腎不全を抱える愛犬に:食生活上の注意事項とは?
腎不全を抱える犬は多いです。特にシニア犬にとってよくある病気で、腎不全になってしまうと、今まで以上に食事に気を使わなくてはいけません。腎臓に栄養を与えるための食事を与える事が大切です。
腎不全の特徴
腎不全になると、腎臓が正しく機能しなくなります。つまり、体の様々な部分に影響を与えてしまいます。腎臓は、血液中の老廃物や毒素をフィルターにかける仕事をしています。
腎不全の理由はいろいろあります。例えば、毒素や循環系のトラブルなどがあげられ、シニア犬に多く見られる病気です。歳を取ることで腎臓の機能が衰えたために腎不全になったり、糖尿病や高血圧などの病気が原因で腎不全になることもあります。
ラッキーな事に、犬には腎臓が2つあります。つまり、1つ腎臓が腎不全となっても、もう1つが健康であれば生きていけるのです。しかし、もちろん、ヘルシーな食事で悪化を避けることは必須ですよね。
腎不全の診断や治療
腎不全を抱えてる犬の尿はあまり濃縮されていません。頻繁に喉が乾き、食欲を失うために体重が落ちていくでしょう。ひどい場合では、嘔吐をしたり、息からアンモニア臭がすることもあります。これは尿路感染症を起こしているケースです。
愛犬が腎不全かもしれない、と思ったら、すぐに獣医に連れて行きましょう。血液検査をし、正しい診断をしてもらってください。
腎不全には、静脈注射や透析、移植などの方法がありますが、腎臓へのプレッシャーを抑えるために食事は変えられるべきです。
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食事のコツ
腎不全の治療には食事が重要です。飼い主は、腎不全を抱えている愛犬の栄養管理をしっかりと行いましょう。
湿らせた餌や十分な水分補給など、腎不全を抱える犬にはきちんと水分を取らせましょう。また、塩分やリンなどのミネラル、タンパク質などの栄養素には十分に注意するようにしてください。与えるミネラルや栄養素には上限があります。タンパク質は欠かせない栄養素ですので、質の良いものを与えるようにしてください。
様々なブランドがシニア犬用のドッグフードを作っています。または、獣医のガイドラインに従って、自宅で餌を作ってもいいでしょう。
愛犬の餌には塩を入れてはいけませんし、リンも少なくなくてはいけません。つまり、レバー、魚、チーズ、乳製品、豆類を与えてはいけないのです。獣医のガイドラインに沿っていれば、茹でた米や鶏肉などの肉が良いでしょう。卵を与えるときは、腎臓に栄養を与えるよう高品質のタンパク質であることが大切です。
腎不全の犬に対しては、処方されていないドッグフードは選ばない事が大切です。ドッグフードに含まれるタンパク質は質が悪い事が多く、中には肉のタンパク質ですらないこともあります。そういったドッグフードを与え続けていたら、愛犬の腎臓の状態は悪化してしまうかもしれません。獣医のアドバイスに従い、愛犬の腎臓を守ってあげましょう。
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