猫エイズの症状や予防について:知っておくべきこと

2019年7月18日
人間のエイズと同様に、猫エイズを発症すると免疫力が低下します。そして適切な治療を受けないと、病気にかかりやすくなり死に至ることもあります。

強く自立した性格にもかかわらず、猫は多くの病気にかかりやすい敏感な動物の一つで、その中でも、猫エイズは猫の数に影響を与える、感染する頻度が高く心配されている病気の一つです。

幸いにも、猫エイズには効果的な治療法があり、正しい治療を行えば、猫エイズに感染した猫の寿命を延ばす効果が期待できます。

本記事では、猫エイズの予防、感染ルートや感染形態、そして治療法などをご紹介します。

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猫免疫不全ウイルス(FIV)

まず最初に、免疫系のTリンパ球に影響を与えて破壊するウイルスの一種である猫免疫不全ウイルス(FIV)は、猫にのみ影響を及ぼし、人間には伝染しないことに留意してください。

つまり、人間のエイズを引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)と猫免疫不全ウイルスは全く別のウイルスであることも覚えておきましょう。

ただしその作用については多くの類似点があります。

FIVは、リンパ球を破壊することによって、ネコ科の動物の免疫力を低下させ、様々な病気を発症しやすくなります。

これは、動物の免疫力が低下すると自然の防御力が弱まり、感染症をはじめとする様々な病気にかかりやすくなるからです。

太陽を見る猫 猫エイズ

猫エイズが適切に治療されない場合、死に至る可能性も否定できません。

あまり知られていない慢性疾患である猫エイズは、病気が進行するにつれて、動物の免疫力も低下します。

しかし獣医師による適切な治療を受ければ、猫エイズに感染した猫も質の高い生活を送ることが可能です。

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猫エイズの感染形態

猫エイズは、感染した猫の血液や唾液と直接接触することで感染します。

この接触は、一般的に猫の喧嘩などが原因で起こります。そのため、外で暮らしている猫や、自由に外に出られる猫などは感染のリスクが高まります。

現時点では、性的な接触によって猫エイズに感染するかどうかは証明されていません。また、母猫が妊娠や出産を通じて子猫に猫エイズが感染する「先天的」な感染形態もあります。

猫エイズに感染するリスクを回避するためには、感染した猫の去勢や不妊手術をお勧めします。

また外で暮らしている野良猫などとの喧嘩を避けることが大切です。

眠る猫 猫エイズ

猫エイズの症状

猫エイズの最初の症状は、FIVに感染してから数ヶ月後に現れることがあります。

猫エイズの進行につれて一般的な症状が深刻化しますが、突然症状を発症するケースもあれば、何の症状も起こらず、何年もの間普通の生活を送る猫もいます。

そのため、獣医師による定期検診を欠かさないことが大切です。獣医師は、猫の健康状態をチェックするために必要な検査を行なってくれるでしょう。

猫のエイズに関連する主な症状は以下の通りです。

  • 発熱
  • 下痢
  • 食欲不振および体重減少
  • 毛皮の輝きの喪失
  • 歯肉炎
  • 口内炎
  • 病気や再発性感染症
  • 結膜炎
  • 出生率の問題(メスの流産など)
  • 精神状態の悪化がさらに進行

猫エイズの治療

猫のエイズの治療は、感染した猫の免疫力の低下を予防し、強化することです。

免疫力を改善し高めるために必要なのが、正しい食物の摂取なので、ビタミンや天然のサプリメントを取り入れて、猫の自然な免疫力を高めるのに役立ててください。

心臓の検査を受ける猫 猫エイズ

猫エイズだと診断された猫には、獣医師から抗菌薬や抗炎症薬を投与されることがあります。

これは病気の進行や症状の悪化を妨げる効果があると言われています。また猫の健康が危険にさらされるような状況は避けてください。

例えば、病気に感染する環境などを避けるためにも、猫を外に出さないようにしましょう。

より安全な環境を猫に提供することが大切あり、生活の質を高めるための適切なケア、ワクチン、そして食生活を維持することが大切です。

猫エイズの予防

猫の健康維持のためには、猫エイズなどの予防が重要な鍵となります。

猫エイズを予防するには、次のような基本的な方法がお勧めです。ぜひ参考にしてみてください。

  • 高品質の食品との完全でバランスの取れた栄養を与える
  • 半年ごとの獣医師による定期検診や予防接種などを欠かさない
  • 去勢や不妊手術による生殖管理
  • 運動や精神面への良い刺激を与える
  • 高い衛生状態を保った安全な生活環境
  • 家から脱走したり他の猫と喧嘩をするリスクを避けるためにも、正しいしつけを行い社交性を身につけさせる
  • Yamamoto, J., Sanou, M., Abbott, J., & Coleman, J. (2010). Feline Immunodeficiency Virus Model for Designing HIV/AIDS Vaccines. Current HIV Research. https://doi.org/10.2174/157016210790416361
  • Hartmann, K. (1998). Feline immunodeficiency virus infection: An overview. Veterinary Journal. https://doi.org/10.1016/S1090-0233(98)80008-7