金魚にはどれくらい大きな水槽が必要なんだろう?

2019年12月6日
金魚にはどれくらいのサイズの水槽が必要なのでしょうか?この質問に対しては、さまざまな答えが返ってくるでしょう。今回は、水槽のサイズを決める時に最も重要になる要素について、この記事の中でじっくりお話しようと思います。

金魚は、ペットとして飼育された際に他の魚よりも苦しむ傾向にあります。それは金魚に関する間違った考えが横行しており、その適切なケアの方法についての情報が残念ながら欠けてしまっていることに関係しています。金魚は小さな金魚鉢に入れて飼われており、大きなタンクが必要なのではないかと思う人はあまりいません。

実際、金魚はとても社会的な生き物です。とても強い個性も持っており、それを興味深い行動で示すこともよくあります。今日は、金魚の水槽がどれくらいのサイズであるべきなのかお話したいと思います。

金魚に必要なサイズの水槽の見極め方

金魚には最低でも約100リットルの水が必要だと言われており、個体を増やすごとに、さらに多くの水が必要だとも言われています。

しかし、実は十分ではないのです。それは金魚にとって十分な大きさの水槽とは言えません。100リットル入る水槽はだいたい91.5×35.5×30.5センチくらいのものです。

金魚については、「体長の6倍」の法則が当てはまります。その比率だと十分な深さと水の量を与えることができるのです。

また、ここでいう金魚のサイズが、成魚になったときに到達する最大の大きさなのかということを考える必要もあります。買った時の稚魚のサイズで計算しないようにしましょう。

金魚 水槽

普通の金魚とコメットの違い

普通の金魚とコメットでも必要な水槽の大きさが違うと言われています。普通の金魚は背びれ(尾)が一つしかなく、長い体をしています。より「伝統的な」金魚だと言えるでしょう。

一方コメットについては、特定の体の形になるように繁殖が繰り返し行われてきました。背びれが2つあることが多いようです。

その他にも違いがあります。コメットの頭は大きく、巨大な目を持っています。より丸くコンパクトな体をしていることが多いようです。

成長した金魚のサイズ

理論上金魚が完全に成魚になると、そのひれと尾を合わせた大きさと幅はゆうに30センチに届きます。大人の金魚はグレープフルーツくらいの大きさになり、重さも500グラムほどになります。

短めのひれをしている金魚は全体的なサイズも小さ目かもしれませんが、それでも大きくてボリュームのある体をしています。それを念頭に入れると、100リットルの水の入る91.5×35.5×30.5センチの水槽では泳ぎ回るのに十分なスペースがあるとは到底言えません。

普通の金魚も上で述べたようなサイズよりもさらに大きくなる可能性があります。それはコメットのように長めのひれを持っている場合は特にそうです。金魚 水槽

金魚に大きな水槽が必要かどうかを知るには

金魚にベストなサイズの水槽を選んであげる際に、覚えておいた方がいいことについて見ていきましょう。

泳ぐ能力

コメットは泳ぐうえでいくつかの問題がある傾向にあります。これまでの遺伝子操作により、長いひれ、丸い体、不釣り合いな頭、視界の悪さ、コンパクトな体のせいで、きちんと泳ぐことができないのです。

あまり機敏ではないため、方向転換をするのにおおくのスペースを必要とします。速く泳ぐことはできませんが、中で泳ぎ回るにはたくさんのスペースがいるのです。普通の金魚はコメットに比べるともっと機敏で早く泳ぐことができます。

水面

水面では空気の交換が行われています。つまり水面が広ければ広いほど、酸素が入ってきて二酸化炭素が出ていくためのスペースも多いということになります。金魚は水中でたくさんの酸素を必要とするため、これは重要なことです。つまり、水面が広ければ広いほど金魚にいいということです。

金魚の多くは、その未発達のエラのために呼吸器の問題を持っています。ですのでしっかりと酸素の行き届いた水槽が金魚には欠かせないのです。

有機物

一般的に、サイズの大きい魚ほどより多くの排泄物を出します。魚から出る排泄物は「有機物」として知られています。たくさん排泄を行う魚には、多くの水と水をきれいに保つための大きなフィルターが必要になります。

寿命

普通の金魚もコメットも25年は容易に生きます。よりエレガントな金魚の種類だと10年~15年くらいになります。考えてみてください。これはなかなか長いですよね。関われるものが一切ない小さな環境で何年も暮らすのは全く幸せではありません。

これもまた金魚に大きな水槽が必要な理由の一つです。環境として豊かで、なにかやることのある(遊べるデコレーションや周りを泳げいだり食べたりできる植物など)、十分に大きなものでなければなりません。これにより何年もの間金魚に刺激を与え続けることができます。

金魚に必要な水槽のサイズは?

金魚にばかばかしいほど大きな水槽は必要ありません。これまで触れたような金魚なら、122×50×50センチくらいの大きさがあればいいでしょう。より大きなサイズの物については、203×61×61センチ以上のものがいいでしょう。また、密閉されたタイプではなく、上部の空いた水槽が理想です。

これくらいのサイズがあれば、生活するのに十分な水が入ります。たくさん動き回るスペースがあり、中に飾りを入れたりさまざまな行動を見せてくれる金魚の仲間を増やしてあげてもいいですね。そうすればストレスを感じたり、とらわれていて孤独だと感じることもないでしょう。

注意:金魚は適切な状態で飼うと急速に成長するということを覚えておきましょう。

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