猫に家具をひっかかせないために
縄張りの主張に、退屈しのぎに、爪とぎに、猫たちは家にあるものを使います。悪意があったり故意にやっているわけではないのですが、私たちが使う家具は大体、猫の爪には弱いものです。今回は、あなたの猫に家中をひっかき回させないようにする、コツを紹介しようと思います。
止めさせられるの?
猫は違った硬さの物質の表面をひっかく必要があるのです。野生の場合は木やその枝、石などを使いますが、ペットとして飼われるとそういったものが普段から周りにある環境というのは整えられ難いのです。そのためこの、家具が気に入らないかのような行動をとるのです。
動物の本能や古くからの習性は私たちには変えることはできません。故に、ペットたちがどうしてひっかくという行為をするのか(爪を長持ちさせるさせるため・爪の古い角質を落とすため・他の猫とコミュニケーションをとるため・ストレスを発散するため・においを残して自分の縄張りを示すため等)を理解してあげることが重要なのです。
つまりただソファが好きだから、楽しいから、あなたの気を惹きたいからではなく、生物的な、本能的なところにその原因はあるということなのです。
家中をひっかき回されないために
1000回叱れば、猫たちは1001回家具に傷を付けます。当然あなたは止めて欲しいはずです。それでは、特別な方法を利用して止めさせることにしましょう。
1.好みを知る
ソファが最も一般的ではありますが、カーテン・カーペット・テーブルの方を好む個体もいます。その理由は模様や材質、家の中での置かれている場所など様々です。
また、その家で一番長い間使われている家具を好むことも多いです。その家具に自分のフェロモンを残すことで、あなたを大切な存在だと感じていることを伝えようとしているのです。近くにいない間はそういった家具に厚めのカバーをすると良いかもしれません。
2.爪研ぎを買う
爪をとぐための道具・おもちゃを与えることも一つの手です。ペットショップに行けば「爪研ぎ」は大体置いてありますし、糸と段ボールと少しの想像力を使って自作することもできます。
突然爪とぎ用の道具が現れても最初は全く興味を示さないため、普段ひっかいている家具の隣に置くなどしてその存在に慣れさせ、使ってもらうようにしましょう。この際使うことを強制してはいけません。
3.アルミホイルを使う
まるでクリスマスプレゼントのように家具を包んでしまっても良い気分はしないかもしれませんが、猫にひっかかれることは防げます。アルミホイルをひっかいたときの音を猫たちは嫌うからです。
4.他の手近なものを使う
ペットショップにはこの爪とぎ行為を止めさせるためのスプレーなどが売られていますが、この効果は特に実証されたものではなく、また何か爪をとげる別のものを与えないと意味はありません。
クローブオイルの使用を勧める人がいます。マーキングされた場所にそのにおいを付けることで、猫が近づき難くなるようです。
柑橘類も役に立ちます。レモンやオレンジの皮を置いたり果汁をスプレーすると効果があるようです。
5.ごほうびをあげる
家具をひっかいている飼い猫を見つけても、叱ったり怒鳴ったりしても意味はありません。怖がらせてしまうだけです。優しく話しかけて、置いてある爪研ぎに導いてあげましょう。自分から爪研ぎに行くようになったなら、撫でたりお菓子をあげて褒めてあげましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。