動物の違法取引!スペインはヨーロッパの違法取引の玄関口

2020年1月2日
スペインは、ワニや蛇のような爬虫類革の最大の輸入国です。このような違法な動物売買の少なくとも33%がスペインで行われています。

動物の違法取引は、法的な取り締まりが少ないためスペインでは収益性の高いビジネスであり続けています。WWFによると、スペインは外来生物をヨーロッパに密輸するための玄関口になっているといいます。

 

スペイン:動物の違法取引との戦いにストップ

スペインは、国として動物の違法取引と闘うために法律を施行する必要があるということがNGOからの最終報告書によって明らかになりました。限られた情報源と、この問題に対する規制が欠如しているため、ネットでの動物の違法販売は増加傾向にあります。ヨーロッパでは未だにエキゾチックアニマルに人気があり、規制の少ないスペインがこの状況を後押ししている状態です。

当局の協力が少なく、多くの自治体では動物の違法取引に対する特別な対処法も与えられていない状況にあります。同様に、ヨーロッパではこの問題に対する意識と配慮に欠けているようです。たとえば、サルをペットとして飼うことが違法であることを知っている人はまだまだ多くありません。

スペインでの動物の違法取引数

世界自然保護基金(WWF)は、動物の違法取引を人身売買、売春、銃と麻薬売買によく似た悪徳ビジネスと定義しています。動物保護主義者によると、動物の違法取引は罰金が年間で200億ユーロに達する可能性があるにもかかわらず、当局がこのような犯罪者を追害することはめったにないことが人身売買などとの大きな相違点と主張しています。

動物の違法取引は、生物の多種多様性の世界的損失の2番目の原因です。トラやサイなどの絶滅危惧種は、動物の違法取引のために深刻な危機にさらされています

この研究の数値は驚くべきものです。たとえば、スペインは蛇、ワニ、その他の爬虫類革の主要なバイヤーなため、これらの違法取引の三分の一はスペイン領で行われているといいます。

エキゾチックアニマル

合わせて読みたい『ボツワナでアフリカゾウ100頭が殺害される

スペインでは、何百万もの植物に加えて、92,000匹の哺乳類と250万匹の爬虫類を違法に輸入しています。これらの動物のほとんどは生きて密輸されているため、ペットとして飼われている可能性があります。

違法取引の犠牲となっている種

スペインは動物の違法取引の玄関口になりました。ジブラルタルマカクや黒カメのようなアフリカの動物は、スペインからヨーロッパの他の地域へと渡ります。

また、動物は空路でもスペインに入国します。ラテンアメリカの外来種はスーツケースに隠され密輸されることもあり、これは通常オウムでよく見られるケースですが、中には霊長類や爬虫類がスーツケースに隠される場合もあります。

WWFの研究では、アフリカ象の象牙やその他の部位を重点的に、剥製や毛皮などのトロフィー(記念物)を取り上げています。スペイン当局は近年、1,095点にものぼるアフリカ象のトロフィーを押収しました。

違法取引の犠牲となっている動物の中で最も危惧される生物の一つがウナギです。ウナギは1キロあたり1500ユーロで売買されるため、中国などの国では非常に有益とされているのです。

違法取引

関連記事『密猟者に撃たれたゾウ、人間に助けを求める

スペインのレスキューセンターの現状

WWFは、外来種のレスキューセンターの暗い状況を報告しています。35あるセンターのうち、動物の維持費の10%を助成する提携契約を結んでいるのは5つだけです。

もちろん、これらの動物は捕獲された後に元の生息地に戻されることはありません。そのため、捕獲後はこれらのセンターのいずれかで、一生を過ごすことになるのです。

これらの動物は救出されるとスペイン政府が所有権を握りますが、政府は動物が快適に住むことのできる場所を提供することはありません。政府はレスキューセンターに飼育権を託しますが、財政的な支援をすることはありません。

これらのレスキューセンターには、違法取引をされた動物を救うために施設の一部を使用する動物園も含まれています。また、霊長類の園のような特別な施設もあります。

政府は、動物の違法取引及び野生動物の国際密猟に対するスペインの行動計画を承認しました。状況は前進し始めてはいますが、WWFは民間のレスキューセンター、環境教育及び動物の違法取引の闘いにより多くの資金と人材を割り当てることを約束しています。