ライオンラビットってどんなうさぎ?歴史と特徴を見てみよう
ライオンラビットという名前を聞いただけでも見た目を想像できると思います。本記事では、そんな可愛らしいライオンラビットについて見てきましょう。
ライオンラビットの歴史と特徴
ライオンラビットは、その名前から分かるように、体の他の毛より長い“たてがみ”が顔の周りに生えているため、他のうさぎと異なります。この毛は大人になると抜け落ちます。そして、生後半年で硬い毛は柔らかい毛に生え変わります。
ライオンラビットには、シングルコートのうさぎもいればダブルコートのうさぎもいます。毛色に関してはバラつきがありますが、通常は2色です。
ライオンラビットの体重は約2kgで耳は3インチ(約7.6cm)にもなり、小さな体に対して大きな印象を与えます。脚は他のうさぎに比べると太く、目はレッド、ブルー、またはブラウンです。
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ライオンラビットの起源についてはあまり知られていませんが、ベルギードワーフとスイスキツネとの交配から生まれました。ドワーフウサギの仲間でもあるライオンラビットは、ベルギーとイギリス原産です。生後2年で特徴的なたてがみが無くなるため、現在でもライオンラビットは殆どの国で公式な種として認められていません。
ライオンラビットの食事とケア
穏やかで愛情深いライオンラビットは、子どものいる家庭に最適なペットです。ペットの健康を良い状態に保つためには、次のアドバイスを参考にしてみてください。
1.食事
獣医に相談することで年齢に合った餌や必要な食事量を教えてくれますが、一般的に体重500gごとにラビットフード1/8カップを与えるといいでしょう。
ライオンラビットの食事にはレタスやフダンソウなど、新鮮な野菜も必要です。ブロッコリーはカルシウムが豊富で、腎臓結石の可能性が高まるため与えないようにしましょう。
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バナナ、リンゴ、ニンジンなどの“スイーツ”は少量ずつであれば毎日与えることができます。また、新鮮な水は必ずケージに入れておくようにしましょう。クッキーのような甘い物はライオンラビットには糖分が高すぎる為、絶対に与えてはいけません。
2.ケージ
ライオンラビットの生活空間はできるだけ大きくする必要があります。庭や家の近くに公園がある場合は、毎日少し運動させてあげましょう。ただし、暑い時間帯や冬の夜間は避けましょう。アパートに住んでいるのであれば、ライオンラビットが楽に動ける広さのケージを用意しましょう。ケージは掃除をし、食べかすや食べ残しは捨てるようにします。
3.毛
特にたてがみの部分の毛は、毎週ブラッシングして毛玉にならないようにする必要があります。また、ブラッシングを行うことで毛を飲み込み、体内に毛玉ができてしまうのを防げます。これは猫だけの問題ではないのです。ライオンラビットはお風呂に入れる必要はありませんが、その代わりに周囲を清潔に保つようにしましょう。
4.歯
一般的にうさぎ、そしてとくにライオンラビットの特徴の一つは、彼の成長が止まらないことです。そのため、歯を削る必要があります。これにはインクで印刷されていない段ボールや木材をかじるといいでしょう。
5.獣医
原則として、年に1回はライオンラビットを動物病院に連れて行きましょう。また、獣医の推奨する予防接種のスケジュールは守り、病気の可能性を示す次のような症状には細心の注意を払うようにしてください。体重減少、湿ったあご、涙目、下痢、鼻からの分泌物など。
ライオンラビットはきちんとお世話をしてあげることで、最長で10年間も素晴らしいペットとして時間を共にできる動物です。
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- Kovalik, M., Thoday, K. L., Eatwell, K., & van den Broek, A. H. M. (2012). Successful Treatment of Idiopathic Sebaceous Adenitis in a Lionhead Rabbit. Journal of Exotic Pet Medicine. https://doi.org/10.1053/j.jepm.2012.09.009
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