犬の歯石について:自然療法を使って除去と予防を!
人間のように、そして人間と同じ理由で犬の歯にもあの恐ろしい歯石は自然にできてしまいます。歯石は歯の付け根に付着した歯垢で、食べかすや細菌、無機塩類が沈着して石灰化して形成されます。石灰化すると大きな問題になることがあります。
歯垢は、最初は柔らかく薄いため、簡単に除去できます。しかし、時間が経つと除去にはより抜本的な対策が必要になり、動物病院に行くことが余儀なくされます。
本記事では歯垢(プラーク)について詳しくご説明していきます。犬の歯石の除去と予防に関しての自然療法を一緒に見ていきましょう。
歯石がたまると現れる症状
愛犬の口と歯は、目に見える歯垢がないか慎重に確かめる必要があります。歯茎のすぐ近くの歯の付け根に、黒い汚れや硬くなった黄色い汚れがないか確認してください。また、歯石は歯の間にもたまりやすいため、歯の間も見てみましょう。実際に歯石が出来る前には、口臭や食べものを噛むときに痛みなどの症状が現れる場合があります。
また、歯茎が腫れる(歯肉炎)、口腔内の病変、過剰な唾液分泌、口の中での炎症などが見られる場合もあります。
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歯石の蓄積で見られる長期的な影響
歯石が長期的に残されたままだと、時間が経つにつれて深刻な結果をもたらします。例えば、歯が抜けて、膿が犬の頭部に広がってしまうことがあります。そして、最も深刻な合併症は心臓、肝臓、腎臓、腸の病気です。しかし、そこまで深刻に考える必要はありません。結局のところ、早期に予防し治療することができるからです。歯垢が溜まってきたことに気が付いたら、飼い主としてその蓄積を除去して進行を止めてあげることができます。その後は、健康診断や定期的な治療によって再発を防ぐことができます。もし、歯垢が硬く石灰化してしまっているのであれば、定期的に動物病院に連れていき検査してもらうのがいいでしょう。機械的に歯石を除去してくれます。
犬の歯石の除去と予防
犬種によっては歯石がたまりやすいので注意が必要です。例えば次のような犬種です。
- とても小さい犬種
- 平らな鼻の犬種(短頭種)
- シニア犬
効果的な自然療法をご紹介します。
口腔衛生
口腔ケアを得意とするのは獣医ですが、あなたも家で愛犬に口腔ケアを行えるように獣医はアドバイスもしてくれます。犬は人間ほど頻繁に歯磨きを行う必要はありません。また、歯磨きには違う道具を使います。人間用の歯ブラシや歯磨き粉は犬には有毒であるので、犬用のブラシと歯磨き粉が必要になります。
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歯磨きに慣れていない犬は、まずは恐怖心を取り除いてあげることが大切です。歯磨きを習慣づけることで、スムーズに行えるようになります。口はよくすすいでから、クロルヘキシジンのスプレー、またはジェルで仕上げてください。
良い栄養
犬の栄養や餌をあげるタイミングは人間と同じであってはいけません。また、犬が食べ残しを食べるのもよくありません。自然界では、犬はあらゆる食感の食べ物を食べます。その中には、自然に歯を磨いてくれるようなものもあります。そのため、犬に与える餌はバラエティーを持たせましょう。
ご褒美とおもちゃ
市場には犬の歯石を予防するために作られたご褒美やおもちゃが売られています。歯をきれいにしながら楽しめるのです。
重曹とリンゴ酢
犬の歯磨きは重曹で行えます。小さじ1杯の重曹をコップ一杯の水で薄めるだけです。お酢も歯磨きには効果的で、薄めずにそのまま使い、しっかりとゆすぎましょう。
ニンジン、フルーツ、野菜の皮
野菜とそのコリコリとした皮を食べると、歯の表面も同時に磨かれるため、自然な歯磨きになります。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。