哺乳瓶で子犬にミルクを飲ませる時のアドバイス!
子犬が産まれると、哺乳瓶でミルクをあげなくてはいけない状況があるかもしれません。これはそう頻繁に起こることではないかもしれませんが、万が一に備えてどのようにしたらいいか覚えておくといいでしょう。
どのような場合に哺乳瓶でミルクを飲ませるべき?
子犬の刷り込みをうまく行うには、生後2ヶ月半までは母犬と兄弟と過ごすことが望ましいものです。しかし、例えば次のような状況では、それができないこともあります。
拾ってきた子犬
出産中に命を落としてしまう母犬もいます。このような場合、子犬はどうしようもありません。しかし、だからといってお腹を空かせて死んでしまう必要はありません。あなたのような人がそれを防げるからです。哺乳瓶で子犬にミルクをあげる必要があるのは以下のようなときです。
母乳が出ない
子犬がたくさん産まれると母乳が足りなくなってしまうこともあります。子犬はお腹がいっぱいになるまで母乳を飲む必要があるため、母乳が出なくなってしまったら粉ミルクで必要な栄養素を補ってあげましょう。
合わせて読みたい『まだ乳離れしてない子犬へのミルクのあげ方について』
母乳の質が悪い
よくあることではありませんが、ときに母乳の質が悪いこともあります。これは、母犬が十分に成熟していないため、あるいは感染症や病気のために起こります。
この場合、質の悪い母乳では子犬は脱水症状を起こし栄養不良になってしまいます。そして、通常は体重が増えるはずのところ減ってしまうのです。
どうやって哺乳瓶で子犬にミルクをあげたらいいの?
無理やりでも哺乳瓶でミルクをあげなくてはいけないという極端なケースでは、適切なミルクのあげ方と、このミルクで子犬が健康に大きくなるために何をするかを知っておく必要があります。
粉ミルクを使う
子犬の胃はどんなミルクでも受け付けるわけではありません。牛乳となれば当然受け付けないでしょう。そのため、粉ミルクを使うというのは非常に大切なポイントです。哺乳瓶でミルクをあげなくてはいけないときは、決して牛乳を与えるのではなく、まずは獣医に相談してみてください。
ミルクはペットショップや動物病院で入手できる特別な粉ミルクを使います。いろいろな栄養素が含まれている粉ミルクがあるので、粉ミルクだけでも子犬を育てることができます。
哺乳瓶を選ぶ
人間の赤ちゃん用の哺乳瓶ではうまくいかないため、これも重要なポイントです。産まれてすぐの子犬は体が10cm以下と小さいのです。子犬の口は人間の赤ちゃんの口よりも小さく、専用の哺乳瓶が必要になってきます。
さらに、子犬用の哺乳瓶を使うことで与える粉ミルクの分量がわかります。実際に与える量を決めるは獣医です。また、あなたの子犬にぴったりの哺乳瓶の種類のアドバイスも獣医に仰ぐといいでしょう。
哺乳瓶で子犬にミルクをあげる方法
ミルクの上げ方は自分のベッドで横になりながらでもできるぐらい非常に簡単です。母犬のおっぱいを飲むときは横になっている状態なので、哺乳瓶でミルクを与える際も子犬を抱きかかえる必要はありません。横になっている方がしっかりと哺乳瓶を吸うことができます。
哺乳瓶でミルクをあげたら、遅くても1時間で排便するかを確認しましょう。もし排便がない場合は、温かい湿った布でお腹と肛門をマッサージしてあげます。こうすることで消化器系を刺激できます。
悲しくも捨てられていた子犬を拾ってきた場合は、今後は幸せな人生を過ごせるようなお手伝いをしてあげましょう。哺乳瓶を使って子犬にミルクをあげるのは難しいことではありません。生後数ヶ月間、ほんの少しの時間と努力が必要なだけです。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。