犬は人間の感情を理解できているの?その証拠は?

2018年12月18日
過去の研究では、成犬の脳内年齢は人間の5歳児のと似ているということが明らかにされています。その理論に基づくと、小さい子どもが母や兄弟が悲しんでいるのを理解できるのであれば、犬も理解できているでしょう。

動物には感情があることは多くの場面で明らかにされていますし、日々の研究によってどんどん証明されています。それは、実は人間に飼われているペットだけでなく、野生の動物にも言えることです。この記事ではどうやって犬は人間、特に飼い主の感情を理解できることが発見されたのかをご紹介します。

犬は人間の感情を感じられるし理解できる!

犬は感情を理解できている

これは愛犬と一緒にたくさんの時間を共にしている飼い主さんたちの間ではよく聞くセリフでしょう。なぜなら、毎日ワンちゃんの力を目の当たりにしているからです。犬好きな人ならペットは家族が悲しい時や怒っている時、嬉しい時がわかるということはもうとっくに知っている事実でしょう。

そして、犬はいつ、どのタイミングで家族に愛情表現をするべきなのか、またはほっておくべきなのかわかっています。けれど、こういった決断は何を基準にしているのでしょうか?研究によると、犬は次の三つのことを考慮するそうです。それは1.ボディランゲージ 、2. あなたの体から出る「フェロモン」の量  、3. 声のトーン、の3つです。

ハンガリーの科学者グループはMRIを使って犬の脳の写真をいくつか撮りました。彼らは、犬は飼い主が笑っている時と泣いている時では脳内のリアクションが異なると結論付けました。さらに犬たちは、飼い主が喜んだり悲しんだりした時に飼い主と同じ感情を示したのです。

この訓練と脳のスキャンは11匹の犬に対して行われました。このスキャンでは、犬は8分間じっといていて、その間に機械で脳を分析しました。さらに、科学者たちは22人の人の、犬や人間の声、周りの音、車の音などを聞いた時の脳内のリアクションを分析しました。

すると、人間は他の人の声により強い反応を示し、犬は他の犬の声により強い反応を示しました。この分析の結果は素晴らしい物でした。どちらのケースも、活発になった大脳皮質の部分が類似していたのです。

側頭葉の一番前方の部分の側頭極は、感情や言葉、聴覚、記憶、学習に深い関わりがあります。人間も犬も特定の音を聞いた時に一番活発になったのがこの部分でした。

過去の研究では、成犬の脳内年齢は人間の5歳児のと似ているということが明らかにされています。その理論に基づくと、小さい子どもが母や兄弟が悲しんでいるのを理解できるのであれば、犬も理解できているでしょう。

愛犬はあなたがどういう気持ちなのか理解できている

犬と飼い主 証拠 感情を理解

ウィーン大学の、カレントバイオロジー(Current Biology)という学術誌にも掲載された研究によると、犬は喜んでいる時と怒っている時の表情の区別ができるそうです。犬にはそれぞれの感情に伴うサインがわかっています。

この研究記事の著者たちによると、これは動物が他の種の感情がわかるという考えを裏付ける初のはっきりとした証拠だそうです。犬は、人間に近いと言われているオランウータン、チンパンジー、ゴリラが合格できなかったテストに合格しました。

霊長類は表情を認識できますが、同じ種の仲間同士でしかできません。なぜなら、ほとんどの動物は他の種が何をしているかにあまり興味がないのですから、これは当然の結果でしょう。けれど、人間と密接な関係を築いている犬は違います。

この研究に参加した10匹の犬はいくつかの異なる犬種から選ばれました(正確に言うと、ボーダーコリー、テリア、ゴールデンレトリーバーとジャーマンシェパードです)。この犬たちは、それぞれ違う感情を表情で示している人たちをスクリーンで見せられました。

すると、怒った表情には恐怖と関連した刺激が伴い、笑顔や喜びにあふれた目を見るともっとリラックスしました。そこで、研究者たちはこう結論付けました:犬は飼い主の表情を記憶していて、特定の瞬間やシチュエーションと結び付けているということ。

たとえば、犬が何かを壊してしまい、飼い主が怒ると、その時の表情はそのシチュエーションのマイナスだった面を思い出させます。けれど、犬が飼い主と遊んでいる時は、その反対のことが起こります。もしその人が嬉しそうな表情をしていれば、犬は飼い主が喜んでいるのだと理解します。このように、犬は人間の感情を理解しているのです。