健康面での注意喚起:ダニを媒介とした伝染病とは?
犬や猫を飼っている人や外で何かをするのが好きなアウトドア派の人は、ダニを媒介とする伝染病とその予防法について学ぶことをお勧めします。
世界中で嫌われているダニは吸血性の寄生虫の一種で、基本的には血液をエサとします。
血液をエサとする吸血性の虫はすべて、人間やペットに病気を感染させる可能性があるため、「潜在的に危険」とされます。
私たちがよく目にする蚊は、最も危険な吸血性の虫の一つです。
ダニが好むのは、哺乳類、鳥類、爬虫類で、相手に気づかれずに何日もつくこともあります。
また長毛のペットなどは、ダニがついてもなかなか見つけにくい傾向があります。
基本的なダニには、マダニ科のダニとヒメダニ科学のダニという2種類があり、その違いを理解することが大切です。
私たちが心配するべきはマダニ科のダニで、これは人間やペットをエサとするからです。
ダニを媒介とする伝染病
ダニが血液を吸う間、ウイルス、バクテリア、または原生動物などの微生物に感染する可能性があります。
そしてこれらの微生物は、ダニに刺されることによって起こる健康上の問題の主な原因です。
ダニによって伝染する最も一般的な病気のいくつかをご紹介します。
こちらもご参照を:マダニの自然ケア方法を学ぼう!
ライム病
ライム病は、ボレリアブルグドルフェリと呼ばれる細菌に由来します。
この病気を運ぶダニは、アメリカ全土に生息するシカダニ(Ixodes scapularis)です。
ダニに噛まれた場合、ライム病を発症しているかどうか確認する方法があります。
ダニに刺されてから数週間、刺された場所を観察し、紅斑性丘疹などの紅斑が現れたり拡大しないかを確認してください。
早期に発見できた場合は、抗生物質を服用してライム病を治療することができます。後期に入ったライム病を完治する治療法はありませんが、症状を緩和する治療法はあります。
また治療を開始せずに放置すると、関節炎や顔面神経麻痺などの深刻な症状を引き起こす可能性があります。
エールリヒア症
これは、ダニが運ぶ可能性のある3種類の細菌に由来し、マダニが媒介する伝染病の中でも最も深刻な病気の一つです。
エールリヒア症の症状はインフルエンザに似ています。
- 発熱
- 震え
- 疲労感
- 食欲不振
- 吐き気
- 嘔吐
抗菌剤を服用すればで約1~2週間で菌を取り除くことができます。
野兎病
げっ歯類によく起こる病気で、ダニ、ハエ、そして蚊などを媒介として伝染する傾向があります。
最も深刻な症状には、震え、頭痛、筋肉痛、呼吸困難、過度の発汗、さらには体重減少などがあります。
家族の中の誰かが野兎病を発症したかどうか心配な場合は、病院で血液培養、血液検査、および胸部X線検査を受ける必要があります。
正しく治療を行えば、致命的になるのは全体の約1%のみです。
ダニによって伝染するその他の病気
ダニによって伝染する病気は無限にありますが、その中でも一般的なものは、バベシア症、ロッキー山紅斑熱、リケッチア感染症などです。
ご存知ですか?:ペットの健康に影響を与えるダニの種類
ダニ刺されるのを防ぐ方法
子供やペットがいる場合、ダニをはじめとする寄生虫が家に侵入する可能性が高くなります。
また、ダニは私たちが気づかない場所に隠れがちですが、ダニに刺されるリスクを最小限に抑える方法を活用して、ダニに刺されるのを予防しましょう!
- 背の高い植物がある場所を避ける:雑木林や植物をさけ、アウトドアに出かけるときは、草の中ではなく最初から舗装された道を歩くようにする方が安全です。
- 虫除けを使用する:ダニはなんとかして獲物に近づこうとしますが、虫除けという化学物質のニオイにより、噛むことなく消えます。
- 湿気のある日陰を避ける:雑木林や森であれ、自宅の裏庭であれ、外に出るときは太陽の光の当たる乾燥した場所を選びましょう。子供が外にいるときは、太陽の光が当たる乾燥した場所で遊ぶようにしましょう。
- 刺されていないかを確認する:自然の中やアウトドアで過ごした日は、ペットを含む家族全員の体を確認して、ダニなどの寄生虫がいないかしっかりと確認する必要があります。人間の服や、ペットが服を来ている場合はペットの服にも注意が必要です。ダニが見つかった場合は、足などを噛まれないように慎重に取り除きます。
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