犬の掻痒症(そうよう症)について知っておこう!

2019年1月28日
掻痒症は皮膚の腫れや発赤、自傷による怪我、そして体の全体、もしくは一部で脱毛症を引き起こす可能性のある病気です。

掻痒症という言葉にはあまり馴染みがないかもしれませんが、犬や猫においては年齢、種類問わずとても一般的な病気です。この記事では、掻痒症の主な症状をお伝えしますので、愛するペットがこの病気になった時のため、しっかり備えておきましょう。

 

犬の掻痒症:病気の実態と進行

「かゆい」または「こそばゆい」という症状がある時獣医師さんは「掻痒症」という難しい言葉で表現します。これは強く継続的に「何かを掻きたい」と思わせるような刺激であり、愛犬は自分をかきむしったり、舐めたり、噛んだりしてしまいます

自分を舐める犬

掻痒症は神経系と深い関わりにあるとされ、これ単体で一つの病気として扱われますが、他の病気から掻痒症に発展してきた可能性も十分にあります。特に皮膚の炎症やアレルギー、寄生虫由来の感染症は注意です。

掻痒症は早期診断と早期治療さえあれば、普通はすぐに治る病気です。でも治療が遅れたり適切でなかったら、全身、もしくは体の一部で脱毛症が起きるかもしれませんし、酷い場合は自傷による傷口からバクテリア感染に繋がることもあります

犬の掻痒症の症状

犬における掻痒症、その主な症状としては強いかゆみです。痒みが強すぎて、時には取り憑かれたように自分の体を搔きむしり、舐め続けるようになるかもしれません。また体のかゆい部分を、何か家具や木などに押し付けて掻くワンちゃんも多いと思います。

そしてこのような行為は次のような結果をもたらすかもしれません。

  • 皮膚の発赤、炎症
  • 自傷による傷
  • 全身、または身体の一部における脱毛症

犬における掻痒症の元凶

犬の場合、掻痒症の主な原因は外部寄生虫による感染です。つまりノミやダニに噛まれて、強いかゆみに襲われ、それが皮膚の炎症などに繋がるのです。

犬の掻痒症

次に多いのはアレルギーです。これは食事だけでなく、日用雑貨やホコリ、泥や花粉などの自然由来のアレルギー誘発物質なども原因となり得ます。また回虫などの内部寄生虫も掻痒症の原因として挙げられ、特にこれは生後6ヶ月未満の子犬によく見られます。

洗剤や化粧品に使われる化学物質も、動物にとっては危険かもしれません。これは最悪の場合、掻痒症どころか何らかの中毒に発展する危険性さえあります。

犬の掻痒症:心理的要因

犬は掻痒症になると、常に強いかゆみに襲われ続けることになります。常にかゆいということは、常に自分を搔きむしり続けるということです。そしてどんどん症状が悪化していき、最終的には「自傷」のレベルにまで達します。

この悪循環は体だけでなく心にも影響を与えています。そもそも痒いという感覚は、大腿神経系と密接に関わっており、「皮膚が痒い」という情報は常に神経を通して脳に伝えられ続けます。これに対して動物は、直感的に「掻く」ことで痒みを和らげようとします。

花畑にいる犬

しかし先ほども申し上げた通り、これは皮膚も神経系をより過敏にし、かゆみや炎症を悪化させるだけですしかも、「痒そう」という情報は他の人間や他の動物の神経系にも伝達され得ます。実際、掻きむしる愛犬を側で見続けた飼い主が「想像掻痒症」なるものにかかるケースも多数報告されているのです。

犬の掻痒症を治療しよう

掻痒症には様々な治療法があります。獣医師さんによっては、クリームやカプセルを処方する人もいれば、痒みを抑える為の注射をする人もいますが、基本的にアレルギーテストと食生活の改善をお願いされるのが普通でしょう。もし愛犬が内部寄生虫による感染症にかかっている場合は、さらに高度な医療行為が必要となると思います。

ここで非常に大事なのが、自己判断で掻痒症を治療しようとしないことです。かえって症状が悪化してしまうような自宅療法も存在していますからね。

診察される犬 掻痒症 犬 猫 そうよう症

掻痒症の治療は、しっかりと獣医師の診察と指示にしたがって行うようにしましょう。

犬の掻痒症を予防することは可能?

掻痒症は、例えば掃除や換気などを頻繁に行うなど、家の衛生環境を整えることで予防することができます。また愛犬をお風呂に入れたり、ブラッシングしたり、撫でてあげたり、栄養バランスの整った食事を与えたり、定期的な運動をさせる、なども衛生環境や免疫システムの向上のためには欠かせない要素です。もし愛犬にアレルギーがあるのなら、それを刺激しないような食事や生活環境を整えてあげてください。

また寄生虫やアレルギーの予防には、予防接種が必要不可欠です。定期的に動物病院に通って検査をしてもらうと、早期発見の確率も高まります。