ネコの老年性認知症:症状と治療法について見てみよう!

2020年6月24日
ネコが老年性認知症になると、脳の機能の低下によって、自分の周りのことについて理解したり学習したりすることが難しくなります。

人間と同じようにペットも歳を取るにつれて、ペットの行動や健康に変化が現れます。ネコの老年性認知症はネコが歳を取ると現れることがあり、周りのことがよくわからなくなります。この記事ではこのトピックについてさらに詳しくお話します。

ネコの老年性認知症とは?

これはネコの認知障害であり、主に15歳以上のネコに現れますが、もっと若い10歳ごろに現れることもあります。

理解と認知(学習)能力が脳の機能の悪化のために影響を受けます。この障害はネコのクオリティ・オブ・ライフを害することになるため、この症状と飼い主としてできることについて学んでおくことが大切なのです。

ネコに現れる症状の中には、行動に関係したものもあります。ネコが老年性認知症になると、必ずより攻撃的あるいは凶暴になると思っている人もいますが、これは誤解です。これは主に精神的な能力に関係しているのです。老年性認知症になったネコは行動が遅くなったり、トイレで用を足すなどの以前はできてたことができなくなったりします。

ネコの老年性認知症の症状

歳を取ったネコは子猫とは明らかに違います。歳を取ると行動や性格の一部まで目に見えて変わります。ネコに老年性認知症があるかどうかのサインには以下のようなものがあります。

1.混乱や方向感覚の喪失

これが最もよくある症状です。変な歩き方をしたり、頭を左右に振ったり、一か所に数分立ち尽くしたり、何かを探すように家の中をぐるぐる歩いたり、いつも同じ場所にあるエサのお皿やトイレの場所がわからなくなったりします。

ネコ 老年性認知症

2.清潔習慣の変化

ネコが健康であることの指標の一つに、いつも毛づくろいをして清潔感を保っていることが挙げられます。しかし何かしらの問題があると、毛づくろいをやめてしまうことがあります。これがネコが歳を取ると起こるのです。その習慣を忘れてしまい、普段より自分の体が汚れていてもあまり気にしなくなるからです。

3.行動の変化

ネコが老年性認知症になると、習慣や性格が変わります。前よりもっとかまってほしがるようになり、撫でたり甘やかしてほしがる子もいれば、反対に攻撃性が増す子もいます。

また、特に夜は睡眠時間も増えるでしょう。歳を取ったネコは1日16~18時間寝て、食べ物やおもちゃへの関心も低くなるのです。

そして、老年性認知症があると、発情期のように夜中に急に声を出すこともあります。このときにネコが求めているのは一緒に居てくれる人や愛情です。一人でいることがとても辛くなって、飼い主が帰ってくると側を離れないということもあるかもしれません。

ネコ 老年性認知症

ネコの老年性認知症の治療とケア

歳を取ると全ての生物に何かしらの影響が出るものであり、ネコの老年性認知症には「治療法」がないということをまずは知っておかなければなりません。飼い主としてできることは、その症状を遅らせたり悪化するのを防ぐことだけです。獣医さんに相談すれば認知機能の悪化を止める薬を処方してくれるかもしれませんが、症状を完全に取り除くことはできません。

ネコの晩年を今まで以上にできるかぎり良いものにできるよう、お世話をしてあげましょう。以下のようなアイディアが役に立つかもしれません。

なにはともあれ、歳を取ったネコにはたくさんの愛情をかけてかまってあげることをおすすめします。飼い主からの愛情が生きがいになっているからです。一人きりで留守番させないようにし、それができない場合は家に帰ったらたくさんの時間を一緒に過ごし、どれだけ大好きかを伝えてあげましょう。

Vite, C. H., & Head, E. (2014). Aging in the canine and feline brain. Veterinary Clinics of North America – Small Animal Practice. https://doi.org/10.1016/j.cvsm.2014.07.008