人気の犬種:レトリーバーについて知ってみよう!
「ガンドッグ」という言葉を耳にしても、何のことだかわからないかもしれません。ほとんどの人にとっては耳慣れない言葉ですが、「レトリーバー」と言われれば、もう少し見当が付くのではないでしょうか。この記事では、今やペットとしてすっかり人気者のレトリーバーたちについてご紹介します。
レトリーバーってどんな犬?
レトリーバーという犬種は、英語で「retrieve=回収する」という名が示すとおり、猟師が仕留めた獲物を傷付けることなく取ってくるように開発されました。
レトリーバーの特技はこれだけではありません。優れた自制心をもち、獲物の位置を正確に把握して飼い主の元まで持ち帰ります。
猟犬にはたくさんの種類がありますが、レトリーバーは愛嬌があって人懐こく従順なので、ペットとしても多くの人に好まれています。その人気は、ときに「世界で最高の犬」とまで言われるほどです。たいへん優しく我慢強い性格で、子供とも相性が良く、病気の人をサポートしたりリハビリの手助けをすることもできます。
レトリーバーの種類
レトリーバーは国際畜犬連盟(FCI)が定める区分では、グループ VIII に分類されます。さらに以下のような種類があります。
1.ラブラドール・レトリーバー
カナダのニューファンドランドが原産地のラブラドールは(写真は記事冒頭)、現在世界中でもっとも人気のある犬種のひとつです。優しく活発で頭も良く、愛らしい性格でよく懐くので、一緒に暮らすペットとして素晴らしい性質を備えていることで知られています。
ラブラドールは好奇心旺盛なため、新しいものによく興味を示し、行ったことのない場所にも積極的に飛び込みます。また、退屈になれば躊躇なく離れます。体の色は真っ黒から黄色、チョコレート色などがあります。
2.ゴールデン・レトリーバー
最初に登場したのは1850年、スコットランド発祥の品種です。匂いを辿る能力が非常に秀でています。さらに、友好的な性質と美しい金色の毛並みで世界中の人々から人気を集めています。
ゴールデンレトリーバーはペットとして素晴らしい性質を備えていますが、穏やかで人間を信じやすい性格のため、番犬にはあまり向きません。とても素直で愛情深く、賢い種類で、犬の賢さランキングでは世界第4位にランクインしています。とてもよく食べるので、飼い主が食事の量をコントロールしてあげなければ肥満になってしまいがちです。
3.カーリーコーテッド・レトリーバー
イングランドの犬種で、イギリス国外では珍しい種類です。名前のとおり、体毛は茶色または黒の巻き毛です。筋肉質な身体と活発な性格を有しており、長い尾と脚が特徴的です。
この種類は現在でも陸上と水場での鳥猟に使われることがありますが、ほとんどは農場でペットとして飼われています。元気があり楽しいことが大好きな、賢い犬です。ただし、しつけは少し難しい部類に入ります。
4.フラットコーテッド・レトリーバー
こちらもイギリス原産の品種で、地上や水辺での仕事をする犬です。平均体重は30キロほどの中型犬です。黄色や黒、茶色の滑らかで密な毛並みです。
性格はとても活発で子供の相手にもぴったりです。子犬の頃にきちんと馴らしておきさえすれば、素直で愛情深く、よく言うことを聞いて落ち着いた振る舞いができます。物覚えが良く、遊ぶのが好きで、年を取るまでずっと若々しい様子を見せてくれるでしょう。
5.ノヴァ・スコシア・ダックトーリング・レトリーバー
ゴールデンレトリーバーと間違えられることもありますが、体はもう少し小さく、中型です。一説によると、19世紀にスパニエルとセッターの交雑種にさらにコリーとレトリーバーが掛け合わされて完成された品種だと言われています。
一般に「トーラー」と呼ばれているこの種類は筋肉質で運動能力が高く、毛皮は二層になっていて水を弾きます。愛情深く知的で、子供たちにも我慢強く接することができ、活発に遊びます。
6.チェサピーク・レトリーバー
最後にご紹介するのは、アメリカでカモなどの水鳥の猟に役立てるために開発された品種です。大きさは中型から大型で、さまざまな色合いの茶色の巻き毛が特徴です。全体的な外見はラブラドールに似ています。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。