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子犬が家に来た!最初の数日の過ごし方

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子犬が社会性を身に付け始めたとき、新しい環境に素早く適応する能力は子犬の発達において重要です。身の回りで何が起きているかを学び、特に周囲の人や他の犬のことについて学ぶことも大切な時期です。
子犬が家に来た!最初の数日の過ごし方
最後の更新: 16 2月, 2019

子犬が新しい家にやって来てすぐの数日は大きな変化が起こります。まだ歩くこともおぼつかない子犬が突然家にやって来て、あれこれと要求してくるでしょう。そこで、この大きな変化に向けて事前に準備を進めておく方法を紹介します。

子犬を迎え入れる準備

子犬が家に来る前にはすべての物が整っている状態にしましょう。家族全員で、誰がどの世話をするのか合意している必要があります。例えば、誰がお風呂に入れるのか、餌と水をあげるのか、獣医に連れて行くのか、外に出られるようになったら散歩に連れて行くのかなどです。

また、子犬が一人になれる場所を用意する必要もあります。その場所は子犬が寝る、トイレをする、食べるなどが行える場所です。まだ子犬ではありますが、特に飼い主のあなたにとって過ごしやすくなるルーチンに慣れてもらうことが大切です。

さらに、子犬が走ってぶつかってしまったり、噛んでしまったりすると思われる物はどけておき、家が「ペットに対応できるよう」になっているかを確認しましょう。危ないと思われる場所は子犬が家に来る前にフェンスで入れないようにするなど工夫しておいてください。こうすることで子犬は新しい環境に早く、安全に嫌な思いをすることなく慣れることができるでしょう。

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子犬が大きくなってきたら、どけた物を元の場所に戻し、新しいルールを取り入れるようにしましょう。子犬が家にやって来ることは、大きな変化であることを忘れてはいけません。転ばぬ先の杖です。

健康管理

健康な子犬であっても、備えあれば憂いなしです。健康管理の第一歩は、動物病院を見つけることです。そして、万が一の事態に備えて、当直医のいる動物病院の電話番号も控えておきましょう。

子犬が家にやってくる前に、獣医師とは必ずワクチン接種のスケジュールについて相談しておきます。子犬の犬種について聞き、遺伝的にどのような病気になりやすいのかなどの情報を手に入れておきましょう。

子犬が家にやって来たら動物病院に連れて行き、名前の登録と同時に最初の検診と虫下しをしてもらいましょう。もし子犬が病気になったり診察が必要になったりしても、既に信頼する獣医師がいるのは安心です。万が一、他の動物病院に変えることを決めたとしても、事前に動いておくことで違う獣医を探す時間はたっぷりあります。

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発達と社会化

通常は、子犬が生後7~9週間になると新しい家に迎え入れられます。この頃は、社会化期として知られる時期です。この時期の子犬は好奇心に満ち溢れ、身の回りの新しいことすべてを知ろうと積極的に行動する発達期です。

しかし、社会化期は焦らしてはいけない時期です。子犬は新しいことを学ぼうとしますが、一度に沢山の新しいことを教えると圧倒されてしまう可能性があります。新しいことを教えるときには、次のことを思い出してください。

  • 新しい刺激は、一度に沢山ではなく徐々に与えましょう。例えば、大きな音楽に慣れさせるには、まずは小さな音で穏やかな曲から聞かせるようにしましょう。
  • 新しいことを嫌がっている様子であれば、その場を離れるという選択肢を与えましょう。
  • 新しいことを一度に見せようとしてはいけません。忍耐強く子犬のペースに合わせるようにしましょう。

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社会化期にはいろいろな人や動物と触れ合う機会を作ってあげることが大切です。ご年配の方、子ども、ひげを生やした人、背の高い人、猫、ウサギ、ハムスター、カメなど、ありとあらゆる人や動物と触れ合いましょう。生後3ヶ月以内に覚えたことは、その後、一生の習慣になります。

もしこの時期を上記のように過ごすことができなくても心配する必要はありません。これから一生をかけて新しいことを覚えることができるからです。必要なのは、飼い主のあなたがもう少し忍耐強くなるだけです。

子犬が家に来てすぐは厳しくしすぎない

多くの人は、犬がたとえ子犬であっても厳しくしすぎます。家にやって来てすぐは、飼い主はしつけやコマンド(命令)などばかりに気を取られ、他の大切なことを忘れてしまいます。

家のルールはいつでも変えられます。子犬が悪さをしたり間違ったことをしてしまったりしても、もう少し大きくなって教えればいいことです。まだ子犬のときは、ソファーに飛び乗らないようにしつけるよりも、愛情と安心感を与えるほうが大切です。しつけは後回しにして大丈夫です。

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例えば、子犬が安心してぐっすり眠れるように、と一緒の部屋で寝るのに何の問題もありません。そのうち一人で寝ることを覚えます。また、ソファーに飛び乗らないように教えることはもう少し大きくなってからでも可能です。

子犬が家にやって来てすぐの頃はしつけに気を取られてしまいがちです。しかし、しつけることで頭がいっぱいになっていると、安全、健康、事故対策など、本当に大切なことを忘れてしまいます。家のルールを設けてしつけを始める前に、一番かわいい時期である子犬との時間を楽しむのを忘れないようにしましょう。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。