鳥の起源はどこまで明らかになっているのだろう?

2019年5月28日
鳥がそもそも何から進化してきたか、また彼らはいつから飛ぶようになったのかご存知ですか?今から一緒にジュラ紀にまで遡りましょう!

生物学や古生物学における一つの大きなミステリー、それが鳥の起源、そして彼らの進化についてです。今の段階でどこまで判明しているか、知ってみたくないですか?

 

鳥の起源

鳥は恐竜の進化系である、というのは科学界でおおよそ一致している見解です。もっと詳しくいうと、鳥はクーロサウルスという恐竜の一種から進化したと考えられており、ベロキラプトルなども遠い親戚に当たります。

現に、今判明している範疇では、プテロダクチルという翼竜や始祖鳥(Archaeopteryx)といった生物がちょうど現在の鳥と恐竜の間に当たるものであり、彼らは大きな翼に尖った牙を持っており、空を飛ぶことが出来たと言います。

ちなみに、鳥の起源を探る研究はダーウィンの時代から続く大きなテーマです。彼が「種の起源」を発表して一年後に、とある研究者が翼の化石を世界で初めて発掘し、そこから色々な理論とデータを繋ぎ合わせて、人類は鳥の起源を探り始めたのです。

鳥の大群 鳥の起源

現代の鳥は、どれほど恐竜時代と似通っているのか?

鳥と恐竜における共通項と言えば、翼です。翼といっても、ほとんどの恐竜は「髪」と呼んでも差し支えないようなものしか持っていませんでしたが、でも中には現代の鳥の様な複雑な機構を持つ翼を持つ恐竜も存在していたと言います。

でも、鳥と恐竜の間にはもっと重要な共通項が存在しているのです。そう、それは骨格です。恐竜の骨格には鳥と似通った部分が多く存在しており、特に鎖骨や胸骨のような鳥にとって重要な骨の構造も非常に似ています。

また恐竜の肺からも、鳥が持つ様な気嚢(きのう)が確認されていますし、恐竜は鳥と同じ様に、頭を温めるために手足の下に潜り込ませる体勢で睡眠していたのではないか、と考える科学者もいます。

恐竜に関する生物学や行動学という分野からも、鳥の起源を示唆する理論が提唱されています。中でも大きな発見は、恐竜が骨髄腔と呼ばれる器官を有していたという点です。この骨髄腔はカルシウムが豊富なエリアで、現代の鳥が卵の殻を生成する上で欠かせない役割を果たしている器官なのです。

卵を抱えながら石化した恐竜の化石が多く見つかっているのも、この説をサポートしています。加えて、赤ちゃん恐竜が歯を持って生まれていないという事実は、現代の鳥の様に親が一度体内に入れた食べ物を吐き戻して子どもに餌を上げていたのではと推測できます。現に、恐竜の消化器官からは小さな石が発見されており、この石(鳥における砂嚢、砂づり)を用いて消化を行なっていたのではという説も存在します。

恐竜の化石 鳥の起源

鳥が空を飛ぶに至った過程

しかし、もし鳥の祖先が恐竜なのだとしたら、彼らはいつから空を飛び始めたのでしょうか?最初にお伝えしたプテロダクチルという翼竜は、厳密には恐竜ではありません。つまりプテロダクチルと恐竜の間に、何かがあったはずなのです。ここには二つの理論が存在しています:一つ目の理論は陸上で走り回っていた恐竜が、バランスを取るために翼を使い始めたというもの。もう一つは、木の上で暮らしていた恐竜が、安全に木から落下するために翼を使い始めたというものです。

どちらの理論にも共通して言えることは、翼は飛ぶためのものでは無かったというポイントです。バランスを取るためなのか、木からゆっくり落ちる為なのかは分かりませんが、とにかくそうして少しづつ腕が進化していったのでしょう。そして、どんどん翼が滑らかに動く様になっていき、そして何処かのタイミングで現代の鳥の祖先が空を飛び始めたのです。

恐竜は確かに絶滅しましたが、もしかしたら中には生き残ったものもいたのかもしれませんそしてその生き残りが、現在の鳥へと進化を遂げ、そして現在、何百万羽もの鳥が世界中の空を飛び回っているのかもしれません。そう考えると、凄くないですか?

  • Feduccia, A. (1999). The origin and evolution of birds. Yale University Press.