犬はなぜ鳴く?その心理とは
大切なペットが鳴いている時ほど悲しくなることはありませんね。でも、明らかな理由もなさそうなのに鳴いているときもあります。静かにしていたと思ったら突然悲しそうに鳴き始めるのです。犬はなぜ鳴くのでしょうか?
犬の年齢にもよりますが、犬が鳴くのには大きく分けて5つの理由があると考えられます。悲しそうな鳴き声を聞くと、飼い主として何か間違ったことをしてしまったのかと心配になり辛いですが、今回はその真相を読み解いていきましょう。次の5つの理由を知ることで少し安心できるかもしれません。
犬が鳴く5つの理由
犬の行動を理解しようと人間と置き換えて考えてしまうと間違った解釈をしてしまいます。人間が不安で苦しんでいる時どのような行動を取るでしょうか。そうです、泣きます。でも、だからといって犬も同じ理由で鳴くわけではないのです。
犬は人間とは違い涙を流すことはありません。悲しくても痛くても、しくしくと泣くことはないのです。吠えるのと同じで、犬はコミュニケーションツールの一つとして鳴くのです。
犬は関連付けするのが得意です。愛犬がよく鳴くのであれば、それは鳴くことと愛情を関連付けているのかもしれません。注目されるために鳴き続けることもあるのです。
犬が鳴く主な理由には次のようなものがあります。
家族が恋しい
子犬はよく鳴きます。鳴く理由の一つは家族が恋しいからです。子犬には刷り込み期間という発達過程があります。これは、生後2ヶ月間は母犬や兄弟犬と一緒に過ごさせることで社会性を身につける期間です。
このため、子犬は夜通し鳴き続けることがよくあります。この場合、次の3つの対処法があります。
- 子犬が母犬や兄弟犬と寝ている姿を見ると、寄り添って寝ていることに気が付くことでしょう。子犬は近くに守ってくれる存在が感じられないと鳴くのです。そこで、心地よく寄り添うことができるブランケットを与えてあげましょう。または、ベッドルームに連れていってあげてもいいかもしれません。
- 秒針音のする時計は子犬を落ち着ける効果があります
- 犬よりも大きなぬいぐるみを犬のベッドに置いてあげることで、横にくっついて眠ることができます
怯えている
犬が怯える理由はたくさんあります。例えば、引っ越し、外からの大きな音、飼い主が留守中によそに預けられる、動物病院に行く、一人での留守番などです。
これは犬が家族により近い存在になったり、飼い主が戻ってきたときに通常みられます。
お腹がすいている
犬の飼い主とのコミュニケーション方法は様々です。例えば、お腹がすいたら、音を出し飼い主にえさやお水が欲しいと自分のお皿を手で動かす犬もいます。
一方で鳴く犬もいます。いつも食べている場所の近くで鳴くことが多いでしょう。
痛い・病気にかかってしまった
調子が悪い時、犬は鳴いたり遠吠えをして周囲に知らせます。もし調子が悪そうであれば、動物病院に連れて行くことをおすすめします。生活の中で特に変化もなく鳴く理由が見当たらない場合は必ず獣医さんに診てもらいましょう。
自分の思うようにさせるために鳴くことも
記事の最初にお伝えしたように、犬は行動と結果を結びつけることができます。犬が鳴くたびに遊んだり撫でたりしていると、犬はそれを理解し、注目されるために鳴きます。
これを防ぐにはプロによるしつけが必要になってきます。
飼い主ほど犬を理解し、鳴く理由を知っている人はいないことを忘れないでください。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。