モロッサー系ってどんな犬?有名な5つの犬種をご紹介!
モロッサー系の犬(モロサス、モロシアンとも言う)は逞しい筋肉質の体で、強い顎の力と短いスナウトで知られています。番犬として活躍するモロッサーにはいろいろのサイズの犬がいます。本記事では、この素晴らしい犬たちについて詳しく見ていきます。
モロッサー系にはいくつの犬種がいる?
国際畜犬連盟(FCI)によると、モロッサーはグループ2に属していて、その中でもマスティフとマウンテンタイプの2種類に分かれています。そして、その2種類を合わせたグループには約50もの犬種があります。モロッサー系で有名な犬種には次のようなものがあります。
1.ブルドッグ
イギリスが原産のこの犬種は、1500年に初めて現れ、今では国のシンボルの1つにもなっています。
ブルドッグというその名前は、雄牛(ブル)を誘導しコントロールしていたことに由来しています。後に、闘牛にも使われましたが、幸いなことにこの行為は1835年に禁止されました。
記事冒頭の写真にも見られるブルドッグの身体的特徴には、逞しい体、大きな頭、シワシワの顔、短いスナウト、巻いた尻尾(断尾されることもあります)、そして滑らかな被毛が挙げられます。毛色はベージュ、ホワイト、ストライプ、レッドなどがあります。オス犬の体重は22キロ前後です。
合わせて読みたい『愛情溢れる賢い犬:フレンチブルドッグ』
2.ナポリタン・マスティフ
ナポリタン・マスティフは巨大なため、最も有名なモロッサーの1つです。古代ローマのサーカスで戦った犬の子孫と言われています。ラテン語で「マスティフ」とは「頑丈」という意味で、正にこの犬種の特徴でもあります。
体高75cm、最大体重90kgにもなるナポリタン・マスティフは、その迫力のある見かけに反して攻撃的ではありません。家族や縄張りを大切にするため、敷地の広い家では素晴らしい番犬になります。しかし、1日1kgもの餌を食べます。
3.パグ
パグはイギリスで有名になりましたが、実は中国が原産国です。また、パグは世界で最も人気のある犬種の1つで、小さなボディはどんな生活にも馴染みやすいのです。
ほとんどのモロッサーと同じようにパグは「鼻ペチャ」のため、短頭種気道症候群になりやすいのも特徴です。
また、カビが生えないように顔のシワの間など、お肌のお手入れも重要です。餌を与え過ぎると太りやすいので注意が必要です。
4.フレンチ・マスティフ
フレンチ・マスティフは、マスティフ系に属する最も大きな犬種の1つです。フランスで番犬として作り出され、フランスでは最も古い犬種の1つでもあります。性格は愛情深く忍耐力がありますが、頑固な面もあります。そして、とても強くパワフルな犬です。
その大きな頭は平たく、鼻も潰れています。トレードマークでもあるシワや力強い歯も特徴です。柔らかい短毛で、毛色は赤褐色か薄いブラウンです。
関連記事『素晴らしきフレンチマスティフ』
5.フレンチ・ブルドッグ
このリストの最後を飾るモロッサーは下の写真にも写っている可愛い犬です。元々はフランスが原産ですが、産業革命後にイギリスで有名になりました。
体高30cmと小さなボディですが、モロッサーの基準でもあるコンパクトで筋肉質な体、大きな頭、大きな唇などに当てはまります。耳は大きくぴんと立っていて可愛らしい印象です。
性格に関しては、フレンドリーで遊ぶのが大好きです。また、忍耐強く、子ども(特に女の子)を守ろうとします。体は小さいかもしれませんが、聞きなれない音には敏感に反応するため素晴らしい番犬になります。
モロッサー系にはもちろん上記以外の犬種もありますが、本記事では最も有名な5種をご紹介しました。このグループには他にも、グレートデーン、ブル・マスティフ、ボクサー、ロットワイラー、ボストン・テリア、イングリッシュ・ブル・テリアなども含まれています。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。