ご存じですか?犬の股関節形成不全とその治療法について

2020年1月10日
股関節形成不全は骨の形に異常を起こす病気です。生後数ヶ月の子犬のころから症状が出始めることもありますが、一般的なのは8歳以上の成犬です。股関節形成不全は股関節の奇形によって引き起こされ、時間と共に悪化するのが特徴です。

あなたの愛するペットも、ある年齢を過ぎると病気や障害に悩まされ始めます。股関節形成不全は出生時には現れませんが、遺伝的に骨に関する整形外科学的疾患です。本記事では股関節形成不全について詳しく見ていきます。

犬の股関節形成不全について知っておきたいこと

股関節形成不全は骨の発育異常です。生後数ヶ月の子犬のころから症状が出始めることもありますが、一般的なのは8歳以上の成犬です。股関節形成不全は股関節の奇形によって引き起こされ、時間と共に悪化するのが特徴です。

痛み、歩行困難、座ること・階段の上り下りの困難などが症状として出ます。通常は両側性で、左右の後ろ足に等しく影響が出ます。ジャーマンシェパード、ドーベルマン、ラブラドールレトリバー、ボクサー、ダルメシアン、アイリッシュセッターなどの大型犬に多い病気です。

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急に体重が増えた場合もリスクがあります。そのため、食事、運動不足、太りすぎなどの外的要因に注意しましょう。

しかし、股関節形成不全の主な原因は遺伝です。異形成遺伝子を持たない子犬は、たとえ体重が増えたとしても決して股関節形成不全になることはありません。2本の大腿骨の間の角度に応じて、重症度は異なります。

  • 軽度:100~105°
  • 中等度:90~100°
  • 重度:90°未満

股関節形成不全の治療法

股関節形成不全を診断できるのは獣医だけですが、レントゲン写真を見れば飼い主も病気を見つけることができることもあります。次のような症状に注意してみてください。

  • 何時間も横になった後に立ち上がることが困難
  • 明らかな理由もなくある過度の疲労感
  • 階段を上りたがらない、あるいはジャンプといった動作をしようとしない
  • ゆっくりとした歩行
  • 通常より腰が落ちている歩行

獣医により病気が明らかになったら、筋肉を鍛える、または緩めるための様々な治療法を提示してくれるでしょう。また、治療には痛みを緩和し、病気の進行を遅らせる治療も含まれます。

1.マッサージ

痛みがあるからと足を動かさないでいると、筋肉の萎縮につながります。これを防ぐためには、筋肉の回復を促し背骨を正しいポジションに戻すためにマッサージをしてあげることもできます。背骨の両側に沿って適度な圧力をかけてマッサージします。犬が不快にならない程度の圧力にしましょう。

2.パッシブストレッチ

股関節形成不全の手術後、脚の可動域を広げるために飼い主はパッシブストレッチを行うこともできます。犬が動かずに横たわっている状態で、症状が出ている脚を回したり曲げたりして軽いマッサージとストレッチを行います。

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3.アクティブエクササイズ

術後の治療の後半には、あなたの助けを借りれば、愛犬は自分でゆっくりと動けるはずです。これがスタビリティ・エクササイズを行う目的であります。その名前から分かる通り、愛犬が自分で歩けるようになるのを助けるものです。飼い主が犬の後ろから腰周辺を支えて横に倒れないようにしながら、ゆっくりとした短い散歩をします。

4.ハイドロセラピーと理学療法

愛犬が股関節形成不全の場合、どちらも非常に有効です。ハイドロセラピーは、ラブラドールレトリバーのように水遊びが大好きな犬にぴったりです。無理なく楽しみながら筋肉を強化し関節の可動域を広げることができるからです。理学療法にも同様の効果がありますが、専門家に行ってもらうのがベストでしょう。

メイン画像の出典元:Matt Chan