愛犬を血小板の欠乏から守る方法
ワンちゃんの血小板を健康に保っておくのは大切です。血小板というのは血栓を形成する役割を担っており、体全体の血流を支える大事なものなのです。もし血小板が少なくなると、大変な健康被害が待っています。
飼い主としてはそれだけは絶対に避けたいですよね。ということで今日は、血小板欠乏に陥っている犬を助け出し、健康に戻す方法を考えていきましょう。
なぜ血小板が減少するのか?
もし愛犬が弱わってふさぎ込んでいたり、あなたと一緒に遊ぶのも億劫そうなら、血小板欠乏に陥っている可能性が考えられます。血小板欠乏の原因は様々で、
- 白血病:白血病は血小板を弱くし、もし減少してしまうと免疫システムに影響が与えられます。
- リンパ腫:どんな腫瘍も血液にダメージを与えますので、当然血小板にも影響があります。
- 血小板減少症:この病気にかかると、ワンちゃんの体は血小板を破壊する抗体を作り出してしまいます。
- 出血:血が少なくなると、当然血小板も少なくなります。
- ダニ媒介性感染症、もしくはエールリヒア症:これらの病気もワンちゃんの血小板を破壊します。
血小板欠乏になった犬に起こる症状
じゃあ愛犬の血小板欠乏をどうやって見抜けば良いのでしょう?実は、愛犬の行動を観察してみると「何かがちゃんと機能していない」ことを示すシグナルを見つける事ができます。
その中には、
- 無気力(遊び時間だけじゃなく、食事時間も)
- 発熱
- 皮膚にアザが見られる(血液凝固反応が鈍くなる為)
- 血尿、血便、鼻血
- うまく起き上がれない
血小板の数を増やす為には
ちゃんと原因と症状が明らかになったら、次はどうやって愛犬を助けてあげられるかを考えましょう。ちなみに「明らかになる」というのは、ちゃんと獣医師が「血小板欠乏」だと診断した、という意味ですので自己判断は避けてください。
ということで、大事なのは獣医師の治療プランに沿って対応する事です。通常、お医者さんは輸血、コルチロイドや鉄分などの経口薬・静脈内投薬をしてくれます。
でも獣医師さんの治療に加えて、あなたが家で出来る事もまだあります。これらのインストラクションに書かれている事を文字通りに行なってください。
- 血小板欠乏は発熱に繋がるので、水分補給が重要となります。
- 変に聞こえますが、血小板を増やすにはチキンスープが一番です。たくさんの野菜を入れてしっかり火を通したものを作ってみてください。後々、野菜をさらに細かく切って、あなたが食べちゃっても構いません。とにかく、煮汁と野菜こそがワンちゃんの必要としているモノで、さらに脱水症の予防にもなります。
- 上でも述べましたが、獣医師さんはワンちゃんに鉄分補給を行うかもしれません。であれば、鉄分豊富な鳥レバーなどの食べ物を用意してあげると、回復が早まります。
- 愛犬には数日間、運動をさせずにゆっくり休んでもらいましょう。これは疲労させない為でもありますが、屋外のダニに噛まれて状況が悪化するのを防ぐ為でもあります。
- 自然のココナッツエキス(缶や箱に入ってない物)はビタミンやミネラルが豊富に含まれており、血小板の増加を促進します。
- よく火を通し、細かく切ったチキンを何も加えずにそのまま与えることで、回復が早まります。
しかし、これらはお家でできるサポートでしかなく、最も重要なのは獣医師による治療です。覚えておいてください、早期療養のカギはしっかり愛犬を観察する事、そして変化を見逃さない事です。
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