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愛犬の食欲が落ちてきた時にすべきこと

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愛犬の食欲が落ちてきた時にすべきこと
最後の更新: 02 11月, 2018

食生活は犬にとって極めて重要です。人間の場合と同じように、カラダの中に入っていく食べ物はそのカラダの健康状態を大きく左右するのです。と考えると、良い食生活を送っているワンちゃんは、比較的強くて健康的なカラダを持っているはずです。その一方で、悪い食生活を送っているワンちゃんが、彼らほど健康的に暮らしていけるのかと問われると疑問です。では、愛犬の食欲はこの問題にどのように影響を与えるのでしょうか?

変化の兆候

愛犬の食欲が落ちる、もしくは無くなるというのは、何かがおかしいというサインです。もしかしたら感情的な問題かもしれませんし、身体的な病気や処方された薬の副作用かもしれません。とにかく、何も口にできないというのは命にも関わる大きな問題なのです。

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しかし結論を急いてはいけません。まずは本当に愛犬の食欲は落ちたのか、今一度確認しましょう。例えば、ドッグフードのパッケージには「適切な食事量」の目安が書かれていますが、愛犬の食事量が必ずしもそれと合致しているとは限りませんし、合致してなくても普通です。もしかしたら、目安とされる量の60-70%ぐらいしか食べないワンちゃんもいるかもしれませんが、それは元々そういう子なのかもしれません。

食欲が減退する理由として考えられるもの

しかし明らかに愛犬の食欲が落ちたということであれば、その原因を突き止めなくてはなりません。そして、その一番の方法は専門家に診てもらうことです。獣医師さんは、何が起こっているのかをしっかり把握してくれますし、少なくとも素人が自己診断で間違った結論を導き出してしまう、なんてことは避けられます。

ワンちゃんの食欲が減退する理由としては、以下のようなことが考えられます。

不適切な食事

そもそもワンちゃんも、年齢によって食生活を変えていかねばなりません体が変化するのですから、当然食事に求めるものも変わってくるのです。例えば老犬なら、若いワンちゃんや子犬よりも、脂肪分が少ない食事にすべきです。普通のことのように思えますが、日々の忙しさに飲まれて愛犬の変化に気づけなかったという人も意外と多くいるのです。

ルーチン

食欲が減退する原因として挙げられやすいのが、このルーチンです。これはつまり、毎日同じように同じ食事が出てきて、ワンちゃんが飽きてしまうということです。確かに、食べ物のバラエティが少なかったら、食事への楽しみも無くなりますし、食欲が減退してもおかしくありません。

病気

食欲の減退は、ガンや腎臓病、消化器系の異常、肝臓病など何らかの病気のサインかもしれません。また身体的な病気だけでなく、鬱や不安、ストレスなどの精神的な病気が原因の時もありますし、発熱や怪我などでも食欲が減る可能性も大いにあります。

さらに、抗生物質や抗炎症剤などのクスリが原因で食欲が失われる場合もあります。もし薬を飲んでから愛犬の食欲が減退したと感じたら、獣医師さんに相談するようにしましょう。もしかしたら、薬の副作用に食欲の減退も含まれているかもしれません。

環境の変化

天候の変化や家庭内の変化などなど、あらゆる環境的変化がワンちゃんに影響を与え得ます。そしてその結果、食欲が減ってしまうのです。ということで、もし家庭内でのケンカやいざこざなどに心当たりがあるなら、もしかしたらそれが原因かもしれません。

ワクチン摂取

ワクチン摂取のあと、ワンちゃんに食欲が無くなるというのはよくあることです。ワクチンは免疫系に影響を与えるので、食欲に関するなんらかのものが「オフ」になるのでしょう。しかし、通常は摂取後48時間以内に食欲は元のように回復します。もしそれ以上長続きしているようなら、獣医師に診察してもらいましょう。

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デトックス

時々ワンちゃんは、デトックスの為に敢えて食事しないようにすることがあります。実はこれは、ワンちゃんにとって自分で自分のカラダの毒素を抜く自然な方法なのです。中には二日間何も口にしないでケロっとしているワンちゃんもいるぐらいです。ただ、これ以上続くようなら、健康上のリスクですので気をつけてください。注意:水分補給は大切です。もし愛犬に食欲がなくても、水分補給だけはしっかりさせましょう。

愛犬の食欲が無くなったら、どうすれば良いの?

  • まずは動物病院に連れて行きましょう。必要であれば治療してくれますし、食欲もきっと元に戻ります。
  • 1日2回(朝方に1回と夜に1回)食事を与えましょう。こうすることで、食事の時間が原因で食欲がないのか、それとも1日を通して食欲がないのかがはっきりします。
  • ご褒美としておやつをあげすぎないようにしましょう。
  • 獣医師さんに、愛犬にとって適切な食生活を聞きましょう
  • 愛犬を愛しましょう。鬱や悲しみなどの感情は、食欲に影響を及ぼします。
  • 食欲を煽りましょう。例えば、食事においしい煮汁を加えてみたり、肉のカケラなどを混ぜてみましょう。(スパイスやソースはNGです)
  • 定期的に運動させましょう。特に食事前の運動は、食欲増進に効果的です。

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このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。