大切な猫を「ネコノミ」から守ろう!その対策とは?
ノミは多くの動物や鳥の体に寄生する虫です。ノミに噛まれた動物は危険な細菌に感染したり、バルトネラ症(猫ひっかき病)などの病気を引き起こしたりする可能性があります。また、猫や犬がノミに噛まれることでアレルギー反応を起こすこともよくあります。大切なペットをネコノミに噛まれないようにするには、この外部寄生虫から守る必要があります。今回はネコノミから猫を守る方法をいくつかご紹介します。
バルトネラ症(猫ひっかき病):ネコノミを媒介する感染症
バルトネラ症はバルトネラ菌によって引き起こされます。通常はノミの消化器官にいますが、排泄物に交じり出てきます。猫などの動物がバルトネラ菌に感染したノミに噛まれると、感染の危険が大きくなります。
また、猫は他の猫とのケンカ中に感染する可能性もあります。その時の傷が感染した血液と接触するかもしれないからです。同様に、人間もバルトネラ症に感染した猫に引っ掛かれると感染することがあります。
バルトネラ症を防ぐには、猫に駆虫剤を使用することが重要です。可能であれば、猫が外に出て他の猫とケンカにならないようにしましょう。不妊手術はこれを防ぐ効果的な方法でもあります。
猫のノミ取り首輪
ノミ取り首輪は長期的に猫を守るのに良い選択肢と言えるでしょう。市場にはさまざまなノミ取り首輪があり、数ヶ月間の効果が保証されています。これらの首輪は、長期間に渡り少量の駆虫剤を放出します。効果が期待できる期間は首輪によって異なります。
合わせて読みたい『猫の抜け毛に潜む危険:あなたのネコちゃんは大丈夫?』
お勧めでもある高品質の首輪は、ダニや蚊などの寄生虫からも猫を長期間守ってくれます。
ネコノミ:ピペット型駆虫剤
ノミ取り首輪を使いたくない、または首輪を噛んでしまうことが心配、あるいは首輪を嫌がることが懸念される場合、他のオプションもあります。例えば、駆虫剤を含んだピペットです。これは猫の肌に直接滴下できます。
駆虫剤を首や肩甲骨周辺に滴下します。数時間で液薬は吸収されますが、それまでは猫が滴下部位の周りの毛を舐めないように気を付けましょう。
ピペット型駆虫剤がノミ取り首輪より優れている点は、その使いやすさです。皮膚に液薬がすべて吸収されれば他にしなくてはいけないことはありません。また、この駆虫剤は他の寄生虫からも猫を守ってくれます。しかし、商品やその質によって効果に差はあります。
デメリットもあります。ピペット型駆虫剤はノミ取り首輪より効果のある期間が短いとされています。ピペット型駆虫剤は数週間の効果が期待できますが、その後は新たに使用する必要があります。
ピペットと首輪の両方の治療は、投与量に応じて分類されます。猫が必要とする用量は体重によって変わります。また、猫の年齢も考慮する必要があります。ノミ治療の開始ができる年齢は、通常、製品のパッケージに表記されています。
ネコノミ:駆虫剤スプレー
駆虫剤はスプレータイプもあり、こちらもノミから猫を守る効果が期待できます。使い方はシンプルで、猫に製品をスプレーするだけです。
このスプレーは通常、24~48時間でノミ、ダニ、シラミを殺します。今、猫についているノミを駆除したい場合や、ノミ取り首輪やピペット型駆虫剤の効果を高めたい場合にも便利です。
しかし、スプレータイプの効果は短く、スプレーしてから数日間以内に効果は薄れ、猫はノミに噛まれやすい状態に戻ってしまいます。このため、スプレータイプは他の駆虫剤と併用することがおすすめです。
市場ではこのようなノミ駆除対策商品が売られています。購入する際は専門店、または動物病院から購入することを強くおすすめします。また、気になることがある場合は獣医に相談しましょう。
犬用の駆虫剤を猫に使用してはいけない
これは非常に大切なことです。犬用の駆虫剤の多くには、猫にとって非常に有毒なペルメトリンと呼ばれる化学物質が含まれています。言うまでもなく、猫用の駆虫剤にはこの物質は含まれていません。
犬と猫の両方を飼っている場合、ペルメトリンを含む駆虫剤を犬に使用する際は細心の注意を払ってください。ピペットを使用した場合は、猫が滴下した周囲を舐めないようにしましょう。
同様に、ノミ取り首輪を使用する際は猫がそれを噛まないようにしてください。犬に使用した駆虫剤を猫が誤って食べてしまったことが疑われる場合は、すぐに獣医の診察を受けるようにしましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。