凶暴化した犬を落ち着かせるにはどうしたらいいの?
犬の気質はそのワンちゃんの性格によって違ってきます。では、怒っている、あるいは凶暴化した犬をどのように落ち着かせたらいいのでしょうか?試してみる方法はいろいろあります。
遺伝的な要因もありますが、飼い主の態度も犬の気性に影響します。凶暴化しやすい犬に必要な飼い主とは、毅然とした態度で犬と接し自分を尊敬させる人です。つまり、どんな状況にも対処できるように見える支配的な飼い主です。
凶暴な犬の行動を変えることはできますが、もちろんこれは飼い主の接し方によります。愛情をもって接してもらえない犬は、さらに凶暴化してしまうのです。しかし、愛情を注ぎ大切にすると犬は優しい一面を見せてくれることでしょう。
凶暴化した犬のなだめ方
- 落ち着く。凶暴化した犬をなだめるときに大切なのは、まずは自分が落ち着くことです。犬が飼い主のストレス、恐れや怒りを感じ取るとより凶暴化してしまいます。
凶暴化してしまった犬をなだめるときは静かな声で落ち着いて話しかけましょう。犬のボディーランゲージにも注意し、飼い主のあなたがしっかりと状況をコントロールしているということを読み取らせましょう。
- 犬を挑発している、または脅していると思わせるような行動はいかなるときもしてはいけません。犬が凶暴化すると飛び跳ねたり、あてもなくなくウロウロしたりすることがあります。
このような状態の犬を捕まえようとしたり追いかけたりすることは状況を悪化させることもあります。そこで、一番の対策はジッと動かずにいることです。もし動く必要があるのであれば、ゆっくりと落ち着いて動きましょう。
もう一つ大切な点は、凶暴化した犬の目の前に立ったり、ジーっと見たりすることは避けるということです。どちらの行動も犬を脅しているように見えてしまうからです。凶暴化した犬に出くわしてしまったときの一番の行動はゆっくりと後ろに下がることです。逃げ出してしまうと犬は驚き襲い掛かってくるかもしれないので、逃げ出したい衝動は抑えるようにしましょう。
ハッキリ、ポジティブに
3.明確な命令を出す。凶暴化した犬は一貫した明確な命令を必要とします。飼い主がやってしまうよくある間違いは、一度に異なる命令をいくつも与えてしまうということです。飼い主は犬に「落ち着いて、静かに、ゆっくり」と言うかもしれませんが、このように一度に多くの指示を出すことは犬の不安を煽ります。
代わりに、ハッキリとした命令を与えましょう。犬の注意をこちらに向けるために、まずは犬の名前を呼びます。例えば、「ボビー、静かに」といった具合です。そして犬が従うまで、同じ言葉を使ってこれを繰り返します。
4.叱らない。犬が落ち着いてきても犬を叱ってはいけません。むしろ犬を凶暴化させてしまった原因を見つけ出す必要があります。一般的に犬のしつけには正の強化が効果的です。
他の犬の存在が凶暴化してしまった原因であれば、2匹の犬の権力争いになる可能性があります。
しかし、これは犬にとって自然な行動ですので叱っても意味がありません。叱ってしまうと、今後似たような状況になったとき犬はどのような行動を取ったらいいか分からず混乱してしまいます。
凶暴化した犬のなだめ方
犬の攻撃性は犬種に影響されます。例えば、ロットワイラー、ドーベルマン、ジャーマンシェパードなどは凶暴な本能を持つと言われています。しかし、だからといってその犬種の犬の全てが凶暴なわけではありませんし、たとえ凶暴であっても一生そのような行動を変えられないというわけでもありません。次のことをヒントにして犬の性格を優しくできないか見てみましょう。
- ルーチンを守る。ルーチンや習慣はどの犬にも大切なことです。
特に凶暴な犬に関しては、ルーチンを守ることで制限を設けることができ、その結果犬は自己制御を覚えるようになります。
- 主従関係をハッキリさせる。凶暴化した犬には、誰が上の地位にいるかを分からせる必要があります。
このような犬には明確で一貫したガイドラインとサインが必要ですので、飼い主は自分のボディーランゲージなどに気を付けてください。
凶暴化した犬をなだめるのに一番効果的なのは犬との信頼関係です。犬と飼い主との間に共感や信頼があれば、犬は安心し不安はなくなるのです。 - 毎日の運動。性格の強い犬はとてもエネルギッシュなため、定期的に運動することが必要になってきます。
長いお散歩や公園で走らせるなどさせましょう。毎日十分な運動をすることが最も大切なことです。 - 食事制限。空腹感や満腹感は犬の凶暴化の原因になったり増強させたりする可能性があります。犬に与える餌の量や種類には気を付けましょう。
犬の行動や犬からの合図をしっかりと見ておくことは、犬の行動パターンの理解に繋がります。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。