犬ジステンパーの症状、治療法、原因について見てみよう

2019年8月17日
「ハードパッド」ともして知られるこのウイルスは、消化器系や呼吸器系、さらには神経系にも影響を及ぼします。犬ジステンパーは命を奪うこともあることをご存じでしたか?

犬ジステンパーは鼻や肉球(パッド)が硬くなる「ハードパッド」としても知られていて、犬にとって致命的な病気の一つです。犬ジステンパーは呼吸器系と消化器系の両方に影響を与え、重症の場合は神経系にも影響が出ます。今回は、犬ジステンパーの症状、治療法、そして原因についてお話していきます。

犬ジステンパーの原因は?

犬ジステンパーは、パラミクソウイルス科に属するウイルスによって引き起こされます。これは人間の麻疹の原因になるウイルスと同じものです。この病気は飼い犬だけでなく、ジャッカル、キツネ、オオカミ、コヨーテ、アライグマ、アカハナグマにも感染します。

人間に感染することはありませんが、犬の間では感染力が高く死に至ることもあります。通常はワクチン接種を受けていない子犬やシニア犬がかかります。子犬は免疫力がまだ低いため感染しやすいのです。

獣医の推奨するワクチン接種のスケジュールに従うことが犬ジステンパーの拡散を防ぐ最善策でしょう。このウイルスを予防するための特定のワクチンはありますが、100%有効というわけではありません。

 

どのようにウイルスに感染する?

犬ジステンパーに感染した犬が咳をする、くしゃみをする、あるいはただその場にいるだけでもウイルスを含む粒子が空気中に漂います。健康な犬がこの空間を通る、あるいは吸い込むと感染します。

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さらに、感染した犬が食べた・飲んだボウルを他の犬が後で使うと感染の可能性があります。つまり、どんな犬でも犬ジステンパーにかかる可能性があるということです。しかし、きちんとワクチン接種を行っていれば感染する可能性は非常に低くなります。

また、子犬はまだワクチンを打っていないため最もウイルスに感染しやすいことを心に留めておきましょう。母犬がワクチンを打っていない場合、母乳に含まれる免疫で子犬を守ることができなくなります。子犬、シニア犬、あるいは病気の犬は、そのような悪い病気と闘うほど強くはありません。

犬ジステンパーの症状

ウイルスが体内に入ると、潜伏期間や約2週間です。感染して約2週間すると症状が見られ始めます。

犬ジステンパーの初期症状は、目や鼻からの黄色い分泌物です。そして、発熱、咳、倦怠感、食欲不振、下痢、嘔吐、肉球(パッド)の硬化といった症状が出始めます。

病気が進行し重症化すると、犬の神経系が危険にさらされます。重症化した症状にはひきつけ、けいれん、部分麻痺、完全麻痺です。

犬ジステンパーに感染すると、殆どの犬は死に至ることを覚えておきましょう。生き残った数少ない犬は、神経系におきた障害により、多くの病気にかかったり問題行動が見られたりします。

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犬ジステンパーの治療法は?

残念なことに、科学者はまだウイルスに対する完全な治療法を見つけられていません。一度ウイルスに感染するとワクチンを打っても効果は期待できません。

最初の症状が現れる前にかかりつけの獣医に連れて行くことが重要です。動物病院では必要な検査を行い、診断を下すでしょう。治療は犬ジステンパーの症状緩和と悪化しないための対処療法です。そして脱水症状を防ぎ、新たな炎症を防ぐことも行います。

ビタミン剤と同様に、抗生物質は特定の症状の緩和に役立ちます。しかし、病気は進行することを覚えておきましょう。必要であれば、獣医はさらなる苦しみを防ぐためにも安楽死を提案するかもしれません。

犬ジステンパーにかからないようにする唯一の方法はワクチン接種です。ワクチン接種を受ける適齢は生後6~8週間です。そして、毎年ブースターとしてワクチン接種を行います。メス犬が妊娠したときも同様です。よく言われるように、予防は最善の治療法です。

  • Wheeler, J. T. (2007). El Moquillo Canino ¿tiene cura? Revista Electrónica de Veterinaria.