猫の留守番:どのくらい一人にさせても大丈夫なの?

猫は数日間であれば食べなくても生きていけますが、栄養失調で衰弱してしまうこともあるので絶対に避けるようにしてください。
猫の留守番:どのくらい一人にさせても大丈夫なの?

最後の更新: 14 1月, 2020

家族旅行を計画する際、どのくらいの期間であれば猫に留守番をさせられるか悩む飼い主は多いことでしょう。これを決めるには年齢や性格といったあらゆる要素を考慮する必要があります。

ペットは飼い主が毎日仕事や用事で家を留守にしている際、一人で過ごすことに慣れています。しかし、通常より長く、時には数日間、家を留守にすることもあります。

犬、鳥、魚とは違い、猫は飼い主が長期間いなくても平気な動物です。しかし、独立心が高いことで知られている猫であってもたっぷりの愛情は必要です。家を留守にしがちな飼い主は、ペットを餌のない劣悪な環境に残し、感情的に不安定な状態にしているのです。

 

猫はどのくらい一人にさせても大丈夫?

これにはさまざまな要因が関係しているため、一人にさせられる期間の正確な数字をお伝えすることはできません。しかし、それを決めるためには次のような基本的なポイントをおさえておきましょう。

  • 年齢:シニア猫や生後6カ月未満の子猫は4時間以上一人にさせてはいけません。子猫は一日を通し、何回かに分けた少量の餌を必要とします。4時間以上留守番をさせるとお腹が空いてしまったり、寂しくなってしまったりするかもしれません。同様に、シニア猫も一般的に飼い主の存在を感じられる環境を好むようになります。
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  • 食事:ドライフードを食べている成猫は、餌さえあれば約48時間留守番することができます。猫缶などの餌は猫が素早く食べてしまうため、あっという間に食べる物が無くなってしまいます。さらに、ウェットフードを食べる猫の糞は通常柔らかいため、衛生環境は比較的早く悪化するでしょう。
  • 天候:夏になると遠出をする人は多いものですが、気温が上がれば通常よりも飲む水の量も増えます。実際、水分不足は食糧不足よりも深刻です。そのため、たとえ水をたっぷりと用意しておいても、あまり長期にわたり家を留守にすることは避けましょう。

猫はどのくらいの期間食べなくても大丈夫なの?

好きな時に食べられる餌が十分にあったとしても、基礎疾患により体重減少が起きることがあります。

体重減少を引き起こす多くの慢性疾患の中には、腎疾患、口腔疾患、関節痛などが含まれます。引っ越し、新しい家族なども猫にはストレスになり、食欲不振から体重減少の原因になることもあります。

栄養失調の猫 猫 留守番 
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猫が食べずに生きていられる期間は、飲み水があれば、約2週間です。しかし、たとえば猫が深刻な病気にかかっていたりするなど他の要因によってこの期間は大幅に短縮します。

また、餌なしで生きていられる期間はその状況にもよります。一般的に、野良猫は極端な気温や餌不足にも耐えることができます。

餌を変える、餌を小分けにして隠して探させるゲームにするなどの工夫で猫の食欲は刺激されます。しかし、数日経っても食欲が戻らない場合、動物病院に連れて行きましょう。やせ細り、栄養失調になるまで待ってはいけません。

猫は独立心が高い動物なので、長期間にわたり飼い主に気が付かれない問題があることもあります。通常と違う行動や食べ方など、なにか気になることがあれば獣医に診せに行きましょう。こうすうることで病気があったとしても早期発見につながります。


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