あなたのワンちゃんは大丈夫?犬の歯周病について
歯周病は2歳以上の成犬で最も多い病気の一つであり、ほとんどの小型犬も歯周病になるリスクを抱えているのです。細菌のプラークが歯茎に蓄積することで歯周病になります。初期段階では治療可能ですが、適切な治療を行わないままでいると深刻な結果を招くこともあるので注意が必要です。
犬の歯周病とはどういう病気?
歯周病は想像以上に一般的であり、予防は非常に重要です。適切なタイミングで治療を行わないと愛犬は歯を失ってしまう可能性もあります。また、心臓、肺、またはその他の臓器に感染を引き起こすこともあります。
歯周病の原因とは?
犬の歯周病の主な原因は、歯にプラークが蓄積することです。菌が蓄積し、唾液と触れることで黄色がかった層が形成されます。この粘性のある層は歯の根元に付着し、歯茎の赤みと炎症(歯肉炎)を引き起こします。さらに、口臭に繋がることが多いため、愛犬の口臭が気になり始めたら注意が必要です。
歯周病の症状とは?
まず、一見健康そうな歯ですが、細菌性プラークは歯を歯茎につないでいる組織を破壊し、歯をグラグラにしてしまいます。そして、歯と歯茎の間に歯周ポケットができます。
その後、歯根の一部が露出するほど歯茎は後退し、痛みが出てくることもあります。プラークが除去されない場合(これは簡単に行えます)、よりダメージを与える可能性が出てきます。
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歯周病の及ぼす結果
歯周病は、口臭や炎症といった初期症状のサインに気が付くことができれば症状を無くすことは可能です。そして、再発しないようにすることも重要です。
しかし、歯茎の重度の炎症などより進行した歯周病では、より複雑なダメージが引き起こされることもあります。こうなると、歯、骨、および歯の周りを支える組織が無くなってしまうこともあり、顎が弱くなり骨折することもあります。
このプロセスはコントロール可能ですが、逆戻しにすることは不可能です。適切な治療なしでは、炎症が肺、肝臓、または心臓に感染することもあります。
症状に気が付く
犬の口臭は当たり前だと考えるかもしれませんが、前述の通り口臭は歯周病の初期症状のサインでもあります。また、歯茎の炎症も兆候の一つです。
歯周病が進行すると腫れは悪化し、その周辺に発赤が見られるようになります。これにより、食べたり噛んだりする際に痛みが伴うこともあります。
細菌性プラークが歯茎と歯周ポケットに付着すると、問題は悪化します。歯が緩くなったり、抜けたりします。
診断と治療
歯周病の進行度に応じて、獣医は歯茎の内部の状態を確認するためにレントゲンを撮ります。初期の場合、治療はプラークコントロールと歯周病予防で、専用の歯磨き粉で毎日歯磨きすることが必要になります。
症状が進行している場合は、歯石と歯垢除去のためにクリーニングを行う必要があります。さらに、抗生物質のジェルを獣医は処方することになるでしょう。最も深刻な場合には、感染領域を除去する手術とともに超音波洗浄が必要になります。
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歯周病の予防
- 健康的な食事を与えましょう。柔らかい食べものではなく、ドライドッグフードがベストです。甘いものや不健康なものは与えないようにします。
- お口ケアを習慣にしましょう。歯磨き粉や歯石や歯垢の蓄積を防止する製品でブラッシングを行います。
- 歯磨きおやつを与えましょう。楽しんでおやつを噛みながら歯石除去が可能になり一石二鳥です。
- 気になることがあったら、すぐに動物病院に連れていき診てもらうようにしましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。