【綺麗なブルーの瞳】シベリアンハスキーの目が青い理由
シベリアンハスキーは知名度の高い犬種だと思います。そしてその吸い込まれるような青い瞳(あるいは左右で違う色の瞳)に人は魅了されます。
今回はそんなハスキー犬の目が青い理由について詳しく見ていきましょう。実は最近の研究により、青い目の理由が明らかになったのです。
ハスキー犬の青い目は、多くの人に寒いシベリアの地を彷彿とさせます。ハスキー犬の眼差しは鋭く凍りつくようでありながらも、魅了されてしまうはずです。そんなハスキー犬ですが、被毛や目の色は月齢と共に変わることもあります。最終的な色は生後6ヶ月で決まると言われています。
表現豊かな美しい瞳
2018年、科学者たちはイヌの遺伝子を比較するこれまでで最大の研究を実施しました。そしてイヌのDNAや目や被毛の色などを分析し、シベリアンハスキーの目の色に関与する遺伝子変異をついに突き止めたのです。
この研究は6000頭のハスキー犬を対象に行われました。飼い主は、自分のハスキー犬の「純粋さ」を確認し、健康上のリスクを特定するためにDNA検査を愛犬に受けさせました。
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科学者はこれらの検査結果を通して大量のデータにアクセスできたことが研究の成功につながったと述べています。この情報は任意でデータを提出した飼い主のオンライン調査によって集められ、研究のために愛犬の写真も提供されました。
シベリアンハスキーの目が青くなる理由とは?
データ分析の結果、イヌの18番染色体の突然変異がハスキー犬の青い目の色と強く関連していることが分かりました。この遺伝子変異は、哺乳類の目の発達に関連しているALX4遺伝子に近いものです。
オーストラリアン・シェパードやボーダーコリーのように青い目を持つ犬種はいくつか存在しますが、これらの犬種では劣性遺伝子が青い目に関連しています。つまり、青い目の色が現れるには、突然変異した遺伝子のコピーが2つ必要ということです。
この遺伝子変異は、ヒトゲノムのHERC2遺伝子とOCA2遺伝子で作られ、青い目を作り出します。シベリアンハスキーの遺伝子変異は、目の色素産生量を低下させ、この色素の減少により目が青く見えるようになるのです。
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専門家によると、青色の色素は存在しません。これは光がどのように眼球に入り、どのように出ていくかに関係していますおり、ちょうど空が青くないにも関わらず青く見えるのと同じ仕組みです。
大きな協力
この研究で最も興味深い点の1つは、研究者たちが得た大量のデータです。これまでの研究ではジャーマンシェパードの神経学的疾患を研究していました。
この研究はジャーマンシェパード40匹分のDNAを採取するための機材とともに長距離移動を余儀なくされたため、困難なものでありました。
しかし、シベリアンハスキーの研究では任意の参加者が自分で検査を実行後に結果を郵送し、その後、飼い犬の特徴をオンラインアンケートに記入する方式が用いられました。この方法は今後行われる遺伝子研究の基礎を築いたと言えるでしょう。
研究対象となったシベリアンハスキーの飼い主は、喜んでこの研究に参加しました。同様に、科学研究に貢献する機会は滅多にないため、この研究はさらに特別なものとなったのでした。
このような共同研究は、イヌのゲノム研究を継続する研究者たちのインスピレーションとなったでしょう。現在は、シベリアンハスキーの形態学的特徴や健康に関する研究をより詳しく行うため、新たなプロジェクトが発足されています。
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https://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1007648
https://es.wikipedia.org/wiki/Husky_siberiano
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