーゼを使う
さて、ステップはあと二つです。室温の滅菌水を使って滅菌ガーゼを湿らせます。このガーゼで耳の汚れを軽く拭ってあげましょう。
猫ちゃんの耳を触るときにはよく注意して、指を使うようにしてください。耳の中には異物を絶対に入れないようにし、耳の外側だけを掃除します。耳の奥はとてもデリケートな部分なので、絶対に触らないようにしましょう。
「正の強化」を利用する
動物王国の他の記事でもよくご紹介しているように、「正の強化」はペットに非常に有効です。猫ちゃんをよく可愛がって気分良くさせておいてあげれば、その後の耳掃除もよりスムーズに進むでしょう。
耳の掃除が終わったら忘れずに、お行儀良くできたことをよく褒めてあげましょう。
このように、ご紹介した手順に従って行えば、猫の耳掃除は決して難しくありません。最初のうちは嫌がるかもしれませんが、猫ちゃんも次第に慣れて喜んでくれるようになります。そして何よりも、少しの手間と手助けで、猫ちゃんの健康に大きく貢献することができるのです。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。