巷で注目!犬のBARF(生食)ダイエットって何?
BARFダイエットという言葉を聞いたことはありますか?「生物学的に適正な生食(Biologically Appropriate Raw Food)」の頭文字をつなげたもので、その名の通り、ペットのための新鮮で自然なローフードの食事を指します。
BARFダイエットとは?
BARFダイエットでは人間も食べられる餌を犬に与えます。現在、市場に出回っている加工食品の品質に疑問を抱いている飼い主は多く、このBARFダイエットを実施している人も多いのです。BARFダイエットでは加工されていない自然食品が使われるため、飼い主は安心して餌を与えることができます。
ナチュラルフードは加工食品よりも高額というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。しかし、バランスが取れた食事になるように気を付ける必要はあります。正しく行えば加工食品よりも栄養たっぷりの餌になります。
おおまかに、ナチュラルフードの60~80%は骨肉や赤身、20~40%割は果物、野菜、穀物、臓物が正しい割合とされています。
合わせて読みたい『スピルリナ抽出物は犬にあげても安全なのだろうか?』
この割合は犬のニーズによって異なります。細かい数字に縛られるのではなく、あなたの愛犬に相応しい割合を探すようにしてみてください。
1.BARFダイエットレシピ:チキン・アンド・ライス
一番簡単なナチュラルフードはチキン・アンド・ライスです。愛犬の体重や活動レベルに合わせて餌の質は変える必要がありますが、基本のレシピは以下の通りです。
- 生の鶏肉(餌の重さの75%)
- 米(残りの25%)
- まず、大さじ1杯のオリーブオイルを鍋に入れ温める
- 米を入れ、米がオイルを吸い上げるまでかき回す
- 米の量が倍になるまで水を入れ沸騰させる
- 弱~中火に10分間かける
- 炊けたご飯に生の鶏肉を入れたら出来上がり
犬に与える骨は生で、犬の口に対して適切な大きさであることが重要です。骨に火を通してしまうと噛んだ際に砕け、それを飲み込むことで消化器官を傷つけてしまう可能性があるので注意してください。
2.BARFダイエットレシピ:フィッシュ・アンド・ベジタブル
BARFダイエットに優れている材料には生魚もあります。寄生虫や細菌が気になる場合、最初に魚を凍らせるといいでしょう。イワシの缶詰を使う飼い主もいますが、その場合はなるべくノンオイルで塩分控えめのものを選ぶようにしましょう。
関連記事『ペットにより自然な食事を与える方法とは一体なに?』
魚の骨が喉に刺さらないように、まず、皮と骨を全て取り除きます。大きな骨はかみ砕けるため安全ですが、小さな骨には注意が必要です。
付け合わせとして、家にある旬の野菜を使うのもいいでしょう。肉とは違い、生野菜は消化しにくいものもあるため一度火を通すようにしてください。
それでは材料とレシピをご紹介します。
- メルルーサ、または白身魚(餌の重さの50%)
- ニンジン、じゃがいも、赤パプリカ、ほうれん草のミックス(残りの50%)
- まず、魚を洗い、うろこ・皮・骨を取り除き、一口サイズに切り置いておく
- 野菜の皮をむき、一口サイズに切る
- 水を入れた鍋にじゃがいもとニンジンを入れ、ゆでる
- 5分間ゆでたらパプリカとほうれん草を加える
- 5分経ったらザルにあけ、野菜の水気をしっかりと切る
- ゆで野菜を生魚を入れたボウルに加えたらできあがり
3.BARFダイエットレシピ:ベジタリアン・ディッシュ
BARFダイエットレシピの肉と野菜の分量は1日全体のものを指すため、通常は1日何回かに分けて犬に与えます。そのため、最初に与えた餌が野菜だけの場合、その後は肉や骨の入った餌を与えればいいのです。
週に2,3回ベジタリアンの餌を与えることにはいくつかのメリットがあります。まず、肉よりも消化がしやすいため胃腸系の問題を防ぐことができます。そして、タンパク質抜きで炭水化物を摂取することには犬も喜ぶような栄養上のメリットがあります。
材料とレシピ:
- じゃがいも(餌の重さの25%)
- ひよこ豆(餌の重さの25%)
- ニンジン、ブロッコリー、フダンソウのミックス(残りの50%)
- オリーブオイル
- ひよこ豆は別に調理する
- じゃがいもと他の野菜の皮をむき、一口サイズに切る
- 水を入れた鍋にじゃがいもとニンジンを入れ、5分間ゆでる
- 残りの野菜も加え、さらに5分間ゆでる
- 野菜をザルにあけ、ひよこ豆と混ぜてボウルに入れる
- オリーブオイルを少しかけたら出来上がり
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。