ハチがいないと地球上に生命体が存続できないかもしれない
一部の動物や植物、そして昆虫が、人類の存続にどれだけ重要かを理解している人は多くありません。
信じられないかもしれませんが、ハチがいなくなると私たち人類は生存することがほぼ不可能だと言われています。
ハチは地球上の生態系においてとても重要な役割を果たしています。
今回の記事ではハチについて詳しく説明します。
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ハチの役割
地球上には、大小を問わず様々な習慣を持つ動物や昆虫がいますが、地球上で人類の存続に大きな影響を与えるのはハチです。
ハチは、花から花へと移動をして植物に受粉をします。
そしてこれが草食動物の食料となります。
世界の生物多様性は、「共生依存」として知られる過程でハチに依存しています。
この関係は、花粉と蜜を使い、蜂蜜を生産し食べるハチから始まります。
この過程は、ある植物から別の植物へとハチを媒介として花粉を移す行動も含みます。
植物同士において、他の植物の花粉を受粉するという過程は、種子の生産に使われる遺伝子情報を移動するのに必要です。
ハチは野生の植物の成長を助けるだけでなく、私たちが毎日口にしている野菜や果物の半数の成長も助けています。
そのため、ハチがいなければ農業活動は消滅し、数百万人の人々や動物が死ぬ可能性があります。
自然や食物連鎖は非常に効率よくできており、ハチの受粉によって植物が成長し、この植物を草食動物が消費します。
そして肉食動物がこの草食動物を捕食します。
つまり、方程式の最初の部分であるミツバチが消えると、すべて消え去るという結果になります。
ハチが消えるかもしれない理由
ハチの総数は、過去30年間で25%減少しました。
減少したのにはいくつかの異なる理由がありますが、すべて人間が引き起こしたことが原因となっています。
一つ目は、動植物の生息地の喪失の原因となる除草剤と農薬を使用する農業の工業化です。
二つ目は、環境汚染です。ハチが空気中のスモッグや重金属に悩まされ、生存が困難になっています。また、気候の変動や雨の増加、干ばつ、気温の上昇も、ハチが収集する蜜の質と量に影響を与えるため、ハチにとって致命的です。
一部の国では、実際よりも効率が良いと思われるロボットミツバチに植物を受粉させようとしています。まるで生涯を通じて800kmを飛行する本物のミツバチでは効果がないと言っているかのようです。
ハチに刺されるのを怖がり、ハチが近くに来ると殺虫剤などで殺したり叩く人がいます。ハチは自分が攻撃されていると感じない限り、ハチの方から襲ってくることはないため、これは間違った知識です。
ハチが近くにいるからといって、こちらに攻撃してくるわけではありません。ハチは、自分たちが刺さないと殺されると感じる時に相手を刺します。
これは、自分たちの巣が危険にさらされているなど、極端なケースのみだということを理解してください。
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ハチの消滅を食い止める方法
ここまでで学んだように、ハチの存在がなければ地球上に生命体が存続するのはほぼ不可能であることを学んだ後は、それを食い止めるための行動に移しましょう!
- 自宅の庭をカラフルな植物でいっぱいにしてください。ハチを魅了して受粉を促進します。(心配しないでください!私たちが庭にいるときにはハチは刺しません。)
- 農薬を使用している農業を減らすためにも、地元の有機栽培の製品や旬の食品を食べましょう。
- 有機栽培を行なっている有機生産者からハチミツやその副産物(ローヤルゼリー、化粧品、花粉、プロポリスなど)を購入しましょう。
- ハチを殺さないでください。ハチは近くを飛び回っているだけです。
植物や花粉を媒介するハチなどの生物の多様性が消滅した場合、人間の文明の残り時間はほとんどありません。
生き物の数が劇的に減り、生き残った人類は、自然の食べ物を手に入れることができないため、工場や研究室で作成された化学物質や人工の食品を食べるだけになります。
ハチがいなければ、私たち人類が地球上に存在することはほぼ不可能です。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。