呼んだら来るようになる「おいで」の教え方ヒント5つ
愛犬をきちんとしつけているはずなのに、呼んでも来ない。これは通常、犬のコントロールがより難しい外出先で起きます。よくあることなのでがっかりする必要はありません。解決法はあります。今回は呼んだら来るように教える際のヒントをお伝えします。
呼んでも来ない犬のしつけ方
犬のしつけに正の強化は一番効果的です。「来る」という基本的なことを教えるのには非常に有効な方法です。しかし、この方法でも来ないことがあることは忘れないでください。最初の方は特にです。次のヒントを見てみましょう。
1.呼ばれることはポジティブなことと関連付けされる必要がある
「呼ばれること」と「お散歩の終わり」や「薬を飲む」が関連付けされてしまうと、呼んでも来なくなります。そこで、犬を呼ぶ時は楽しいこととセットにしましょう。例えば次のようなことです。
- おもちゃやご褒美が貰える
- なでてもらえる
- 優しい言葉をかけてもらえる
公園に行ったら帰る時だけ犬を呼ぶのではなく、遊んでいる途中で何回か呼び、来たという良い行動に対してご褒美をあげましょう。そして、その後はそのまま遊ばせるのです。
何度も練習したのに来なくても心配しないでください。呼べば来るようにするためのヒントを引き続きご紹介します。
2.来ないと分かっているときは呼ばない
呼ぶ前に犬が何をしているかよく見てみてください。あなたの呼びかけに反応するより楽しいことをしているようであれば、少し待ってタイミングを見計らいましょう。
地面に転がって他の犬と楽しく遊んでいたり、何か見つけたもののにおいを嗅いでいたりするのであれば、恐らくあなたの呼びかけには見向きもしないでしょう。やっていることが終わり、ある程度落ち着いてから再度呼んでみましょう。
3.すぐに来なくても怒らない
呼んですぐに来なくても怒ったり罰を与えたりしてはいけません。来たらご褒美をあげます。時間はかかりましたが、ちゃんとあなたの呼びかけに従い来たからです。
反対にここで怒ってしまうと、呼びかけをネガティブなことと覚えてしまい、従わなくなってしまいます。ベストなのは、犬があなたを見て嬉しそうにするように、あなたも犬を見て嬉しそうにすることです。ほんの数分間離れていただけかもしれませんが、近くに来てくれて嬉しいということを分からせてあげましょう。
4.犬を呼ぶときは嬉しそうな声で
危険を知らせるときであっても、取り乱したような口調や怒っている声で犬を呼んではいけません。例えば、遠くに行ってしまったときや道路の方へ向かっているときです。犬を呼ぶときは、いつも優しい声を使います。たとえパニックになっていてもです。犬があなたの不安や怒りを察知すると犬は怖がり、さらに遠くに行ってしまいます。
また、犬に向かって走って行くのもやめましょう。さらに遠くに走って逃げてしまうかもしれないからです。そうではなく、犬とは反対方向に走ることで、犬は追いかけてくるかもしれません。
5.呼ぶ時はいつも同じ言葉を使う
最後に、犬を呼ぶ時はいつも同じ言葉を使うようにしましょう。「おいで」や「こっちにおいで」は、犬を呼ぶ際に最も使われる言葉です。もちろん、他の言い方でも毎回同じ言葉を使うのであれば大丈夫です。
大切なのは犬を混乱させないことです。呼ぶたびに違う言葉を使うと、犬は何を求められているのか理解できないのです。もしかすると、呼んでも来ない理由はここにあるかもしれません。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。