世界から消え去ってしまう?絶滅寸前と言われている動物たち5種
オゾン層の破壊や気候変動をもたらす地球温暖化については誰もが知っていますが、人間の行動で影響を受けている動物はあまり注目されていません。今回は、環境に対して私たちが大きな変化を起こさない限り永遠に地球から消え去ってしまう5つの種についてお伝えします。
絶滅寸前のクロサイ
20世紀の初めには、毎日5~6頭のクロサイが死んでいました。(記事冒頭の写真がクロサイ)クロサイは、狩り好きであったヨーロッパの入植者に次々と殺されました。残念ながらその個体数は回復することはなく、絶滅危惧種のリストにクロサイが追加されることになりました。
2011年、国際自然保護連合(IUCN)はクロサイを「公式に絶滅した」と宣言しました。これは、クロサイの角が闇取引のために密猟されていたためです。しかし、チェコ共和国の動物園では、飼育下のクロサイの2頭の出産に成功しました。
希少なコガシラネズミイルカ
コガシラネズミイルカの学名はPnocoena sinusで、地球上で最も珍しい鯨類です。わずか60年前に発見されたばかりですが、国際自然保護連合(IUCN)はこの種を絶滅危惧種としてレッドリストに載せています。
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2015年にはコガシラネズミイルカの個体数は97まで減少しました。そして、2017年には更に67%減少。その結果、現在は世界中に40頭未満になってしまいました。コガシラネズミイルカを絶滅の危機に追いやったいくつかの要因には、非倫理的な漁法と、コガシラネズミイルカの自然な生息地の汚染が挙げられます。
地球上で最も珍しいネコ科のアムールヒョウ
20世紀の終わり、ソビエトの科学者グループは野生に残っているアムールヒョウは30頭と判断しました。ヒョウはロシアのタイガが原産です。地元の取り組みのおかげで、アムールヒョウの個体数は過去10年で増加傾向にあります。
極東ロシアのトラ団体とWWFロシアによると、現在は90頭以上の野生のアムールヒョウがいるそうです。アムールヒョウは時速約64キロで走ることができますが、それは現在の取り組みを続けることで手に入れることができる自由があってこその話です。
アモイトラと密猟
1950年、専門家はアモイトラが4000頭以上いると推定しました。しかし、無差別的な狩猟により、その個体数は現在約80頭まで減少しています。その結果、トラの骨の商業化を取り巻く規制は過去10年間で大きな変化を遂げました。中国政府は2018年の終わりにトラの骨の商業化を合法化することを検討しました。
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しかし、国際社会からの抗議があり、中国は国内のトラの個体数がもたらす影響を分析するまでこの措置を延期することを決めました。現在、トラの骨を販売することは違法ですが、多くの人はアモイトラが絶滅してしまうのではないかと懸念しています。
絶滅寸前のスマトラゾウ
環境保全団体のWWFは、スマトラゾウが絶滅すると推定しています。国際自然保護連合(IUCN)の報告では、スマトラゾウも絶滅危惧種としてレッドリスト入りしました。さらに、国際自然保護連合(IUCN)はスマトラゾウの生息地の85%が完全に破壊される危険があると述べています。
スマトラゾウは種としてインドネシアの法律によって保護されていますが、保護地域外にある生息地の85%は保護システム外にあり、その土地は農業やその他の目的に使用される可能性があります。
スマトラゾウの食生活とライフスタイルは、インドネシアの森林の生態系を維持するために不可欠です。スマトラゾウが絶滅してしまうと、インドネシアの植物相および他の絶滅危惧種に取り返しのつかない結果をもたらす可能性があります。これにはスマトラサイが含まれています。スマトラサイは、生態系内でゾウと平和に共存しています。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。