犬の毛包虫症の原因とは?治療方法を見てみよう!

2019年8月29日
「赤疥癬」とも知られる毛包虫症は、ニキビダニによって引き起こされます。

毛包虫症という言葉を聞くと、とてつもなく深刻な伝染病のように聞こえるかもしれません。しかし、犬の毛包虫症は実は比較的一般的な病気で、ほとんどの場合で簡単に治療できます。この記事では、毛包虫症の原因、診断、そしてどんな治療法があるのかをご説明します。

毛包虫症の原因は?

毛包虫症はニキビダニ(Demodex Canis)によって引き起こされます。この微生物は多くの哺乳類の毛包に寄生しています。

このダニは犬には珍しいものではありません。ほとんどの場合、犬の免疫力でその数を最小限に抑えることができます。

しかし、何らかの理由で(免疫不全など)ダニの個体数が爆発的に増えるとダニが蔓延してしまいます。これは犬の皮膚に大きなダメージを引き起こし、そのまま放置しておくと最終的には毛包虫症になってしまいます。

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毛包虫症の症状

毛包虫症はあらゆる年齢の犬に寄生します。限局性毛包虫症は通常、2歳未満の子犬がかかります。最も一般的な症状には、主に頭と足の毛が抜け落ちる脱毛と皮膚の炎症があります。

また、痒症(そうしょう)にも苦しむでしょう。痒症とは繰り返す激しい痒みのことです。この種類の疥癬(かいせん)は軽度で、通常は時間とともに自然に回復します。

一方で、成犬がかかる全身性毛包虫症は非常に深刻です。体全体に広がり、爪や肉球にまで広がることがあります。

毛包虫症の治療 毛包虫症 犬

この場合、皮膚損傷は重症で、深い傷に悪化することがあります。これらの症状はすべて発熱と不快感を伴うことが一般的で、その他にも患部を繰り返し舐める行為も見られます。

診断

幸いなことに、毛包虫症の診断は簡単です。獣医は犬の皮膚を削り取り、ニキビダニの存在を確認します。より正確な診断を下すために、通常、獣医は症状が最も強く出ている部位からサンプルを採取します。

上記の症状のいずれかに気が付いた場合、できるだけ早く治療を開始するためにも動物病院に連れて行きましょう。

毛包虫症の治療法

毛包虫症は二次感染を引き起こす可能性があるため、様々な治療法があります。限局性、あるいは全身性なのかによって治療方針は変わってきます。限局性毛包虫症は通常、時間の経過で改善しますが、薬用シャンプーと駆虫薬が処方されることもあります。

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全身性毛包虫症の場合、獣医からアミトラズ浴を勧められることが多いでしょう。この駆虫剤を含む薬浴は症状を緩和しますが、多くの有害な副作用もあります。

多くの犬が慢性的なニキビダニ症に悩まされているため、治療に通常使用される製品は主に症状緩和が目的です。病気の実際の原因は通常、免疫系の問題です。

治療を開始したら途中で止めることはせず、定期的にダニの数が減少しているか確認することが重要です。毛包虫症は予防することが非常に難しいため、愛犬の生活の質を上げることが大切になってきます。健康的な食事、毎日の運動、そして多くの愛情を注いであげましょう。

最後に、愛犬について疑問や心配がある場合、獣医師に相談することを強くお勧めします。

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