支配的な性格の犬をしつけるには
犬たちの性格は本当に様々で、生まれつき従順で大人しい子もいれば、逆に支配したがる子もいます。そして後者の場合、しつけを行なうことは他の性格の犬に比べてずっと難しくなってしまうでしょう。しかし、忍耐力を持って時間をかけて世話をすれば、どんなに支配的な犬もしつけることができるのです。
このしつけには冷静さ、決意、そして努力が必要であり、また頑固な性格の犬を飼い始めるということは前もって把握しておかなければなりません。
生半可な気持ちで犬を飼うのはお勧めしませんし、初心者にも向いていません。明るくて優しくて可愛らしい犬とは、少しわけが違うのです。
支配的な犬のしつけ
強い意志を持って接していなければ、簡単に犬にリーダーの座を奪われてしまいます。支配的な犬をしつけるためには、少しずつしかも着実に、以下のガイドラインに従って訓練しましょう。誰が群れのリーダーであるかを理解させなければならないのです。
ドーベルマンやロットワイラーのように最初から支配的な性格の犬種はいますが、もともとはそうでなくても、飼い主が自分のリーダーに向いていないと悟ると支配的になり始める、という犬たちもいます。誰がアルファ(動物行動学における、ある集団の中でリーダーとなる存在)であるかを教え込むことは、それだけ重要なのです。
教育・訓練上のポイント
- 家に連れて帰った時点からすぐに、何が正しくて何がしてはいけないことなのかを教えましょう。ベッドの上に跳び乗ったり、家の中でおしっこをしたりすれば、すぐに直させるのです。
- 部屋や家具の所有権を渡してはいけません。自尊心が高まり、飼い主よりも立場が上なのだと勘違いさせてしまうからです。
- 犬の食事は飼い主の後です。群れのシステムの中では、リーダーが最初に食べ物にありつけます。飼い主が先に食事するのを見れば、自分がリーダーではないということに気が付くでしょう。
- 散歩中、絶対に犬に先を歩かせてはいけません。常にリードするよう心がけましょう。
- 他の犬とも仲良くなれるよう、ドッグパークなどに連れて行くことでコミュニケーション力を高めることも大切です。
- お座り・伏せ・取って来いなどの基本的な訓練も怠らないようにしましょう。
- 忍耐力を失ってはいけません。理解と時間を持って、訓練に励みましょう。
お互いの理解
毎日しっかりしつけを行なえば、支配的な犬も次第に、家の中での自分の立場を理解し始めるでしょう。
ペットのリーダーになるということは、その動物たちに、人間と一緒に生活するとはどういうことかを学ばせることを意味します。謙虚さと愛情を忘れることなく、リーダーシップを発揮しましょう。
一般的に犬たちは人間をリーダーとして持つことが好きです。飼い主を守ろうとしたり理解しようとしてくれるのは、そのためです。
お互いがお互いを理解しようと努力することで、人間と動物の間にはより良い関係性が築かれます。支配的な性格の犬であろうとも、訓練のしかたを心得てさえいれば何も心配は要らないのです。
画像出典元: El Coleccionista de Instantes Photography and Video
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。