犬と糖尿病患者さんの意外な関係

犬と糖尿病患者さんの意外な関係

最後の更新: 26 5月, 2018

犬は特定の障がい者にとっての助けになる事は広く知られています。でも、糖尿病患者さんの助けにもなると知っていましたか?犬は、私たちがまだ知らない能力をたくさん持っています。本当に驚くばかりです。

他にも犬は、発作を起こしそうなてんかん患者さんに警告を送ったり、特定のガンを見つけたりすることも可能で、また、精神的な病気を抱えている人たちを助ける事もできます。そして今度は、糖尿病を発見できるというのです。

犬はどうやって糖尿病を発見しているのか

犬と飼い主

犬の飼い主で糖尿病を患っている方なら、低血糖症になる前に愛犬の言動が変化するのに気づくはずです。これは、愛犬が「何かがおかしいよ」と飼い主に警告を送っているのです。

ちなみに血糖値の低下は人間にとって大変な事です。ですのでこの愛犬の行動は、犬は人の血糖値の低下を感知できるのかという研究へと発展しました。そして私たちの体は、血糖値の変化によって異なる匂いを発する事が分かったのです。つまり、犬の鋭い嗅覚を用いる事で、その変化を感知する事ができることを示唆しています。

糖尿病患者さんの助けになる犬にも二種類います。

  • 警告系の犬は、飼い主の血糖値が異常と感じたら警告を送ります。
  • 行動系の犬は、血糖値の異常は感知しませんが、飼い主が危機的状況に陥った際に薬を持ってきたり、助けを呼んだりするようにトレーニングされています。

糖尿病を発見できるようになるまでの道のり

今の所、犬に糖尿病を感知させるトレーニングを行う施設は多くありません。というのも、細心の注意が必要な難しい訓練だからです。でもその一方で、犬を用いた糖尿病治療は、そのポテンシャル故に日に日に重要視されてきています。特に糖尿病を患っている子どもにとってはとても有用な解決策になり得るのです。

トレーニングは犬ごとに行われ、飼い主から発せられる様々な匂いを覚えさせます。つまり1匹の犬を特定の1人の匂いに特化させ、その匂いの変化を認識できるようにするのです。

こういう類のトレーニングは決して安くはありませんが、でもやる価値はあります。何と言っても血糖値の上下を感知して、それを知らせてくれるのですから。これも全ては犬の鋭い嗅覚のおかげです。糖尿病だけに限らず、例えばドラッグや爆弾などもいつも感知してくれていますよね。

さて、まとめると嗅覚を訓練させる事によって、犬は糖尿病の人から発せられる微妙な匂いの違いを感知できるようになります。つまり、匂いによって糖度の変化を嗅ぎ分けられるようになるのです

糖尿病を感知させるのに最適な犬は?

全ての犬には飼い主の異常を感知できるだけの嗅覚が備わっていますが、犬種によってはさらに強い嗅覚を持っているものもいます。例えば、このような検出作業に従事する犬のほとんどはラブラドールとゴールデンレトリーバーです。というのも、彼らの嗅覚は一際優れており、血糖値レベルの変化に気づくのも他の犬と比べて容易なのです。

しかも糖尿病だけではありません。犬は膀胱ガンや子宮ガン、皮膚ガンや肺ガンなども嗅ぎわける事ができると判明しています。

他の病気

犬と子ども
出典: abc.es

発作や低血糖などの病理を検出するために、犬をトレーニングしている機関もあります。中にはガンの場所まで分かってしまう犬もいるぐらいです。

さらに、科学的には立証されていませんが、犬は女性が妊娠しているかどうかも分かるとも言われています。というのも一説によると、妊婦さんのホルモンやフェロモンを嗅ぎ分けているのではないかと考えられているのです。

他にも、猫や犬は死を予知する能力があるなんてことも言われたりします。例えば、猫のオスカーなんかは有名どころの話でしょう。アメリカのロードアイランド州に住んでいたオスカーには奇妙な習性があって、それは、もうすぐお亡くなりになるお年寄りの横に寄り添うというものでした。


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